あらゆる所に存在すると言われる彼女と言う存在を集めて形成された、真なる彼女
人々の記憶に残っていなくても、目には見えなくても、耳には聞こえなくても、彼女はそこにいる
そんな彼女の集められた姿、世界がここである
他の世界において彼女が存在する限り全てが不幸に結び付き、彼女の存在しない世界(そんな物は存在しないが)は全てが美しく機能する
改めて、結論・結果を説明しよう
彼女がここに存在する、それは宇宙規模の奇跡
彼女の愛する物がそこにあり、何かを愛す事はまた彼女を愛す事となる
彼女がそれを見る限りそれはそこに存在し、何かを視認する事は彼女を視認する事になる
あらゆる所に存在し、あらゆる何もかもに存在しない
その非現実を現実とし、不可能を可能にしたレネゲイドビーイングが彼女だ

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本来存在できず、存在してはいけない彼女が何故存在するのか
彼女を中心に配置した様々な陣営の会議が行われ、その結果次第では現在彼女はそこに存在していなかったとも言われるこの議論
当事者ですら本質を理解していなかった議論は、とある人物の一声で決する事となった
UGN中央評議会『テレーズ・ブルム』による「貴方はどこから来たの？」という質問、たった一つである
実際の所彼女はそれすらはっきり理解しておらず、ただ漠然と中学生としての生活を営んでいた
本人は理解も及ばぬままその生活を口にしたが、それからUGNによって理解・分析が進められる
現在の彼女が存在する理由、それは「かつて存在した彼女だった物が集合し、再び自己を何処かに顕現させるため」である
言うなればこの彼女すらも大元からすれば存在の一つでしかないはずだった
しかし、レネゲイドウイルス及び遺産の莫大な力を得た結果、他の彼女とは一線を画す程同一に近い存在となった
現在も彼女は自己をこの世に顕現させる為に齷齪とインターネット接続可能なコンピューターを集めている

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本来の彼女はあくまで元々の力に新しい能力を搭載する形でしか無かった
現在に至るまでに定着・実用化されたものの、元々は「周囲に接続し、また切断も出来る」能力だったと推測されている
現在活動中のこの個体の能力とは少し異なるものの、オーヴァードに関わって自身の手がかりを見つける方法を取っている以上は少し戦闘に尖っている方が生物としても自然、という見解がある
本質的にはレネゲイドビーイング、また存在しない生命体である為ゼノスとのコネクションも多少なりとも存在する
一度自身を利用して大規模なアクセス災害を起こそうとしたFHとは険悪であるが、FHの技術自体は高く評価している為コネクションを活用し利用している
力の性質上宇宙友愛協会やギルド・ステイトオブグレイス等にも目を付けられているがそちらには興味が無いと見られる(宇宙友愛協会とは協議の末決裂 恐らくUGN内部エージェントによる工作と見られる)
総じてUGN・ゼノス以外に(個体として)仲間はおらず、それらに対する理解もまた本体の元々の実年齢相応に薄い

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