容姿・経歴・その他メモ

〇過去

魔術を研究する両親の下で生まれる
両親は「人形師」を名乗る錬金術師で、推測だが、現場に残された物品から超人兵士の研究者だったと思われる
そんな両親の実験体が彼女であり、肉体の中に人工的に増設された管が通っている
これは彼女の感覚や魔術を強化しており、彼女が能力を使用すると黄金に輝きを放つ
郊外でこれらの実験が行われており、その余波に惹かれた怪物の襲撃によって彼女の両親は死亡し、現場に駆け付けた調査員が彼女を地下収納で発見し確保した
以上のことから、彼女は非道な扱いを受けていたとして軍に保護、その後リハビリを経て所属したとされる
このことはニュースにもなり、一時的な話題をかっさらった

それが、10年前のニュースで報道された彼女に関する出来事だが、実際は違う
彼女の両親は、彼女に深い愛情を注いでいた
実験の本来の目的は「生まれ持った強力な能力のコントロール」、触るもの全てを変質させてしまう彼女の力の操作が狙いだ
彼女が押し込められた収納スペースは、もしものためのシェルターだった
彼女の両親は、彼女を逃がし、怪物に立ち向かい、愛すべき娘を守ったのだ

両親のことは軍に伝えたが、すでにニュースになっていたため、表向きの事情を変更することはできなかった
そのため、上記のことは資料にて彼女の証言として残されるのみとなってしまっている
以後、救出直後は幼かったこともありふさぎ込み、軍の施設内で保護されることとなる
それを憂いた鹿野 陽一（実際に救出にあたった調査員）が身元を受け持つこととなる
彼との出会いもあり、立ち直った彼女は遺跡調査室への配属を望むようになる
あの時、自分を守ってくれた両親のようになることを夢見たのだ
そうして、厳しい訓練を経て遺産調査員となった彼女は、憧れの背中を追いかけ続けることとなる

〇現在

自己主張をせず、淡々とした性格
良く言えば従順だが、悪く言えば自分がなく、流されがちとも言える
しかし、家族や知り合いなどの繋がりを馬鹿にするようなことだけは許さず、普段からは想像できないほど怒る
上記のことから家族愛や友情、恋愛などを描いた作品を好む傾向がある

あまり自分を持たない彼女だが、料理に関してはかなり強い関心を持っている
作ることも、食べることも好きで、休日は食べ歩きを行い、レビューサイトに評価を送ることも
お気に入りのお店には何度も通っており、とある定食屋は顔なじみの常連客として親交がある
軍属であることもあってか、男子顔負けの量をぺろりと平らげてしまう程の健啖家で、名物客のような扱いを受けている
好きな食べ物はナスとキノコ、嫌いな食べ物はなし

〇戦闘スタイル

彼女の能力は、両親から受け継いだ錬金術をベースとした魔術であり、物質の操作に長けている
彼女が最も得意としているのは「物質の変質」だが、これは任務以外では使いたがらない
これには両親の教えも影響しているようで、この能力は正しく使わなければ争いを産むと教えられたようだ
彼女の錬金術の精度はかなり高く、幼少からこのコントロールに苦心したことは想像に難くない

戦法は巨大な銃器を展開し、物量とパワーで相手を掃討する
その都合、格下相手には強いが、攻撃を耐えるほどの防御力がある相手にはあまり有効な戦術ではない
また、武装を攻撃の都度呼び出す必要があり、消耗が激しい
基本的には杭を打ち出す弩を愛用している

〇チラシ裏

“人形師”釜谷夫妻

社会の裏で活動してきた錬金術師だが、その上で超人兵士の知識があったなど、経歴に謎が多い
二人は裏社会で生きていたらしく、彼女を産むころからようやく足取りがつかめるほど情報が少ないことから、反社会的な組織から逃げた可能性が高い
だが、そんな彼らの魔術を榛名が生まれながらに継承していたことは間違いないだろう
二人がなぜ人から隠れるように生きていたかは不明だが、彼らが錬金術師であり、その知識量の多さが理由なのではという説がある
精度の高い錬金術と超人兵士の研究者であれば、様々な組織から引く手あまたであると同時に、戦いに巻き込まれ、悪用されるリスクが高い
そういう世界から逃げ出したのであれば、説明はつく

“後見人”鹿野 陽一

真面目で仕事一筋な性格をしており、現役で遺産調査員を務めている34歳の男性
彼女を保護した人物であり、事実上の保護者を担当していた
しかし、親代わりとは言えず、どちらかと言えば師弟に近い関係であった
彼女の希望もあり、勉強や鍛錬の面倒は彼が見ており、軍学校入学後も個人鍛錬として受け持っていた
そのかいあって、榛名は軍学校の成績が良かった
現在はあまり頼ってもらうことが無くなったことは寂しいと思っているが、それは良いことと受け取っている

彼女に施された手術

両親から受け継いだ強力な錬金術が彼女の力の根源だが、彼女にはこれを抑え込むような回路が埋め込まれている
これは釜谷夫妻が彼女に施したもので、これは強力すぎる彼女の能力の暴走や意図しない発動を回避するためと考えられる
よく見ると彼女の肌の下に金色の線が見えるが、これが回路の主線で、実際には身体中に張り巡らす様に配置されている
摘出は困難だろうとされているが、その上で榛名本人が残したいと希望していることもあり、この回路は残す方針で固められている
能力を全力で使うとこの線が黄金に輝き、この様と彼女の両親への憧れから“オートマトン”を自称している

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