鴻央会の、レネゲイドの力を取り入れるという時代の流れから、オーヴァードになる事を強要された。
金の為には選ばない選択肢は無い。当時は何も疑問視せずにそれを受け入れ、鴻央会から支給された起源種のレネゲイドウイルスを自ら接種してオーヴァードとなる。
毒にも薬にもなる自分の血肉(生命治癒、栄光の血+勝利の女神、マリシャスブラッド)を切り刻んで加工した物を売りさばく事をシノギとしていた。
現在は仁義を忘れ暴力にだけ走る今の鴻央会にこのままついていっていいのかどうか迷っている。
組を解体して組員ごと密売組織に転向したのは、その不安感からくる保守的な行動でもある。鴻央会の事も心配だが、卑怯と言われようとも自分の組員の方を選んだ。

レネゲイドと関わった事で変わってしまった鴻央会を心配してはいるものの、自らもそのレネゲイドの衝動から鴻央会そのものへの嫌悪を覚えてしまうようにもなった。
好きだった任侠が大嫌いになってしまう前に自分から距離を置き、離れたかったというのも組を解体した理由の1つ。
そういうクソデカ厄介感情男。

元鴻央会直系木咲組3代目組長。
組の方針としては穏健派。武力よりかは取引や要人とのコネ等、根回しで幅を利かせる事を得意とする。
初代組長の時代から仁義を重んじる昔気質の組であり、沖灘もそれを大切にしている。

沖灘自身は、先代や先々代組長と血の繋がりは無い。乳児期に母親の手で担保として木咲組に差し出され、母親は金だけ持ち逃げして失踪した事で組の所有物となった。
闇医者業もシノギの1つとしている組の為、そのまま臓器を採取する等利用すれば元は取れたはずだったが、そうはせず生かして育ててくれた先代や木咲組には強い恩義を感じている。
母親が持ち逃げした額と自分を育てるのに費やした金を先代や組に早く返そうと必死に稼いだ結果、誠意と実力で若頭に上り詰めた。
まだまだ先代を支えるつもりだったが、先代が殺害された事で繰り上がって組長になった。

現在は組を解体しているが、鴻央会の動き次第ではいつでも組として立ち上げ直す構えは解いていない。木咲が取引するものは金だけではない。

元鴻央会時代からの元上司であった禰寝泥老からの依頼から、彼の組である蠍李組が裏社会の顔を務める永富原市の事件に巻き込まれる。
しかしその依頼内容の不審さから元の依頼を無視し、UGN永富原支部と協力態勢を築いて事件の解決に与した。
永富原市の事件解決後、UGN永富原支部というバックを得た事で蠍李組から永富原市の裏の顔の座を奪い、その空席に木咲組を据えさせた。
UGN永富原支部は市の東側に所在する為、市の西側にあるオフィス街に暖簾分けした2次団体の事務所を構えた。