容姿・経歴・その他メモ

　他者を撃てず、他者を畏れる少年(チルドレン)。

【ネメシス】

　若年の母親から生まれ、父は知らない。自分が知っている自身の出自は、未熟児で通常なら生きているのがあり得ないのだが、プライマリであったが故に生きて生まれたことと、その過程で母親は死んだということだけ。結果的に死産として扱われ、その後UGNのチルドレン養成施設で同様の境遇の子供たちと共に育った。

　チルドレンとしての実力は同施設内でも頭一つ抜けており将来が期待されていたが、3年前のある日を境にそれは役立たずへ向けるものへと変わった。
　姉のように慕っていた“モルタ(宮後倭姫)”の死を眼前で見たことによるもので、彼女を殺害したのは同じく任務を共にしたUGNのエージェント“ヒュブリス”。UGNにとって多くの利を与えた非常に優秀な人物であり、そして姉が慕っていた人物だった。しかしその戦闘において絆が全て擦り切れたことにより、ジャームと化した彼が彼女を殺した。
　当然彼に対し銃口を向けたが、その引き金を引くことを姉は拒絶し、そしてその言葉を最期にこの世を去った。彼女を手にかけたことで動きが鈍った彼は捕縛され、過去の功績を加味されてセカンダリとなったと聞いたが、それ以降彼を見てはいない。

　この件をきっかけに、彼はこれ以降「他者を害すること」を畏れ、他者に銃口を向けることができなくなり、戦闘任務が課されることはなくなった。
　所属をどこにするか考慮された結果、地方支部にてイリーガルと同様の扱いとされることで落ち着き、今に至る、

【尾鷲和馬】

　一人称：俺　　二人称：アンタ

　実戦以外における戦闘能力は依然同年代においては目を見張るものがあるが、過去のトラウマにより実績を残せたことはない。頭は悪いほうではないため事務仕事はそこそこできるが、あまり口が上手いほうではないため情報収集は苦手。
　過去のこともあって特に同年代以上の女性には多少苦手意識があり、未だ改善していない。面倒見はそこそこ良いので友達は一定数いるが、放課後は訓練場に直行するので友達と遊びに行くのは非常に珍しい。

　「お願い、撃たないで、ネメシス」
　「ひどいお願いなのは分かってる、けど私はヒュブリスが貴方の手で死ぬのを見たくない、生きていて欲しいの」
　「これは私の一方的な片思い、彼は私のことなんて何とも思ってないのもわかってる」
　「けど、それでも　私にとっては尊敬する、敬愛する、大切な人なの」

　この引き金の先にいる人物にも、少しでも生きていて欲しいと願われる人がいるのだろう。
　それ以降、相手が人であろうとなかろうと、引き金に手を掛けると手が震え、もしくは無意識に銃口が反れるようになった。

履歴

ネメシス

ギリシャ神話に登場する女神
人間が神に働く無礼に対する、神の憤りと罰の擬人化

モルタ

ローマ神話における運命の三女神の人柱であり、死の女神
ギリシャ神話におけるアトロポスと同一視される

ヒュブリス

神に対する侮辱や無礼な行為などへと導く極度の自尊心や自信を意味する

image song

Another colony【Sung by TRUE】

セッション履歴