“ギベオン”夜澄 流星
プレイヤー:ろびん
- 年齢
- 17
- 性別
- 男
- 星座
- 獅子座(8/13)
- 身長
- 168cm
- 体重
- 110kg
- 血液型
- B型
- ワークス
- UGNチルドレンA
- カヴァー
- 高校生
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- ブラックドッグ
- ノイマン
- HP最大値
- 36
- 常備化ポイント
- 24
- 財産ポイント
- 0
- 行動値
- 6
- 戦闘移動
- 11
- 全力移動
- 22
経験点
- 消費
- +202
- 未使用
- 3
ライフパス
| 出自 | 実の親のことなんて知らない、俺たちは化け物で、そして捨て駒だった | |
|---|---|---|
| 天涯孤独 | ||
| 経験 | FHの訓練施設で育てられて、ありふれた駒のひとつとして捨てられたけど、そのおかげで今がある | |
| 敵性組織 | ||
| 邂逅 | 俺のことなんかを必要としてくれて、自分を帰る場所にして強くなれと教えてくれた大切な人 | |
| 師匠 | ||
| 覚醒 | 侵蝕値 | 詳しいことは何も知らないけど、そういう奴らが集まるところで育ったからきっとそうなんだろう |
| 生誕 | 17 | |
| 衝動 | 侵蝕値 | 他人が縋る姿にどうしようもなく腹が立つ、形のあるものにも、形のないものにも 縋ったとして、還ってくるものではないから |
| 破壊 | 16 | |
| その他の修正 | 4 | 《ハードワイヤード》+4 |
| 侵蝕率基本値 | 37 | |
能力値
| 肉体 | 6 | 感覚 | 1 | 精神 | 4 | 社会 | 1 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シンドローム | 2+0 | シンドローム | 1+0 | シンドローム | 1+3 | シンドローム | 0+1 |
| ワークス | 1 | ワークス | ワークス | ワークス | |||
| 成長 | 3 | 成長 | 成長 | 成長 | |||
| その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
| 白兵 | 11 | 射撃 | RC | 1 | 交渉 | ||
| 回避 | 1 | 知覚 | 意志 | 1 | 調達 | 11 | |
| 情報:UGN | 1 | ||||||
| 情報:面影島 | 1 |
ロイス
| 関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| D | 対抗種 | ― | 【上級 P35】オーヴァードに与えるダメージ+2D10、HP-3 | ||||
| 暁月 晴朗 | 遺志 | / | 寂寞 | 誰より一番大切な兄さん、教わった『想い』を受け継いで生きていかなきゃ | |||
| 暁月 陽仁 | 尽力 | / | 不安 | あんまり連絡取れてなくてきっと心配してると思う、早く会いに行きたい | |||
| 小鳥遊 小夜 | 誠意 | / | 隔意 | 一緒の施設で育ったのに島で初めて話して、兄さんに拾われなかった世界の自分だったのかなって思った | |||
| 卯月 叶夜 | 尽力 | / | 劣等感 | 強くてしっかりしてて、でもどこか心配になることもある、あとは情緒の師匠……かな | |||
| 三尾 美緒 | 有為 | / | 隔意 | 俺とは違う受け止め方をしてて、でもきっと同じい痛みで全く違う痛みなんだろう、力になりたい | |||
| 九輪 えま | 誠意 | / | 恥辱 | 大人に見えて実は弱さもあるけど、でもしっかり大人、それが強さの根幹なんだろうなって思う | |||
メモリー
| 関係 | 名前 | 感情 | |
|---|---|---|---|
| 思い出 | 面影島事件 | 遺志 | 考え方を学んで、歩き方を知った大切な事件 |
エフェクト
| 種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
| 【R1 P169】[LV]D10点HP回復、同値分侵蝕上昇 | |||||||||
| ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
| 【R1 P169】非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
| コンセ:ブラックドッグ | 3 | メジャーアクション | シンドローム | ― | ― | ― | 2 | ― | |
| 【R1 P169】C値-[LV](下限7) | |||||||||
