容姿・経歴・その他メモ

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彼の両親は元々FHの研究員だった。そのFHセルではレネゲイドの様々な研究がなされていた。何処にでもいるような研究員より少し秀でていた両親は重宝されることが多かったが、決して人の道を踏み外すような研究者ではなかった。しかし、とある日の晩。いつものように外を散歩していると、急に体が浮いた。そのあとのことはぼんやりとしておりよく覚えていない。気づけば自室のベットの上にいた。その頃からだ。この忌々しい能力を手に入れ、両親の研究が過激になっていったのは。

数年も経つと両親はとても窶れ、毎回帰ってくるのは夜遅く、見ていられないほどだった。このままではマズイと秘密裏にUGN、霧谷支部長を頼り、FHセルから両親と共に抜け出すことに成功した。一時は保護され、助かったと思っていた。それが甘かったのだ。

保護されてから数か月間は久しぶりに家族水入らずの日々を過ごした。しかし、とある日、買い物に行った両親が帰ってくることはなかった。誘拐されたのかはたまた殺されたのか...。久しぶりに豊かな日常を感じ、すっかり忘れ切っていた...自分らがFHセルから逃れられないことを。今では身元不明の両親を探すためかつ、霧谷支部長に恩を返すため、UGNで働きつつ情報を集めている。

憶測だが、自身を生き返らせるために両親は今まで手を一切つけなかった研究をやらされていたのではないか？自身の命と研究を取引にしていたのだと...。今となっては両親を探すか、あのFHセルを探すかしか知るすべはない。何としても今の両親の身元を見つけなくては...。

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