てすと

　生誕。　数年間は実親と過ごしてたが、物心がつく前に別離。
　以降、血鬼組の娘として大事に育てられる。
　国際環境情報大学の高等科に所属しており、容姿と成績から一目を置かれてるものの、
　家の噂が流れてる事から友人関係はなく、本人は気にしてない…と思っている。
　日常生活を何事もなく過ごしてた一方、孤独感が少しずつ積み重ねていた。

　孤独感を重ね続けている理由はノア自身が起こした過去の過ちが主な原因。
　元々は実親に捨てられた事が大きい理由であり、血鬼組の家族達もノアを守るように大切にしていた。
　しかし、裏の世界に対して関わらせない動きにより、家族との溝が生まれ始める。
　…家族の役に立ちたい。　その思いから付き人へ命令、脅迫に近い手段で一つのお願いをする。

　「人間の命を奪う」という仕事。

　内容は、顔を隠し、口を塞がれ、手足を動かせない無抵抗な相手の殺害。
　付き人は最後まで殺人を制止をしたが、ノアは聞き耳を持たずに実行。
　「これで自分は家族と同じになれた」と喜んだが、結果は望まぬものとなった。
　組はノアをより裏の世界へ遠ざけ、唯一の理解者とも言える付き人も追放。
　ノアと家族との溝は直す事ができない程に深いものとなってしまった。
　抱えていた孤独感は更に大きくなっていき、、次第に狂った願いを望むようになる。
　「バケモノ」になれば、家族の為に役立つ事ができる、と…。

　年月を経た某日の深夜の繁華街。
　ノアは突発的なジャーム事件に巻き込まれる。
　暴れ狂うジャームの姿は、自分が望んだ「バケモノ」であった事から渇望の感情に呼応し覚醒。
　レネゲイトの力に振り回され、半ば暴走しつつも、ジャームを単独で殺害したのであった。

　ジャームを殺害後。　UGNに保護される。
　危険因子かつ有益な人材と判断され、オーヴァード能力とUGNの活動方針を説明をされる。
　非現実的な出来事に驚くものの、「これで役に立てれる」と喜ぶノアだが、事件が勃発。

　過去、ノアが命を奪った人物がジャームとして蘇り、復讐の為に襲いかかる。
　同行していたホークアイ、亜里沙、誠と共にジャームを討ち倒す事はできた。
　しかし、相手の言葉を、手段を、感情を踏みにじり、欲望のまま力を振るった自分の姿は悪鬼と相応しいものであった。

　無事に事件を解決した後、亜里沙はノアを叱責する。
　反論するノアだが、亜里沙の口から語られる正しい事実に、ノアの抱えてる矛盾を指摘される。
　人間だった彼の命を奪った過去、今の家族の優しさを否定している事、ジャームと同じ存在になろうとしてる様子。
　それらの指摘にノアは己の過ちを理解していく。
　自分を復讐にきたジャームも人間だった、家族は自分を守っていた、自分の方が……何もかも壊していた事実を。

　大きすぎる過ちに気付いた彼女は打ちのめされ、涙を零す。
　既に海の藻屑となった相手へ届かない謝罪を口にした。　無意味だろうと、必要な事だった。
　罪を認め、他人を思えるようになる為に。　…自分がヒトリではない事を気づかなかった過ちを忘れない為に。
　この後、彼女は協力員イリーガルとしてUGNと正式に協力を結ぶのであった。