屋根裏で偶然入手したEXレネゲイドによって覚醒した、どこにでもいるちょっと影が薄いだけの男の子。
EXレネゲイドはどうやら彼に完全に定着しているようで、無理に引きはがすことはかなりのリスクである。よって、そのまま彼が使用することとなった。

ある日、屋根裏の書庫へ本を探しに行ったとき、不思議な箱を見かける。吸い込まれるようにして箱を開けると中には謎のベルト状の機械があった。
気を失っていたのか、気が付くと目的の本を持って、部屋に戻っていた。記憶は曖昧だが、腰を見ても特にベルトはつけていなかったため、特にそれ以上は気にはしなかった。

単刀直入に言えば、異常なほど影が薄い。それどころかこれは存在が透明であると言えるほどである。彼に注意を向けようと意識するまで彼は視界に映らない。声をかけられる、ぶつかるなどしないと彼を認識することはできない。さらに、この特異性はカメラや鏡越しにも効果を及ぼす。オーヴァードですら彼をシルエットでしか認識することができない。間接的にもオーヴァードが知覚できることからレネゲイドに由来するものなのであろうが、詳細は不明である。

彼のこの特性の特筆すべき点は、オーヴァードに覚醒する前からこの特異性を有していたことだ。

彼を認識できる唯一の存在である。彼の特異性を理解し、さらにその影響外にいるそのため、彼の精神の支えとなっている。