| アタックプログラム | 5 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 2 | ― | |
| 【R2 P92】達成値+[LV×2] | |||||||||
| コンバットシステム | 3 | メジャーアクション リアクション | 〈白兵〉 | 対決 | ― | ― | 3 | ― | |
| 【R1 P147】判定ダイス+[LV+1] | |||||||||
| ヴァリアブルウェポン | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 3 | ― | |
| 【R2 P142】武器[LV]個の効果を合計して扱う | |||||||||
| マルチウェポン | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 3 | ― | |
| 【R1 P148】武器二つの効果を合計して扱う | |||||||||
| 磁力結界 | 3 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3 | ― | |
| 【R2 P94】G値+[LV]D10 | |||||||||
| マグネットフォース | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
| 【R1 P112】カバーリング、行動消費なし、1回/メイン | |||||||||
| ひらめきの盾 | 2 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 2 | 80% | |
| 【IC P62】HPダメージ-10、[LV]回/シナリオ | |||||||||
| ラストアクション | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 5 | 100% | |
| 【R1 P149】メインプロセスを行う、行動消費なし、1回/シナリオ | |||||||||
| ハードワイヤード | 5 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | +4 | ― | |
| 【R2 P95】専用アイテム[LV]個取得 | |||||||||
| 人間発電機 | 1 | メジャーアクション | 〈RC〉 | 自動成功 | 単体 | 至近 | ― | ― | |
| 【R2 P99】接触した機械に電力を供給し通電させる | |||||||||
| 代謝制御 | 1 | 常時 | 〈意志〉 | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| 【R2 P149】脳神経をコントロールし代謝機能を掌握する | |||||||||
| 変貌の果て | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| 【IC P67】オーヴァードになる前と後で外見が大きく異なる | |||||||||
コンボ
夜鷹の明星
- 組み合わせ
- 《コンセントレイト》《アタックプログラム》《コンバットシステム》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 7
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 6+3+DB
- 8
- 11+10-1
- 10+2D10
- 100%以上
- 6+4+DB
- 7
- 11+12-1
- 10+2D10
- 6+3+DB
アームブレードによる攻撃
G値-5計算、HP-3
夜鷹の彗星
- 組み合わせ
- 《コンセントレイト》《アタックプログラム》《コンバットシステム》《マルチウェポン》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 10
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 6+3+DB
- 8
- 11+10-2
- 20+2D10
- 100%以上
- 6+4+DB
- 7
- 11+12-2
- 20+2D10
- 6+3+DB
アームブレード×2による攻撃
G値-10計算、HP-3
夜鷹の落星
- 組み合わせ
- 《コンセントレイト》《アタックプログラム》《コンバットシステム》《ヴァリアブルウェポン》《マルチウェポン》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 13
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 6+3+DB
- 8
- 11+10-3
