容姿・経歴・その他メモ

――諦めたくなかった。
私の目は、色を、形を、影を正確に捉える力を手に入れた。
私の手は、それを正確に再現する力を手に入れた。

そして私の手は、創造性の翼を手放した。

それでも、諦めたくなかった。
私の手から創造/想像が零れ落ちても、それでも手/筆/翼を動かすことを止めたくなかった。
すべてが終わるような気がしてしまったから。


――諦めたくなかった。
優しいあの人の下でずっと一緒に働けると思っていた。
私から創造/想像を奪った脳も、あの人とお揃いかと思うとそれだけで希望が持てた。
いずれあの人が支部長になって、私がそれを支えて……それが私の次の夢だった。

そしてその夢は、中途半端に奪われた。


――諦めたくなかった。
あの人はまだ、"ヒト"だ。
穏やかで優しくて、いつも通りの視線を私に投げてくれる。
だから私はあがく。この手/筆/翼を、あの人/私のために使うんだ。

二度も壊れた日常を、懸命にこの手の中に繋ぎとめるために。


――私は夕暮れの中にいる。
昼でも夜でもない、中間に。
何も手放したくなかった。何も選びたくなかった。
諦めたくなかった。
諦めたくなかった。
諦めたく、なかった。

ああ、空が、｜#f87108《夕焼け色》に染まっていく。
お願いだから、沈まないで。

性格・経歴など

もともとは画家志望の美大生。
ある事件に巻き込まれたときにオーヴァードとして覚醒。ノイマンシンドロームを発症したことにより「写真のように正確な絵しか描けなくなってしまった」ため、その道を諦め、UGNのエージェントとして働く道を選ぶ。

石動和人（シナリオロイス）を慕っており、彼が支部長となりその下で働くことを望んでいたが、前支部長と石動がほぼ同時期に戦線離脱したことにより繰り上がり的に支部長に昇格した。
本人は自分は上に立つ人間ではない・経験不足であると感じており、支部長の立場を重荷に思っている。

そんな中で戦線離脱した石動への見舞いは彼女の心の支えであり、数少ない癒やしでもある。
事件以降の記憶が定着できなくなった石動のもとに毎日のように通い、彼の記憶の代わりとしてその場で話したことを絵に書いて置いていくことを日課としている。

気弱で優柔不断で、融通の効かない性格。よくあわわわしてる。
本当は戦いの中に身を置くのではなく、穏やかな場所でゆっくり絵で生計を立てたかったが、その日常は永遠に手から離れてしまったことが彼女の心を蝕んでいる。
それでもやはり絵を描くことからは離れられず、天気の良い日は近場に出かけて写生をするのが数少ない趣味。
今日も彼女のスケッチブックには、雲の形も、草のなびきも、子供の笑顔も、すべてが写真のように正確に描かれ続ける。そこには想像の余地は、無い。

セリフサンプル

「赤沢檸檬、UGN○○支部のエージぇ……支部長、です」
「お昼ごはん、あそこのパン屋さんいい匂いだったなぁ……あっでもこの前の中華食堂も無料券が明日までだ……」
「石動さん、今日も来ました。……ええ。昨日も来て、そこの絵を置いていきました。……はい。昨日も、今日みたいに｜#224cf4《空がきれい》でしたよ。」

オーヴァードとして

血液を操って作る「血のインク」で敵を攻撃する。
攻撃的な特性を持った血で、戦場に名画を再現するかのように血の雨を降らす。

彼女の性格と特性上、急所を狙う"ことしかできない"。
人外の力を得ても自分の命を削って血で絵を描いてしまうことに、「やっぱり絵からは離れられないんだな」という皮肉めいた満足感を感じている。

PC名の由来

レッドモンレーヴ（競走馬）
レッド（冠名）+モンレーヴ（フランス語で「私の夢」）

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