生まれた時からオーヴァードとして覚醒しており、他人の感情を文字通り見ることができた
この力が特別なものだということは両親から聞いていたが、まだ幼いということもあってどう特別なのかは教わっておらず、それを教えられる前に両親を事故で亡くしてしまう
引き取られた親戚の家でこの力を話してしまい、親戚からは得体の知れないものを見る目で見られ、腫物扱いをされて育つ
孤独な幼少期を過ごす中、この力で人を助けて感謝されるといったことがあり、それがきっかけで人助けをすればこんな自分でも認められるという考えを持つようになる
効率よく人助けをして感謝してもらえるよう試行錯誤を繰り返し、最終的に何でも屋として正体を隠しながら格安で依頼を受けるというスタイルに落ち着いた
学校をちょいちょいさぼってはいるが、これでも出来るだけ真面目にやろうと努力はしており、学生生活自体はしっかりと楽しんでいる。ただ学生生活以上に何でも屋としての活動に重きを置いており、何でも屋としての活動を優先しすぎてついつい学校をさぼってしまうことが稀によくきてしまう。
このことについては本人も不味いそ気を付けないととは考えてはいるが、何でも屋として活動して感謝されることのほうが大事でこれはもう仕方ないことだと開き直ってしまっている

他人の感情を文字通り見ることができ、これによって他人に嫌われにくい言動を取ったり、意識の隙をついて正面から不意を突いたりと、日常生活から戦闘まで幅広く活用している
またそれとは別に手にした道具と一体化し、一時的にだが自身が扱うのに最適な状態に変質させることができる。この力は基本的には意志のない無機物にしか効果がなく、また長時間変質させていると勝手に効果が切れるというデメリットがある。
道具との一体化の応用として、自己暗示によって一時的に自分自身を道具と捉えることで自身の力の対象にすることができる。これにより、一時的にだがその状況に最適な自分へと変えることができる

学生生活を送る傍ら、ネットで依頼を募集しては格安で引き受けて解決する何でも屋としても活動している
何でも屋として活動するときは力を使って正体を隠しており、そのため何でも屋として活動していることを知っている人はあまりいない
正体不明で興味を惹かれた依頼しか引き受けない変わり者として知られているが、一度引き受けた依頼はだいたい解決する凄腕としてそれなりに人気はある
基本的には興味の惹かれた依頼しか引き受けないが、UGNからの依頼は出来るだけ引き受けるようにしている。そのためUGNのイリーガルのようなものだと半ば認識されたりもしている。
これに関しては、ちょっとした縁からオーヴァードとしての力の使い方のコツや知識をUGNのある人物から教わったという恩があるからで、基本的には持ちつ持たれつのスタンスを意識しつつずぶずぶといった感じで今に至っている

かつて両親と一緒に暮らしていた自宅の鍵で、鎖で繋いでペンダントのようにして肌身離さず付けている。
これを手にすればどんな時でも落ち着くことができ、この鍵を握りしめながら「開錠」と呟くこと自分を道具として力を使うことができる。この一連の動作は、幼い頃に両親と一緒に観ていたあるアニメの主人公を真似たもので、無意識の逃避行動の表れでもある。