容姿・経歴・その他メモ

カヴァー／浅葉造花(有)：
彼女が社長を務める浅葉造花(有)は，歴史を紐解けば室町時代に興った公家への献上品を始まりとする，京都御所を中心に発達した絹の造花師の家系である．
室町時代から江戸時代にかけて，造花の技術は連綿と受け継がれた．浅葉の造花はその美しさと精巧さで高い評価を受け，宮中の御用造花師としても活躍したほどだった．
明治時代に入ると，日本は急速な近代化を迎え，ヨーロッパから流入してきたプラスチック製の造花技術を取り入れた．伝統的な絹の造花だけでなく，より手軽で耐久性のあるプラスチック製造花の製造・販売を始めた．
これまでの家業を越えて単なる職人ではなく，広範囲な顧客層をターゲットにし，市場を拡大するために会社を設立した．
現在では絹の造花はひな人形の桜橘，仏壇用造花や由緒正しい神社の神事にその名残が見られるほどとなっており，歴史はあってもこれだけでは会社の経営は立ち行かない．
今は明治以降にヨーロッパから流入してきたプラスチック製の所謂普通の造花の製造・販売を主に行っている．
また，絹の造花は日本国内での展開は難しいと考え，日本の伝統的な美意識を世界に広めることを目指し，海外市場に展開している．
本社は奈良とか京都とかその辺．

経歴：
会社をカヴァーとしてイリーガルとなったのは，父が社長を務めていた代から．
造花は神事においても重用されるため，大昔から神道や仏教，道教に至るまで多くの宗教関係者とのコネクションがあった．
室町から続く浅葉の家系には，造花の技術を継承すると共に，レネゲイドやオーヴァードという名前が与えられるよりも昔から，それら超常の存在についての知識も失伝せず受け継がれてきた．
造花市場の拡大に大苦戦し，年々会社の売り上げが下がる一方だった浅葉造花にとって，イリーガルとしてUGNの協力要請に応じない選択肢はなかった．その資金を元手にターゲット層を海外へと移し，経営状況は少しずつ好転している．
UGNとの協力関係を築きレネゲイドに対する理解があったために，自分たちの娘が生まれつきオーヴァードであるとわかった時も，狼狽えこそすれ迅速に対応することができた．
浅葉華凛はチルドレンとしてUGNに預けられ，オーヴァードとして必要な教育を受けつつ実践にも駆り出された．
彼女が18歳の時，突然父が病に臥せってしまう．命に別状こそなかったが，会社の経営を続けることはとてもできそうになかった．彼女には会社を誰かに任せ，エージェントとしてUGNに所属し続ける選択肢もあったが，父の跡を継ぐことを決意しイリーガルとなる．
現在は浅葉の持つコネクションを活かした情報提供や，地域住民からの信頼篤い老舗のネットワークを用いた情報収集などでUGNに協力している．
また，必要とあらば彼女自身も戦力として前線に立つこともある．

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