容姿・経歴・その他メモ

　
　ロストエデンと呼ばれるその世界に位置する王国で生を受けた青年。
　“バースゲート”に喚ばれてこの地に立ち、自身の生い立ちを知ってもなお帰還を悲願として、今出来ることをしながら「生きている」。

【MMORPG　“ダブルクロス”】

　アンダーグラウンドで流行しているファンタジー世界の中で魔神たちと人間の戦いを描いたネットゲームであり、その配信形態でありながらも、ひとつのサーバーに常に数千人がログインしていると言われる人気MMORPGシステムである。
　ツイン・クロックというグループが企画・制作し、運営と管理を行っているが、そもそもこの企業自体が不明確で流通方法すらも明らかでない怪しい商品だが、その精緻で美しいグラフィックと激しいバトル、そして壮大かつ美しいイベントやストーリー性、そしてなにより課金システムがないということで話題を呼び、ゲーマーたちの間では手にするだけでも伝説のゲームとなっている。
　「ログアウトできないプレイヤーがいる」「ゲームの中で死亡すると現実世界でも死ぬ」などといった曰く付きの噂もあるのだが、都市伝説に過ぎないとされている。

　メインストーリーは“ロストエデン”と呼ばれるワールドで構築され、世界の中心にあるとされる“命の泉”から恵みと調和をもたらされた世界であるが、突如として現れた“魔神”によって泉が封印される。これによって逆に魔の力を吐き出すようになった泉は世界に混沌をもたらし、人間と魔神の戦争が繰り広げられている、というもの。
　世界に住まう人間たちは魔神とその眷属に対抗する術を持たなかったが、ある時、魔の力に侵蝕されながらも理性を保ち、その力を操る人間が現れる。
　これがこのゲームのプレイヤーであり、“オーキィ”と呼ばれる存在である。オーキィたちの活躍によりじわじわと魔神側の勢力を押し返し、現在は膠着状態まで持ち返した。命の泉の解放を目的としてストーリーが展開されている。
　しかしこのゲームをクリアした者はいないとされている。今のところ、その噂はない。

　このゲームにおけるヘヴィゲーマーは“プリズナー”と呼ばれ、ログアウトしたところを見たことがないと言われているのだが、実際は原因不明のバグか、何らかの特別な要因においてログアウトできないとされている。
　しかし彼らの人数や実態ははっきりしておらず、そういう奴がいる、という噂に過ぎない。どちらかというとヘヴィゲーマーを揶揄するスラングのようなものとして利用されていることの方が多い。

【祖国　ハイランド王国】

　ロストエデンにおける国家のひとつで唯一の人類国家。登録地点情報のないプレイヤーのリスポーン地点とされていることもあって、最もオーキィの多い国でもある。大陸南東部にある平野に位置し、その名の通り君主制によって統治されており、現在の国王はアーズ・ハイランドⅢ世、御年70歳。
　世襲君主制を用いているために血統が重んじられており、次の王位継承者はルーシア・ハイランドとされている。現国王の孫娘であり10歳と年若く、無邪気でお転婆な姫であることもあって、水面下ではあるが継承者問題で国が割れていると噂される。

【騎士　ジークベルト・アズ・フォン・ハイランド公爵】

　ルーシア姫の叔母の息子、従兄に当たる人物であり、最前線で戦う王国騎士の中でもエリートの集う“｜青剣《せいけん》騎士団”の騎士団長という設定を持つシステムキャラクター。その立場からよく攻略エリアに出現し、時にはオーキィたちと協力して戦うこともあり、認知度の高いシステムキャラクターの一人である。人間でありながら最強の騎士と呼ばれ、武術も魔術もオーキィに引けを取らない実力を持つ。その中でも弓の実力は特に抜きんでており、放たれた矢を射落とすという神業すら持つ。その強さから彼もオーキィなのではないか噂されるが、その真偽は定かではない。
　精霊や妖精の類に好かれる性質もあるようで、魔術を使うときには多くのそれらが力を貸すのだが、時折火力が出過ぎることもあるらしい。
　彼の名が登場するストーリーやクエストは高難易度であることが多い。しかしその代わりレアリティの高いアイテムやエフェクトが報酬とされていることも多く、関連クエストには多くのオーキィが参加する。
　正義感が強く、オーキィに対しても分け隔てなく接することもあってオーキィ達からの人気も高く、親しみを込めてジークと愛称で呼ばれることも多い。しかし数年前のある日を境にワールド内で姿を見かけなくなり、オーキィ達の間では死亡説が囁かれている。
　身の回りを進んで話すことはないが、彼の人気の高さから追加されたと言われる同行クエストにて彼の家族関係を聞くことが出来る。父親は早くにして亡くなったために爵位を継ぎ今は母親と年の離れた妹と暮らしていること、結婚や婚約はしていないが、高位貴族の身分でありながら王国最強の騎士の一人という立場のため毎日のように申し出に追われていて困っていること、王位に興味はなく今後も王国に暮らす人々のために戦い続ける騎士であり続けるつもりであることなどが聞ける。なおこのクエストのせいで、彼の婚約者になれるイベントがあるのではないかという噂がオーキィたちの間で立った、らしい。

