容姿・経歴・その他メモ

十数年前のとある村にて占い師があるお告げを出した。
「10年後に周辺の村をも巻き込む災いが齎される」
村人達はそのお告げを恐れ、その災いに備えるために霊能力者同士を結婚させ、子をもうけさせることにした。
夫は、隣の村に住む、力自慢の血色の良い男。ただ力が強くいだけでなく、手先も器用で村一番のの弓手だったと云う。尤も、その男が霊能力者たる所以は再生能力であった。熊に襲われ重症を負ったはずが、僅か数刻で回復。その熊に襲われた、というのも子供を庇ったでためあり、周囲からは"聖人"と呼ばれるほどの人物であった。
妻は、この村の占い師の娘。病的なまでの色白で"天女"と称されるほど美しい娘であった。占いの力は娘には宿らなかったが、代わりに癒しの力が備わった。手をかざせば傷は瞬く間に癒えてゆき、どんな病も彼女の手に掛かればさっぱりと良くなる。
やがてその夫婦の間に可愛い女の子ができた。
その女の子は妻と同様に色白であり、成長すれば妻に似て天女のように美しくなるだろうと言われていた。
娘はすくすくと成長し、夫ほどの力強さは無かったが子供にしては器用に育ち、再生能力は夫を越えるほどで、木登りから落ちてしまった時は傷が元々無かったかの様に治った。
妻の持っていた癒しの力も受け継いだようで、村人達はこれで災いが訪れても安心だと、安堵した。

そして時は流れ、お告げからちょうど10年が経った日。
その村の人々だけでなく、周辺の村々から人が忽然と消えてしまった、たった一人の女の子を残して。

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天女（仮名）さんはヤンデレである。

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