- 30+2D10
- 100%以上
- 6+4+DB
- 7
- 11+12-4
- 40+2D10
- 6+3+DB
アームブレード×3(4)による攻撃
G値ー15(20)計算、HP-3
黎明の星月
- 組み合わせ
- 《コンセントレイト》《アタックプログラム》《コンバットシステム》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 7
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 6+3+DB
- 8
- 11+10
- 15+2D10
- 100%以上
- 6+4+DB
- 7
- 11+12
- 15+2D10
- 6+3+DB
薄明の霊剣による攻撃
HP-3
黎明の星雲
- 組み合わせ
- 《コンセントレイト》《アタックプログラム》《コンバットシステム》《マルチウェポン》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 10
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 6+3+DB
- 8
- 11+10-1
- 25+2D10
- 100%以上
- 6+4+DB
- 7
- 11+12-1
- 25+2D10
- 6+3+DB
アームブレードと薄明の霊剣による攻撃
G値-5計算、HP-3
黎明の暁星
- 組み合わせ
- 《コンセントレイト》《アタックプログラム》《コンバットシステム》《ヴァリアブルウェポン》《マルチウェポン》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 13
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 6+3+DB
- 8
- 11+10-2
- 35+2D10
- 100%以上
- 6+4+DB
- 7
- 11+12-3
- 45+2D10
- 6+3+DB
アームブレード×2(3)と薄明の霊剣による攻撃
G値ー10(15)計算、HP-3
| 武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アームブレード×4 | 20 | 白兵 | 〈白兵〉 | -1 | 9+1 | 3 | 至近 | 【R2 196】 +強化素材 オート装備、G値-5計算 | |
| 薄明の霊剣 | 1 | 白兵 | 〈白兵〉 | 0 | 15 | 7 | 至近 | +ウェポンケース 晴朗の使用していた“聖剣の王者”。一度は折られ、完全に沈黙していたが晴朗の能力で一時的に蘇った。魔法のように美しい群青色の両刃の剣で、持ち主は力に飲まれぬ強さを得る。 この武器はこのキャンペーンの間、5回まで攻撃に使用できる。この武器はカスタマイズ出来ない。 |
| 防具 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 行動 | ドッジ | 装甲値 | 解説 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アーマースキン | 防具※ | ― | ― | 4 | 【IC P87】 HPダメージ-1D10、1回/シーン |
| 一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| コネ:UGN幹部 | 1 | コネ | 〈情報:UGN〉 | 【R1 P179】 判定ダイス+2 | |
| 思い出の一品 | 2 | その他 | 〈意志〉 | 【R1 P180】 達成値+1 父のもとへ無事に届けるためにも、必ず無事に事件を終着させると誓った剣 もう二度と、この剣の輝きを奪わせたりなんてしない |
経験点計算
| 能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用| 30
| 53
| 231
| 0
| 15
| 329
| 3/332
| |
|---|
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
――躰を失い、代わりに幾つものかけがえのないモノを得た少年。
カプリマルガス
生まれは不明だが、FHの訓練施設にて破壊工作員となるべく育てられる。
ここで育てられている子供は親がいないか、手放したか、それともどこかから攫ってきたか。そういった子供たちばかりで、自分もそうなのであろうと思っており、彼自身もそれにそこまで興味はない。
戦うことを目的として作られ、より強い駒とするためにそこにいる子供同士を競い戦わせ、殺し合わせることも珍しくなかった。
生き残るために殺す――そこを的確に示す言葉と言えるだろう。
