"生前の篝 燐祢の記憶と身体を持つ、篝 燐祢の走馬燈と願いから生まれたレネゲイドビーイング"。
身体と死ぬまでの記憶=篝 燐祢
現在の自我(精神)=RB
ということである。オリジン:ヒューマン。所謂"転生者"と呼ばれる存在。

"篝燐祢"としての生命活動は既に一度止まっており、そこに"サムシング"が身体に宿り巣喰っている状態。血液の代わりにレネゲイドを循環させ、表面上は何事もないように身体を動かしている。ただし、その身体にあるべきだった本来の自我(燐祢)ではなく、別の自我(サムシング)があるという形になる。プログラムで言うとバグが残ったままシステムが起動しているようなもの。
本当のところ、睡眠も食事も彼には必要ない(もう成長しないため)のだが、「人間はそうして生きているから」という理由で同様の生活サイクルをとっている。

一人称:俺、私
基本はごちゃまぜ。RBとして線引きした場合は"私"で徹底
二人称:コロコロ変わる

kaleidoscope(英)：万華鏡(まんげきょう)、絶えず変化するもの
「走馬灯のような」を英語で表現する際に「kaleidoscopic」とすることがある

・夢らしい夢はないが、ヒトの感情の機微を理解するために心理学に手をつけたので大学もその方面かな……となっているらしい

ざっくりまとめると「CCの1年前の時点で篝燐祢が一命をとりとめていたら（=サムシングが生まれていなかったら）」の場合の話。

〇オープニング
"篝 燐祢"は生まれながらのオーヴァードだった。薄気味悪がった両親は燐祢が3歳のころ、孤児院に預けた。ごくごく一般的なその施設にもちろんオーヴァードがなじめるわけはなく、能力を暴発させては敬遠されて、別の施設に預けられて……と施設をたらいまわしにされた。
UGNの息がかかった施設に預けられた頃には小学校中学年ぐらいの年齢になっていた。この頃は非常におとなしく、同年代の子と話すようなことはしなかった。

〇ミドル1
UGNの訓練により、能力の制御ができるようになってからは少しずつ任務に出るようになった。その影響もあってか、内気だった性格は少しずつ開放的になっていく。また、後から増えていくかつての自分と同じような境遇のオーヴァードとのかかわりも増えてきたことで、「自分が面倒を見なきゃ」「何か困っていることがあったら助けないと」といういわゆる「先輩」としての意識が芽生え始める。
面倒見と愛想がよくなったのはこのあたりから。

〇ミドル2
中学生ぐらいの年齢のころ。とある支部に配属され、チルドレンとしての活動もそれなりの年数になるが、それに比例して昔からの仲間がいなくなることが増えた。
施設に入った時の同期はもはや片手で数えられるほどしか残っていなかった。そんな彼らとは「死ぬときは潔く死にたい」「オーヴァードの年数が少ない、未来ある子たちを守りたい」という認識を共通で持つようになっていた。もちろん前提として、そんな簡単に死ぬつもりはないうえで。
そんな同期たちも、月日が経ってほぼ全員いなくなった。年の割にどことなく達観したような言動になり始めたのがこのあたりから。

〇トリガー
17歳のころ、とある任務に参加。参加したメンバーの中では一番のベテランだった。
その任務の主目的は達成したものの、撤退作業中に敵方の襲撃を受ける。他メンバーを守るため一人その場に残り敵と交戦。
致命傷を負い、瀕死の状態になったところを戻ってきた仲間によって回収される。その後、医者の懸命な治療により一命をとりとめる。

〇トリガー2
能力の使用過多により、侵蝕率の減衰率が低くなっていることを理由に一定期間、レネゲイド事件が滅多に起きない遠い遠い町での療養を上層部から命じられる。転校という形で高校に入りレネゲイドとは無縁の生活を送ることで、次第にこの穏やかな日常を手放したくないと願うようになる。

〇クライマックス
手にした平穏を捨てられなくなり、そのまま街に住むことを決意。上層部からの承諾を経て、チルドレンという肩書を下してイリーガルになる。そうしてそのまま、遠方の土地で友人たちとともに日常を歩んでいく。