父親は、ツッパリ系熱血ヒーロー『ドラゴンハート』。レネゲイドウォーで活躍し、特徴的リーゼントと共に名を挙げた一人。
　元々はただの不良だったが、オーヴァードの力に目覚め、暴れるヴィランたちをぶんなぐる自警団的活動をしていた。
　そんな中、ひょんなこと（ヴィランと間違えて殴った）で知り合った変人から継承種の力を受け継ぎ、地元を代表するヒーローとなった。

　1年前、家族で出かけたとき、ヒーローチームとヴィランたちの抗争に巻き込まれてしまう。父親はヒーローチームと協力し、ヴィランと戦うが、民間人をかばって致命傷を負ってしまう。
　優しくてでっかくて暖かい手で撫でられたのが、最期の思い出。

　父親の葬儀が終わり、日常へと戻ったその直後、ヴィランが人を襲う場面に遭遇してしまう。
　免許も持っていない、そもそも力も持っていない、だから黙って見ている。
　そんな自分が嫌になった。世界で一番かっこいいヒーローの子供として、跡継ぎとして、後に続くものとして、何もできない自分に怒りが止まらなかった！

　覚醒してオーヴァードの力を使った後、事後処理に来たのが、”狼王”ロボだった。ロボとは父の生前からの知り合いで、たまに面倒を見てもらっていた。
　ヒーローでもないのに、力を使ったことをしこたま怒られたが、最後にはほめてもらった。それからロボがいなくなるまで、ヒーローについてや戦闘訓練について教えてもらっていた。

　表面的には生意気な子供といった感じ（若干厨二病）。その背景には、父親という理想像がある。「男はなめられたらいけねえ」「敵に背を向けちゃなんねえ」「守ると決めたら守り抜く、それが漢ってもんだろうが」
　女子供に対しては守る対象として見ているため、子供なりにかっこつけようとする。

　能力に関しては、至ってシンプル。タイマンを張って全力でどつく。殴られたらその痛みもバネにもっと燃え上がっていく。