そこで生きる中、同い年のオーヴァード、“ナイチンゲール”の噂を聞いたことがあった。
そこまで他の子供のことを気にしたことはなかったのだが、シンドロームも同じで、戦い方も似た「彼」とはいつか必ず戦うこととなることを思うと、自然と気にはなっていた。顔を合わせることがあるのなら、それはきっと雌雄を決す決戦の時なのだろう、と。
しかし、負ける気はしていなかった。誰が相手であろうとも、障壁となる対象は「壊す」。やることはそれだけだ。
しかし、それが叶う――果たされることなく、あっけなく彼の人生は変わることになる。
事情が変わったのは7年前、10歳の時だった。
実戦に足ると判断され、前線へ行くようになった幾度目かのことだった。戦況が劣勢に傾き、やむなく撤退となった時が大きな分岐点となった。
体格や体力の劣る子供の足では逃げ遅れると判断され、他にもいた子供と同様、UGNの追っ手の足止めをするように命じられた。「一人でも多く仕留めろ」とだけ残された彼らは、それぞれ文字通りどんな手を使ってでも追っ手の足止めを敢行した。迫る死への恐れを抱く子供もいただろう。文字通り死に物狂いの攻勢に、躊躇いがちに仕留めたエージェントもいたのだろう。
彼もまた動けなくなるまで戦い、最期には組み込まれた自爆装置を起爆することを決意していた。珍しい命令ではない。戦うために身体中に武器や機構が組み込まれた機械化兵であり、そういうことをすることを求められていたのは理解していた。そういうことが出来るように改造された子供も少なくはない、今までそうした子供も多くいたはずで、自分もそれに習うだけ。そこに畏れや躊躇は……なかったと思う。
そうして戦い続け、継続戦闘が困難になった際に、自爆機構を起動した――はずだった。
作動するはずの爆発は、なんと不発に終わった。恐らくは戦闘によって内部構造に何らかの破損が起こったか、もしくは接触不良か。ともかくそれは正常には作動せず、起こったことは今までにないほど激しく全身を刺すような痛みのみ。既に自力歩行も困難なほどに損傷していた彼は、意識を保つことすらできず、そこで倒れることになる。
次に目が覚めた時は、育った施設とはまた異なる施設――UGNの研究所だった。拘束こそされていたが五体満足の状態で、多少痛みは残れども動けない程のそれではなかった。そこで自爆できずに捕縛されたことを独り静かに悟った。
目の前に現れた研究員曰く、保護の目的で拘束していること、身体のパーツは破損の状態に関わらず交換したこと、そして自爆機構の解除は困難でありレネゲイド抑制剤によって抑えていること。他にも何やら言われた気もするが、正直全てを聞き入れたわけではないのであまり覚えていない。ともかく、知りもしない誰かのパーツを流用されていた部分は全て取り除かれ、自分に合うものに交換されたことでむしろ調子がいいことだけは間違いなかった。
自爆の失敗の原因も身体に合わなかったことであり、なるべく多くの被害をもたらすべく「これでもか」と詰め込まれたレネゲイドが暴発し、自爆機構を持つ彼自身に牙を向いてしまったことが予測されるとのことだった。そして現状は対抗種と呼ばれるそれの性質に近いものとなって彼のレネゲイドに適合しており、取り除くことも困難かつ危険と判断されそのままになっているとも説明された。
しかしそれも全て駒として再利用するためなのだろうと思えば、まともに耳を傾ける気も起こらなかった。関わる人間の態度があからさまに面倒事、というのが伝わってきていたのも原因だっただろう。
ギベオン
その明らかな態度がない人間が、たった一人だけいた。
何が起こるかも分からない敵性組織の子供を連れ帰り、それだけではなく身体の修理・交換・整備まで手配した人間――それが暁月晴朗という男だった。彼だけは彼のことを人間として扱い、ヒトとしての生き方を、心を、魂を、何も持たずに空っぽなままひねくれた彼に根気強く教えた。
自分など捨て置けばよかった、と思わず溢したときには、「そんなこと言うな」と目を見て真っ直ぐに向き合う彼に、心を許さない訳がなかった。分からない彼に呆れることなく、分かるまで付き合ってくれる彼に懐かないはずがなかった。
少しずつ人間になった彼は、彼に倣ってよく笑い、他者に寄り添える人となり、次第に周りに受け入れられ、認められていった。新しい家族として受け入れられた彼は、似た境遇の子供たちとともに兄として弟として育てられていくことで、いつしかFHの破壊工作員として育てられた子供であるという過去を思わせないものとなっていた。それどころか、彼について歩く姿はカルガモの親子、などと周囲の大人から称されるほどには微笑ましい姿だったのだとか。
当時の彼は立場のある人間ではなく、実親がUGNの役職持ちのチルドレンというだけの立場であったため、彼にこの待遇を望んだのは非常にリスクのある行為だったに違いないのだが、そんな彼だからこそ彼に連れ添れたのだと、今なら思う。
