何の変哲も無い一般家庭に生まれ育つ。自身が高校生の頃、双子の妹である比与理と共に遠方地へ遊びに出かけていた際に暴走しジャームと化したレネゲイドビーイングに襲われ自分を庇った比与理が瀕死の重傷を負いそれが切欠として覚醒する。

無我夢中でジャームを撃退した後、力尽きようとしていた比与理に対して『嫌だ、死ぬな、傍に居て！』と強く願った事か、それとも打ち倒したレネゲイドビーイングの性質がそのようなものだったのか、比与理の人格・意識だけが自分に乗り移るという結果で現れた。自分の頭の中にいる「比与理」について当初は戸惑ったものの「元より生まれた瞬間からずっと一緒にいた存在なのだから」と状況を受け入れたが信頼できる人間以外には明らかにはしていない。

オーヴァードとして覚醒した後は事態収拾にUGNより先に駆け付けていた神城グループの企業エージェントに保護されてそこで基礎知識や能力のコントロールなどを学び、スカウトされた事もありそのまま高校卒業と同時に就職と言う形でエージェントになった。それなりに順調に生活をしていたがある時任務中にFHエージェントと交戦、これを退けるも自身も負傷。さらに戦闘の余波により周囲への被害も大きくなったが会社側はこれを事故として隠蔽。その対応に不満を持ち上司にかけ合うも相手にされず憤慨してその場で退職届を叩きつけて会社を離れた。

勢いで会社を辞めたため今後の見通しも立っておらず路頭に迷う1歩手前まで来ていたがこのままではマズイと一念発起してエージェント時代の人脈を活かしてフリーランスのレネゲイド関連のトラブルシューター業を行うことに。調査能力・戦闘能力共にそれなりに兼ね備えていたため順調な生活を営んでいたがある時、仕事帰りに立ち寄った飲み屋でエージェント時代に交戦したFHセルリーダーと再会。

自分がもう企業エージェントではないと告げると相手も所属セルが爆発しと教えられお互いに愚痴りながら意気投合してそれ以来は連絡を取り合ってお互いの仕事を手伝い合う互助関係となる。

表に出ている人格で使用する能力が切り分けられている。姉の比緒理は物体を触る事でその物体が持つ記憶などを探る調査能力に秀でており、妹の比与理は身体能力の強化と手にした武器を変化させながら戦う戦闘能力と両極端な性質を有している。ただし妹の比与理は存在そのものがレネゲイド由来の存在だからか全身のレネゲイドが活性化し始めないと自身の身体能力を十全に発揮する事ができない。

コードネームは自分の中にいる切り離せないもう1人を意識してのものだが「自分の名前と似てる格好良さそうな文字だから」と誤魔化している。