容姿・経歴・その他メモ

♦︎オーヴァード詳細
“常勝不敗”こと白津 黒刃 (しろつ くろは)は復讐に燃えるオーヴァードだ。

有名な研究者の家に生まれた彼は親ゆずりなのか、生まれつき頭が良かった。
才能を活かし、主に学業において受験競争を勝ち抜き、成功の数々を打ち立てていったが、そこには特に感動もなく感情が揺さぶられることもなかった。
そのまま疑問も持たず、レールを敷かれたような人生を歩み、大学院に進学したある日、人生の転機を迎える。
レネゲイドウイルスに侵食されたジャームに襲われたのだ。

負った傷は深く、「あっけない人生の幕引きだ」などと思考がよぎり、意識を手放そうとしたその刹那、力を引き出された感覚により現実に引き戻される。
目を開けると青い瞳と目が合った。彼の初恋が始まった瞬間だった。

初恋の人は亘理 暁（わたり あきら）と名乗り、瀕死の自分を助けるにはレネゲイドウイルスに感染させて力を引き出し、オーヴァードの治癒力に頼るしかなかったと、申し訳なさそうに説明された。
しかし、今まで無感動に生きていた自分の感情が、ぼうっとその青い瞳を眺めているだけで、初めて激しく揺さぶられる感覚に翻弄されていた彼の頭には、天才といえど何一つ彼女の説明が残っていなかった。

なんとか生返事を返すと、彼女はその場を去ろうとする。
慌てて引き止めると、黒刃を襲ったジャームを追って仕留めなければならないのだとか。
彼もついて行こうとしたが、オーヴァードになりたての何も分かっていない人間を連れて行っては、かえって足手まといになると切り捨てられる。
それでも初恋の相手と一緒にいたかった彼は、持ち前の頭脳を活かし、ジャームの逃走した方角から潜伏先を推測して伝え、自身の有用性をアピールする。
黒刃に対する評価を改めた彼女は、彼を連れて行くことを了承し、彼は初戦からノイマンとしての活躍を見せたのだった。これが後に“常勝不敗”と呼ばれる男の第一歩である。

その後、黒刃はUGNへ連れて行かれてそのまま暁の後輩となり、この世界の裏側について教えてもらったり、ジャームとの戦闘の基礎を学んだりした。
一通り学び終えた後、UGNが運営している研究所に配属となり、普段は表向き分子生物学の研究を隠れ蓑として、実際はレネゲイドウイルスの引き起こす遺伝子書き換えについて研究していた。
そして、相棒となった暁とともに、有事の際はオーヴァードとして文字通り常勝不敗の活躍を見せた。

しばらく経ったある日、1人で出ていた暁が瀕死の重傷で帰投してきた。
急いで駆けつけると、彼が恋した青色の瞳は、見るも無惨に潰され、顔も含めた全身がもはや原型を留めてすらいない状態だった。
いくらオーヴァードでも治癒は不可能である、そう悟った彼は彼女を優しく抱きしめる。
腕の中の彼女が、息も絶え絶えに発した言葉は、『渇望のフロス』の一言だった。
そしてそのまま、彼が何か言葉をかける間すら許さず、彼女は息絶えた。

永遠かのような一瞬を経て全てを理解した彼は、慟哭する。
黒い激情が己の心のうちを奔流となって暴れ回る。感情が激しく揺さぶられる。
そうだ、彼女と出会った時もこの感覚があった。それは新たな力の覚醒の感覚だった。
彼は後天的に、奇しくも暁と同じくブラムストーカーの力に目覚め、クロスブリードとなったのであった。

後日、暁の身の回り品を整理しているときに見つけた日記帳。
彼女に悪いとは思いつつ、初恋の相手の秘密を覗き見るかの如くに読んだそこには、黒刃への想いが綴られていた。
助けるために必要だったとはいえ、彼女自身の介入により、黒刃の人生を大きく変えてしまったこと。
黒刃と過ごすうちに段々と惹かれていく感覚を覚えたこと。
しかし、ただでさえ自分のせいで大きく捻じ曲がってしまった彼の人生を、自分のエゴによってこれ以上捻じ曲げられないこと。
恋心は胸の内にそっとしまい、少しでも彼の人生を良くするために身を捧げる決心をしたこと。

慎ましくも整った、彼女らしい文字のひとつひとつを丁寧に読み、黒刃は心に誓った。
この命に変えてでも、必ずや仇を取ることを。
“常勝不敗”として、亘理 暁の弟子として、そして何より、初恋の人の想い人として。

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♦︎名前
白津 黒刃 (しろつ くろは)
白津▶︎シロツメクサから。
　　　花言葉：「幸運」「約束」「私を思って」「復讐」
黒刃▶︎クローバーから。シロツメクサの別名。

♦︎設定の補足
ノイマンのピュアブリードだった頃はスキル「常勝の天才」を使えたが、ブラムストーカーの能力に目覚め、クロスブリードとなったことにより消失し、ブラムストーカーのスキル「赫き剣」を発現。
衝動もノイマンのピュアブリードだった頃は別のものだったが、クロスブリードとなったことにより吸血へと変化した。

♦︎RP方針
一人称：私(普段), 俺(ブラムストーカースキル使用時)
二人称：貴方(普段), テメェ(ブラムストーカースキル使用時)
三人称:苗字+さん(普段), 苗字呼び捨て(ブラムストーカースキル使用時)
口調：敬語

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♦︎立ち絵
ヤンデレ男子_mero
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履歴

♦︎追悼にはららく花

昨日と同じ今日。
今日と同じ明日。

続くと思っていた日常が、突然呆気なく散ってしまう。
たとえそうであったとしても。

忘れられない想いがある。
忘れたくない絆がある。
　
欠けてしまった日常を前にしたとして。
それでもきっと、彼らは想い続けるのだろう。

ダブルクロス The 3rd Edition 『追悼にはららく花』
ダブルクロスーーそれは裏切りを意味する言葉。

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PC2　
ロイス：渇望のフロス　推奨感情　P：執着／N：憤懣
カヴァー／ワークス：指定なし／UGNエージェント
キミは先日、亘理暁（わたりあきら）という大切な相棒を亡くしている。対立していたFHのセルリーダー『渇望のフロス』に殺されたのだ。
キミはその現場を目撃しなかったが、相棒が死に際にキミにそれを教えてくれた。キミは相棒の仇をとるために、調査を進めている。

【秘匿】
キミと相棒は恋仲だった（片想いでも可）。とても大切な存在だった。
相棒は物静かで控えめな性格だったが、いつもキミのことを大切にしてくれていた。（相手の性別は自由に選んで構わない）
また、対立していたセルリーダーの目的は、キミの所属している支部が研究している『賢者の石』にあるという情報も、亘理から入手している。

セッション履歴