FHに所属する少女。
自身を王子と自称する傲慢なエージェントである。しかし彼女の思い描く王子は一般的なイメージとは乖離したヴィランとしての王子の側面が強いようだ。
しかし、オーヴァード覚醒以前の記憶が一切なくなってしまったせいだろうか、そこそこ幼い感性をしている。

ブラックドッグを活かすための義肢と、彼女を補助する機械化軽装。そして赤刃の鎌が特徴的。
機械化軽装を展開した時の赤い頭冠がお気に入りらしい。

オーヴァードとして覚醒する以前のロッキーは一般的な女子生徒であった。
磨けば光る原石であると両親や友人からは冗談交じりに持て囃されていたが、目立つことに抵抗があった彼女は堅実に生きる道を進むはずだった。

ある時、FHの過激派セルが戦力補充という名目で市街地で爆破テロを敢行。爆発により大量に散布されたレネゲイドウィルスで数多の市民がジャームやオーヴァードへと変異、FHはそれらを迅速に回収するとUGNが現れる前に姿を消してしまった。
この時に回収された1人がロッキーである。修学旅行へと向かう道中、乗っていたバスが爆破テロに巻き込まれ、彼女は車外へと放り出されて頭を強く打ち付けてしまった。人々の悲鳴と化け物の絶叫。降り注ぐ瓦礫と自分のものかもしれない手足が飛び交う中で、彼女は深い闇の中へ意識を閉ざしていく。

目覚めたという感覚はなかった。意識がハッキリした時、彼女は白い部屋の中にいることに気づく。
自分が誰で、どこに住んでいて、直前に何があったのか。それ以外のこともすっかり忘れてしまっていた。
奪われた四肢に無数の管に繋がれ、白衣の人間たちがこちらを興味深そうに観察していた光景が、彼女の最初の記憶だ。

少々の時が経ち、ロッキーは病室に備えられたテレビの画面に釘付けになっていた。
そこに映っているのは、一人の姫を巡って争う二人の王子を題材にしたアニメ映画。特に何度も見返している彼女のお気に入りだった。ただ、あるワンシーンを食い入るようにリピートしていたのは、FHの研究員も心配になるほどだったと云う。
それは主人公である王子が、悪辣な王子に追い詰められ絶対絶命のピンチに陥るシーン。結果を言えば、悪の王子はまんまと負けてしまうのだが、その直前のシーンをロッキーはひどく気に入っていた。
肥大化したエゴを貫く人間は、これほどまでに強くなれるのだと……

満足した彼女は凛とした表情で、懇意にしてくれていた研究員の裾を引っ張ると自身満々に言い放つ。

「僕、王子になる！」

研究員は見事に頭を抱えた。

ブラックドッグに適性のあったロッキーは義肢の強化と特別な兵装を施される。そうして正規のFHエージェントとして見出され、高い戦闘能力を誇る彼女は「鏖殺《スローター》」のコードネームが与えられたのだが、本人は気に入らなかったのか読みはそのままで「死を齎す王子」に改名した。

ある時、FHに悪女を名乗るアイドルの一団がいること知った。興味本位で調べて（もらった）いくと、彼女たちの優れた容姿もさることながら、そのパフォーマンスに目を惹かれた。
しかし、魂が惹かれたのは彼女たちのエゴだ。悪辣ながらもそれらを抱え、人々を魅了してやまないその姿。ロッキーの目指す悪の王子そのものであったのだ！

傲慢ながらも言動が幼い。王子らしさを心掛けているが、記憶喪失のせいで抜けた発言をしがち。
ロッキーの名は北欧神話に登場する裏切りの神ロキから。

FHの任務に関しては抵抗らしい気持ちはない。目覚めた時から彼らに従うのが当たり前であったので、目標を殺せと言われたら殺す。
それはそれとして立場に関わらず人に物申すことに抵抗がないので、印象が悪くなることがしばしば。

髪

深紫（ロングのクラゲヘアー）

瞳

赤

肌

一部シリコン質（素肌に傷有）

3サイズ

B:91 W:52 H:87

好きな物

悪役。アニメ映画。テーマパーク。甘いもの。姫。

嫌いな物

自分の思い通りにならないこと。苦いもの。

機械軽装プロメテウス

ロッキーの意志で展開起動する装備。瞬時に着ているものを脱がせてプロメテウスに換装するぞ！

赤刃鎌パンドラ

プロメテウスと同時に展開される鎌（フォールンブレイド）。刃に流れる超高出力のエネルギーはオーヴァードでさえ真っ二つだ！

悪名戴冠

プロメテウスを展開した時に装備される赤い王冠のような装備だ。相手の情報を分析する機能があるぞ！ 製作者曰く、もっと小さくできたのに本人の希望で王冠になったぞ！

僕サマ

世話をしてくれた研究員の一人称が移って「僕」を使い出した。王子のイメージに合わせるために僕サマになったぞ！