彼だって普通を知っている訳ではなかっただろうに、聞いてきた普通を教えてくれたことがとても心に残っているし、それが楽しくて仕方ない日々であり、学んでくる場所に憧れたものだった。
そんな最高の師との別れは、半年前、唐突なことだった。
いつものように任務に行くと言って別れ、彼が昔馴染みと交戦したその日に、申し訳なさそうな顔で待っていた上司の姿と、その口から告げられた事実は、まだ忘れられても、整理できてもいない。
彼の扱っていた案件の裏に“プランナー”の影があり、部隊が壊滅に追い込まれたのだと言った。彼の活躍があったから傷は負えども帰れたエージェントがいるとも伝えられた。チルドレンという身分である以上、任務で死ぬことなど当たり前でありふれた話であるため、割りきることしかできなかった。生きて帰ってきたエージェントを喜んで迎えることもできた。
できたのだが、どうしても開いてしまったその穴は未だ埋められてはおらず、どうしてもその彼らではなく彼が帰ってきてくれていれば、と思ってしまうことも、どうしてもあるようだ。
しかし教えを守り、復讐に囚われるのでも、当たり散らすこともなく、変わらず明るく笑って振る舞えている。そのため過剰な心配はあまりされていないのだが、それも昔仕込まれた機構であり、傷の浅い今はまだ時折思い出しては一人で空を見上げることがあるらしい。ついぞ「兄」、と一度も呼べなかった彼のことを思って――。
夜澄 流星
一人称:俺 二人称:名前
体重が重い以外は明るく元気な普通の少年、あえて動物に例えるならゴールデンレトリバーのような、番犬に向かない笑顔の可愛い大型犬といったところか。体の扱いの要領が良い方のノイマンで、思考力や学力は並みか、むしろちょっと悪い方。
人の観察が得意で人の心に寄り添える優しさはある反面、自己評価は苦手でだいぶ低い。そのため友達はすぐに作れても周囲には人がいないタイプ。
割と異色寄りの経歴を持つが、今の性格故にそう思われることがほとんどない。自分のことを自分から話すことがほぼなく、聞かれても必要でなければ上手く受け流す。逆にそこそこ聞き上手で、相手の話を聞くのは苦ではなく、話させることで自分の話をしないスタイルとも言える……のだが、焦れば焦るほどかなり顔に出る。
問題を整理するのは割と得意な方で、アウトプットしながら整理することもあり、周りに思考は伝わりやすい。ただし、先に述べた通り自分のことは本当に口にしない――というか言語化できるほど整理ができないので、どうしても自分で抱えて真逆の方に曲がって解決しようとする悪癖がある。
人間はじめてまだ7年なので、まだまだ世間知らず。子供舌で味付けは甘めなケチャップ味が特に好き。好きな本は『ひとまねこざる(おさるのジョージ)』シリーズだが、特別好きなのは『ねないこだれだ』。働く車や大きな乗り物、恐竜も結構好きらしい。
最近初めて漫画を貸してもらって読んでいるが、ジャンルは少女漫画。今後どう成長し大人になっていくのかは――私にも分からん。
Birdcage
「帰る場所にさせて」という言葉で彼を人間にした「兄」が帰ってこなくなって半年。原因不明の不調を抱えながらも口にせず、葛橋支部にて過ごしていたある日、あの別れの日に共に行けなかった原因でもあった“ナイチンゲール”の追跡・調査任務のために、「彼」が潜伏しているという「面影島」という島へ向かうように、施設長から支部長となった「父」から指令を受ける。
この居づらさのような感覚が「FHからの裏切り者」である邪魔者へ向けられる厭気のような忌み嫌うような、そんな感情によるものなのだろうと思うのに、時間はかからなかった。自分を拾った彼はもうここにはいないのだから――。
二つ返事でその島へ向かい、そしてすぐに因縁の相手である二人の人間と再会した。
まず一人。彼、いや、彼女はそこにいるのが当たり前、というような風で学校におり、自分の知らない名前を名乗った。
そしてもう一人は、彼女よりももっと当たり前の顔で、目の前に突然現れた。自認とは全く違うことを言い出す彼に酷く混乱したが、夜が彼が死者であることをはっきりと伝えられた。
彼女もまた、自分と同じように血の繋がらない家族を持ち、そして喪った事実を知り、彼女がそれを求めているのか、それをどう思うのか。自分の抱える原因不明の不調の原因を知るためにも聞きたいと願ったが、彼女と望む会話をすることはできなかった。
『黄泉還り』――。
それの理由や原理はまだ分からないし、どうすることが正解なのか、答えは出ていない。
それであることを本人に伝えてもいいのか、そこにいることを望むことがいいのか、それとも消えることを望むべきなのか。
より抱える不調が大きくなっていることを感じながら、静かで暗いだけの独りの夜が流れるのを待つ日々が続いていく。生きる理由を下された命令に従うことにして――。
Yesterday Once More
