容姿・経歴・その他メモ

――　その獅子の赤さは返り血の色である
　　　 その獅子の紅さは自傷の色である
　　　 その獅子の朱さは後悔の色である　――

守る為に爪を振るい、倒す為に牙を剥き、終わらせるために血を流す。
その苛烈なまでの戦い方は人によっては「死地を求めているのではないか」と疑念を抱かせるほどである。

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父も母も知らない。気がついたら孤児院で暮らしていた。生きることに必死だった。生きていくだけで必死だった。

気がついたら傍にいてくれる人がいた。心配してくれて叱ってくれて優しくしてくれて癒やしてくれて。
いつの間にか大事な人になっていた。いつの間にか愛する人になっていた。いつの間にか大切な人になっていた。

一生かけて守ろうと思った。一生共に居ようと誓った。一生彼女だけを愛すると決めた。

けれど彼女はいなくなった。小さな命だけを残して。
彼女の忘れ形見。自分の愛する子。

愛した人がこの子の姿をもう見れないのなら、彼女の分もこの子を愛して慈しんで育てていこうと決めた。

沢山愛した。沢山慈しんだ。　母が居ない分も寂しくないように。
沢山叱った。沢山抱きしめた。　父が居なくなっても生きていけるように。

けれど運命は愛する娘すらも奪った。
“レネゲイド災害”。

そして自分自身もそれに巻込まれ――死にはしなかった。死ぬことはなかった。生き延びてしまった。生きてしまった。
愛する娘を犠牲にして。

愛する者を犠牲にし、自らは人成らざる力を手に入れた。


故に、彼はレネゲイド災害に怒り――ではなく、自らのような人間を一人でも減らすために活動している。
大切な人を喪う事が無いように、手放すことがないように、自分のような思いをする人間が一人でも減るように。

……そのやり方が、死に急いでいるのでは？と思わせるような時がたまにあるようだが。


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年齢よりもやや老けた顔に見える。
レネゲイド災害に巻込まれた当時、様々な精神的要因でげっそり痩せた所為らしい。

顔の傷は事件当時に娘から傷つけられたものであり、≪リザレクト≫をしても治らない。

服の下に、銀のチェーンをつけており、結婚指輪と家族写真が入ったロケットペンダントが下がっている。
ドックタグの代わりらしい。
≪完全獣化≫の時はポケットに突っ込んでる。

煙草は吸わないが酒は飲む。
娘の命日の日には飲酒量が増える。


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レネゲイド災害“血染めの聖夜（Gore Holy night)"

15年前のクリスマスイブの日、イルミネーションが輝く街でそれは起こった。

隣を歩いていた家族、恋人、友人、同僚、その全てが突如としてコロシアイを始めた。
そこにあるもので、持っていたもので、手近なもので、目についたもので、彼等はコロシあった。
イルミネーションのコードで首を絞めた。窓硝子を割った破片で切りつけた。貰ったプレゼントで殴りつけた。
隣人がいなくなれば動いてる者を、生きている者を、自分以外の誰かを。
動かなくなるまで彼等はコロシアイ続けた。

何故か、その発生を感知するのにUGNは遅れたが、その街より外に被害を広げることは阻止した。
犯人であるFHエージェント（ソラリス）の死亡を持って終息したものの、
時期の事もあり、遠方より来訪していた一般人も多く、余りにも多くの死傷者を出した。

それだけならばまだ普通のレネゲイド事件だったかもしれない。

その後、生存者が突如として自死する事態が多数発生。
記憶処理も施していた筈なのに、何故か【事件当時の事を思い出し】、
加害者側だった生存者は自らの家族や友人、恋人等大事な相手を手にかけ、傷つけ、人によっては殺めたことを鮮明に思い出し、
その事実に耐えられず自死を選んだ。


事件当時の被害、そしてその後の自死の数も含め、死者数は災害と呼べるほどの規模に達した。

履歴

獣の魂 / Lv1 / オートリアクション / 自動成功 / 自身 / 至近 / 浸食値：5 / 100%制限 /【肉体】を使用した技能の判定の直前に使用。判定ダイスを+5個。1シーンにLv回。

セッション履歴