目標値7
かつて南海の孤島で行われたFHによる実験の失敗が引き起こした複数の遺産の暴走事件。
周辺地域への甚大な影響が危惧されたため、R災対全班に出動が要請された。
結果として鎮静化に成功したものの、島そのものが消滅し、住民を含め多数の死者が発生。
行われていた実験の詳細も失われたとされる。

目標値12
実験の内容は、複数遺産の同時起動。
遺産は使用者を選び、また基本的に一人が使用できる遺産は一つ。その制限を回避するため、多数の人間を高濃度のレネゲイド溶液で溶かして混ぜ合わせて作った「肉の器」を依り代として、複数遺産を強制的に適合させて同時に起動させるというもの。「肉の器」の材料となったのは世界各地から集められた少年少女だったと言う。
実験自体は成功したものの、複数の遺産は起動直後に暴走しながら相互に過剰反応を繰り返し、破滅的なエネルギーを周囲に放出。島もろとも実験施設を吹き飛ばし、その後も勢力を拡大。
緊急派遣されたR災対はマルコ班の持つ鬼切りの古太刀によって、「肉の器」から遺産を全て切り離した上で個別の遺産を各班が破壊することで被害を食い止めた。
なお、後の研究によるとR災対が止めなかった場合、地球の半分が消し飛ぶ可能性もあったらしい。

目標値20
数ヵ月後、「肉の器」の断片を調査団が回収。
驚くべきことにソレは生きており、数ヵ月に及ぶ治療（というより修復作業）の結果、人型を取り戻した。さらに精神上のレネゲイド除染を進め、ようやく一人の人格が安定して出現するようになる。その人格は、数年前に行方不明となった日本人の少年であることが判明した。
実験前の記憶は殆ど失われ、精神状態も当初は不安定な時期が続いた。研究者たちの尽力によりようやく落ち着いてきた頃、FHの急襲を受け、彼は誘拐されてしまう。（FHからすれば奪還）
誘拐された彼を取り戻すため、中枢評議会はオールド・エスことフィン・ブースロイドを投入。フィンは彼の救出に成功し、何が気に入ったのか、しばらく彼を自宅へ住まわせて面倒を見た。


→情報項目【肉の器のその後】（情報：UGN、裏社会／目標値7）が開示。

現在はn（スモール・エヌ）と呼ばれる青年。
フィンの指導により、失った人間性や常識をとりあえずは一通り身に付け、一年前、社会復帰の一環として、MM支部に預けられる。
あえて危険な任務を好むきらいはあるが、かつて遺産を取り込んだ名残か、戦闘力（だけ）は高く、任務達成率は上々。
なお、わざわざ日本が選ばれたのは、フィンが秋葉原のジャンクショップに行く口実が作りたかったから、と言われているが定かではない。