容姿・経歴・その他メモ

「神を！」
よく口にする言葉だが、自身が信仰を持ったり神に縋った事はない。
だが、彼らが不在の為、不完全なものと成ってしまっている世界を再び完全なものへと導くために。


生まれながらにして力があった。
信者が居ることは当たり前だった。
両親なんてものは気づいたときには居なかった。
生きるすべは身についていた。

力は良くも悪くも色々なものを寄せ集めてきた。
香を放ち、言葉を発せば要人ですら従えることが出来た。


幼いころから神の存在について周りの人間から聞いていた。
完全なるモノの様に話すものも居れば心の拠り所の様に言うものも居る。

彼が神と崇められる様になるまでには彼自身が神へと並び立つ存在であると思うようになっていた。

彼らは自身が不幸だという、彼らは命が惜しいという、彼らは欲に飢えている。
そんな信者たちを見ているうちにこの世界が不完全であると思った。
世界を創造した存在が居るのであれば、管理不足も甚だしいところである。
彼らを思考の偏向などではなく、心の向きを正し、同じ完全な世界へ向け導きたいと考えた。


表向きに教団等（そも自身の信者が居るだけで教団ではないが）では動きづらいので、一般には調香師。
動きやすい姿として、UGNの支部長として行動するようになった。
今までに手に入れてきたコネ等も使い、またオーヴァードとしての情報も多く手に入るため非常に重宝していた。


ある時、信者たちの拠点にしていた場所へUGNとして任務で訪れた。
その際小物と踏んで逃したジャームにより、拠点壊滅状態、付近を巻き込んで大きな被害を及ぼした。

原因を片付け終わった頃、辺りは自分の撒いた香やら薬やら言葉により正気で立っている人間は【門倉 呉羽】を除いていなかった。

彼はこちらへ向かって「化け物」と言い放った。
正気でない人間からの言葉なぞ耳に入れる気も無かったので気に留めるつもりもなかったが、
此方を遮るように目の前に立ち、こちらの瞳を覗き込むかのように見つめてくる。
が、そこで力尽きたのか倒れてしまった。
このような幼子があの環境で正気を保ち、さらにあの惨状を生き延びたことを省みるともしかすると人の身にして神へと至る特異点たる存在やもしれない、そう考え孤児院へ預けた。


それからは少し考えが変わった。
人が多い世界故、完全なる世界の為には普通の人間への理解が必要であると感じ、
彼の境遇について残った信者へと聞く。
その中で理解のできない、彼の尋常ならざる感情に触れる。

ただ、惨状の中の彼の瞳だけが頭に残る。

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「御神　等」にとっての神について
神＝大きな力を持ち自在に操るもの（時を司るものから万物創造等、それらを行使できる力を持つ存在である。）
生まれながらにオーヴァードとして覚醒していた為、死を克服した＝人間の枠を超えたと考えている。
さらにソラリスの申し子《セレクティッド》として自身への投薬により、自身の精神をさらなる高みへ起こさせ、その思考を神へ至らせ自身の力を昇華させようと研究している。
（神＝並び立つべきものであり超えられるもの）

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