【容姿】
現役小学生、一見すると中性的で
男女問わず好かれやすい。
時折、年齢に見合わない
大人びた反応をする事も。



【経歴】
N市近郊に住む小学生。
父と2人暮らしであり、
UGNを学校代わりにして
自宅と行き来している。
歌唱の他、家事にも多少の自信あり。



【経緯】
某日、UGN隊員の一人が
N市中央公園にて、
シンドローム「ハヌマーン」
と思わしき波長を検知。
上記箇所より、身長120cm前後の
男児 女児1名が、
ハヌマーン特有の能力を付与した
歌唱を行っている所を確認する。
本人及び保護者に能力の脅威を説明し、
UGN組織による保護を試みるが、
両者からは一部拒否(居住変更の否定)
する上で代替案「自宅と組織間の往来」
を提案される。

一見した限りでは能力の行使状態は
比較的安定しており、
ジャーム化の危険性は低めと判断。
状況の理解度に至っても両者共に
肯定的であり、その姿勢は十分に
信用に足るものと判断。
以上の内容から、
「オーヴァードに関する情報漏洩防止」
「定期的なUGN能力開発部への来訪」
を条件に、包括的な保護を許可する。




【その他】
保護から1週間が経過。
経過は順調で、本人及び保護者に対して
UGN及びオーヴァードに対する理解度は
軒並みに向上し、日本語による会話も
申し分ない程度に会得。
制御に至っても安定しており、
場合によっては近々実践段階に
移行する事も可能かと思われる。

ただ一点、本人の細胞より
不可解な組織成分が検出される。
本来、人体における細胞分裂は
必ずしも100%同等の物が
生産される訳では無く、
少なからず劣化した物が
生み出され、それらは
いわゆる「老化」として
人体に蓄積されていく。

しかし彼女の場合、
その細胞分裂における類似比率は
全てが100%という、
非常に稀な結果が現れた。
もしこの検索結果に異常が
無いとすれば、彼女は不老不死の
特性を持った存在。
言わば「古代種(エンシェントレネゲイド)」
の可能性が浮上する。

この事例は未だに報告例が少ない事も有り、
今後とも慎重かつ計画的に
研究を進めていく方針である。

【裏設定 その１「このシステムへの入場前」】

ボク達は運命が決まっていた。
ボク達は第三者に遊ばれていた。
ボク達は運命に抗った。
ボク達は神様に試された。

世界は何処まで広く壮大で、
そんな中にちっぽけな存在が2人。
お互いに生まれも育ちも違うけれど、
それでも、最も信頼できる相手だから。

もう嘗ての父には縛られず、
課せられた使命にも縛られず、
新たな世界に転生したボク達は、
今度こそ、自らの意思で決断する。

それが、あの日
ボク達の示した
決意だから。





【裏設定 その2「Dロイス」】

Ah…Ahh……Test，Test．

この通信を聞いていると⾔う事は、
何かしらの手段や媒体を経て、
この音声データに辿り着いたのだな。
■■■「■■■■■■」。
いいや、Anly。
私の愛しい子よ。



…さてと、
小芝居はこの辺にしておいて。
やぁ久しぶり、元気にしてたかな？

あの後、君達を文字通りに
現世へと転生させた訳なんだけどー、
少々手違いが発生してね。
残念ながら君達の方は、
僕の手元からは外れてしまった。
今、君達が抱えるその副産物は、
今の段階で取り除く事はほぼ不可能だね。

でもまぁ、君達は明確に"人間"の
定義を設けていなかった訳だから、
この誤差は然したる問題だよね。
いやぁ、君達って本当に興味深いなぁ。



さぁ、愚かでちっぽけで、
愛しい大切な玩具よ。

折角二手に分かれちゃったんだ。
勿論、どちらも
眺めさせてもらうよ。

神達による救いの⼿が届かない世界で、
何処まで生き永らえる事が出来るのか。

精々、僕をこれからも
楽しませてくれよ？





【探索日誌「Hero's Birthday」】

(探索予定であります。m(。_。)m ﾍﾟｺﾘ)