【異界来訪者　ジーク】

　数年前のある日、いつものように支度を整え自室を出た直後、気付いたときには数々のビルの影が落ちる路地裏にいた。自分の置かれた状況に戸惑っていたところを、ヒーローと呼ばれる存在に保護された。彼曰く自分が異界来訪者ではないかということ、そしてそれを事実とした場合、自分がこの世界とは異なる場所から来た可能性が高いということを知った。
　異界来訪者というのは一生を終えてからこの地に立つことも少なくないそうだが、彼にはまだその実感はない。自分にはまだロストエデンで成すべきことがある、そうして自分のいた場所への帰還を望み、自分の知る情報を、協力を申し出た彼らへ提供した。しかしそこで出た答えは、そこが実在しない世界、ゲームの世界であるということだった。
　確かに世界とは何者かに創られた存在であり、そこに命を与えるのが神であり、その彼らを崇めることに対して異議はなかったが、自分の世界を創ったのがただの人間であり、自分の生きてきた道は全てシナリオに定められたものであると知ってしまい酷く動揺した。
　一度は自分の帰る場所、存在意義を失いかけたが、しかしそこで歩むことをやめはしなかった。それすらも与えられた設定であるのかもしれないが、だからといって何もしない理由になりはしない。自分の力で為せる何かがあるのであれば、力を振るうのが｜力あるものの責務《ノブレス・オブリージュ》なのだから。
　そうしてヒーローとなることを決めて、現在は最初に出会ったヒーローである“｜偽りの龍牙《ヤトノキバ》”御巫迅の元で事務所所属のヒーロー兼居候として世話になっている。彼の娘である朱莉曰く、まだまだ上手とは言い難いが、家事は少しずつできるようになってきているのだとか。

【ヒーロー　フェイルノート】

　　一人称：私　　　二人称：ヒーローネームor名前　　　口調：常体

　御巫ヒーロー事務所所属の経歴不詳のヒーロー。ヒーロー歴は2年程度、ヒーローランキングは130位前後の中堅ヒーロー。雷の矢による攻撃を得意とし、その攻撃は絶対に命中すると言われるほどに弓の技術が高い。どことなく高貴な雰囲気を持っているが、親しみやすい性格で気のいい青年。その格好と性格が「王子様」を彷彿とさせることから、そう呼ばれることも多いらしい。
　また、彼の武器を構える姿や風貌をどこかで見かけたことがあり、それは模倣ではなく本人そのものなのではないか、とネット上で言われることがあるが、その基が何であるか知る者も気付く者も、今のところはいないようである。

履歴

フェイルノート

アーサー王伝説のトリスタン物語に登場する弓
「狙った場所に必ず当たる」「必中の弓」「無駄のない弓」などと言われ、優れた命中力を持つ

ロストエデン

ダブルクロス The 2nd Edition　サプリメント『アルターライン』掲載のステージ
イメージソースは「FFⅪ」「ラグナロクオンライン」「.hack」（公式発言）、当時は刊行まだだけど「ソードアートオンライン」も近いのかな……？
設定量が少なすぎる解釈の自由度が高いのが特徴、ゲームクリアの条件もすべてGMに委ねられている。
世界観は中世ヨーロッパ風っぽそうっていうのと、魔の力とか竜とか出てくるらしいので概ねホーリーグレイル風に解釈

ホーリーグレイル

ダブルクロス The 3rd Edition　サプリメント『オーバークロック』掲載のステージ
アーサー王伝説を舞台としているステージ、上記ステージが3rdにないので代用
レネゲイドは魔法や神秘の力として認識され、神の授けた加護であると信仰されている
それはそうと初期ワークス技能が8点分だったり11点分だったりするのはどうにかならんのか

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キカセテクレ【Produced by 今夜、あの街から】

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