人物設定

容姿

　N市公立高校の2年生。
　紫色の長髪と紅の瞳を持つ少女。
　本来は黒目黒髪であったが、遺産に適合（支配）された際に変化している。

性格

　学校での性格は気さくな陽キャ。成績は優秀で学級委員長と生徒会書記を兼任している働き者。
　趣味はかわいい小物を集めること。お猫様大好きを公言している。
　クラスメイトに立科沙紀と八重樫若菜がおり、元々彼女たちとは仲が良い。
　ただ、それは元々の景浦礼乃をトレースして演技をしているだけ。

　影の女王としての彼女は、尊大で感情が希薄である。
　趣味は才能ある者を鍛え上げること。なお、その鍛錬はとてつもないスパルタである。
　「オーヴァードなら心臓くらい再生できるだろう」と言いながら容赦なくぶち抜く。
　現在の弟子(被害者)は、道好ジュン、立科沙紀、オレ・オーレ・サギーの三名。

戦闘スタイル

　割となんでもできる万能タイプで、基本的には自身の本体である槍を用いて戦闘を行う。
　白兵戦闘の他、投擲による射撃攻撃も扱える。（やろうと思えばルーン魔術で槍を中空に浮かせて包囲攻撃をしたりもできる。が、本人の趣味ではない。）

影の女王(スカーサハ)

　アイルランドの伝承に謳われる影の国の女王その人で神霊。
　彼女自身の肉体が朽ちた後は、自身が使用した魔槍"ゲイ・ボルグ"に宿りレネゲイドビーイングとして現在まで生き続けている。
　過去その槍の適合者は、彼女をその身に降ろすことになった。だが、神霊たる彼女の魂を受け止めることが出来た者は一人もおらず、自我と魂を彼女に塗りつぶされることとなった。
　今世の景浦礼乃も同じであり、UGNチルドレンであった彼女は遺産に適合したその日にある意味で死亡している。
　スカーサハ自身は、仕方がない事と割り切っているが、適合者になれるほど才能を持ったものたちを駄目にしてしまっていることを勿体無いと感じている。

[杉山孝夫の研究レポートより]
影の女王(スカーサハ)のシンドロームに関してーー
　生前から一切変わっていないと彼女は証言している。過去の適合者について記された資料から裏付けも取れた。
　ただ、トライブリードはここ最近発現が確認されたものであるのも事実であり、発表すればかなり紛糾しそうな議題でもある。
　これについて、私はレネゲイドウイルス"型"が異なっているのではないかと考えている。実際、起源種(オリジンレネゲイド)や古代種(エンシェントレネゲイド)などの特殊なレネゲイドが存在する以上、トライブリードの原典たるレネゲイドが存在しても不思議ではないのではないかと。
　とはいえ、本体である槍の調査や研究を彼女自身が拒否している以上結論を出すことは難しいだろう。
（追記）
　知っての通り、過去強引に研究をしようとしたものは皆魔槍の餌食となっている。なので、このレポートを読んだものが犠牲とならぬよう念のための記載する。

著 杉山孝夫

N市UGN支部設定

場所

　N市公立高校の地下30mほどに造られた秘密基地。高校に秘密裏に設置されたエレベータで入る正規ルートの他、複数名の《ディメンジョンゲート》が使用できる支部員より、N市の各拠点からゲートをくぐり入ることは可能。（セキュリティ上ゲートで来る場合は隔離部屋に出るよう侵入対策が為されている）

施設

　大き目の訓練施設が整備されており、最新技術によるシミュレータで戦闘訓練も可能。
　その他、基本的にUGN支部にある施設は一通りそろっている。

景浦 礼乃(かげうら あやの)

　UGNチルドレンの少女。シンドロームはノイマンのピュアブリード。
　元々N市で暮らしていた普通の少女だったが、6年程前にFHが起こした事件でオーヴァードに覚醒。その時に天涯孤独となったことから当時のN市支部に引き取られそのままUGNへと所属した。
　1年前にFHの研究所を襲撃した際、そこに保管されていた影の女王(スカーサハ)の本体である槍に触れ適合。その短い生涯に幕を下ろした。
　――礼乃は自分が消える可能性が高いことが分かった上でなお、力を求めた。それは大切な幼馴染を失わないため――そして最期に礼乃は彼女に願う『若菜をお願い』と――

セッション履歴