UGNチルドレンの少女。純粋培養のチルドレンではなく、ある事件によってオーヴァードに覚醒してしまいUGNに保護された。
　元々、天涯孤独の身で幸運にも良い家庭に迎え入れられたが、13歳の誕生日にアクシズが追っている事件に巻き込まれる形で両親を失ってしまった。事件はジャームを撃破することで一応の決着がついたが、《ワーディング》が効かない一般人として保護されたが、オーヴァードに覚醒していることが発覚した。
　サラマンダーのピュアブリードでありながら、モルフェウスに見られる物質生成が見られる点から奇異なオーヴァードとして保護観察下に置かれたが、ある遺産の回収の為にやってきていたナイトフォールにより彼女が追っていた遺産を所持していること、契約していることが明らかになった。モルフェウスシンドロームの力は遺産由来と考えられているが、それでも不明な点が多い。
　ナイトフォールが追っていた遺産の所持者であることからナイトフォールに一時期籍を置いていたが、現在は日本から離れたくないという彼女の要望から日本支部に籍を置いている。
　事件前は控えめながらも良く笑う子であったらしいが、今ではその影はない。

　コードネームの由来は《ワーディング》を張った際に発生する舞い散る灰や武器を砕け散らせること。そのドイツ語で溶ける、 散る、消えてなくなるという言葉から。ドイツ語の理由は義両親がドイツフリークだったかららしい。

　着物に女袴を好んで着用する。俗にいう大正ロマンやハイカラスタイル。

　悲観的で諦観的。良く溜息を吐く。

　彼女の13歳の誕生日に送られる予定だったもの。母親の遺品でもある。彼女の義両親が死亡した今、どこで手に入れたのかは誰も分からない。
　赤、白、ピンクの椿が3輪並んだ造花の髪飾りで、UGNでは祈りの造花と呼ばれる種類の遺産。
　契約した者はモルフェウスシンドロームの力を得るとされ、望む刀剣を作り出すという。代償として、ジャームに堕ちた者は即刻消滅し、この遺産を飾ることになる。つまり、この椿たちはかつてこの遺産と契約した契約者の成れの果てである。陽葵がジャーム化した場合は4輪目になる。曰く、髪飾りの椿の色はかつての契約者の気質を表すとか。