倒した翌日、命令を受けたその数時間後にあっさりと再会したナイチンゲール。またも「やさも当然」といった顔でそこにいる姿に驚きもしたが、それ以上に命を懸けて戦うほど大きな存在が隣にいない姿と、それを受け止めている姿により困惑させられる。
ただ、そこにいた彼女は他の黄泉還りと同じで自分の死についての認識はなく、血の繋がらない弟の死を悼むただの少女でしかなかった。なにかが自分に被るようなそんな気持ちになり、日々体を痛めつける感覚が強くなっていることも重なってか、何から手を付けるべきなのか混乱した。
それでも時間というのはただただ無情に過ぎていくものであり、戻ってきた平穏な日常もつかの間、新たな事件が起こる。
様々なことが矢継ぎ早に起こり、しかし心境の変化も起こった。
悩みを相談をするように背を押され、少し口にしてみて、実際に少し楽になったような感覚も覚えた。そうすることで仲間を信頼を実感することもできたと思う。
しかし黄泉還りの条件を知り、事件の真相を知って、自分が二の轍を踏む可能性に辿り着いた。
怪物になり果てる大切な人を見たくはないこと、自分がそうなったときに出る被害のこと。それらを考えた結果、別れは早い方がきっといい。
そして悩みを口にする前に、仲間がそれぞれに気持ちを抱えて悩む姿を見て、これ以上は自分で解決する方に舵を切ることにした。
きっとこの島で何かが起こるまで時間がない、それを予感しているからこそ。
――大丈夫、昔はやれてた、思い出してやればいいだけ。
そう、心に唱えるばかりだ――。
Invader Festa
日々強くなる対抗種の痛みに不気味さを感じながらも過ごす中、自分も悩みを抱える縁切りについて不穏な事情を耳にする。
自らの体が強く痛むということは、それが反応する先もまた同じだけ傷ついているということであり、島を覆う微細なワーディングの主が島の神であるのなら、黄泉還りや縁切りに影響を及ぼしていても仕方ない、そう納得できた。
そのため島の人々の不況を少しでも買わず、仲間が少しでも幸せな時間を過ごせるようにと、心の中だけで出した答えで我慢を決める。確かに夏祭りなんて初めての体験だし、兄と二人で出かけられる本当に最後のチャンスとなるから行きたいという気持ちは強くあった。ただ、それと同じくらい強く、自分さえ我慢すれば、という気持ちもあったから。
その背を押したのは、同じ気持ち、同じ悩みの仲間たちだった。我慢を、後悔を、しないように、と。そのおかげで一歩踏み出し、共に祭りへ向かえたのだった。
しかしそんな不安も、非日常の灯りが見慣れた道を照らすその様子で、すぐに掻き消えた。本や想像の中にしかなかったその景色を歩けるだけに成長できたことを感じられたことが嬉しく、そして少し誇らしくもあったかもしれない。
少しズルをしつつも頑張って取ってくれた好きなものもいい思い出になったし、形の残る思い出はいいものだとも感じた。
ただ懸念は懸念のままであり、ただ忘れてしまっていたことを思い出させられるのもまた日常でもあった。
今までのものとは比べ物にならない強力な《ワーディング》に加え、突如豹変した島の雰囲気にも困惑させられ、自分の大切なものが燃えていること――燃やされていることなど二の次になった。
次々と忽然と消えていく黄泉還りに底知れぬ恐怖を抱くも、それに十分な別れを告げることはできなかった。それどころか自分たちの置かれている状況を理解しながら下しだ判断への並々ならぬ覚悟に畏れを覚えた。彼の最期も、きっと同じ覚悟だったはずだ。同じことをさせたことに対し、恐怖と強烈な後悔とが襲う。こんなことをさせてしまうなら、自分の状況を把握なんてして欲しくなかったとすら思った。とても残酷だと思った、自分にとっても、彼にとっても。
そうしてしまったことに対し顧みる余裕もなく、原因に対する対応に追われる。自分の整理が間に合わないのはいつものことだ。
驚く事実も障壁もあったが、越えて行く以外の選択肢はなく、踏み越えて進むしかなかった。
気にすることを後回しにしていた仇に遭い、足を止めるまでは――。
Heartless Memory
目の前に現れた仇敵に、なす術もなく打ち砕かれ、気付けばそこはまっさらな場所だった。
オモイデ様の記憶領域の中と紹介されたそこには、確かにたくさんの想いがあった。黄泉還りの間には話せなかったこと・気付けなかったことを、ごく落ち着いた様子で話す彼らに会って、島で話していた印象とは違う印象を受けながら、遺された彼らの抱えた悲しみの大きさを改めて感じ、それぞれの受け止め方のよかったところ・悪かったところを学んだうえで、足を彼の扉へ向ける。
馴染み深い思い出の場所で待っていた彼は、やはり島で再会した通りの顔であり、しかしどこか違うようでもあった。
「会いに来てくれないかと思った」
口を開いた最初の言葉に、彼にした自分の言動がどれだけ愚かで無知で自分勝手であったかを、そして寂しい思いをしていたのが自分だけでなかったことを痛感した。
一つずつ、したかったこと、できていないこと、したいこと、しなければならないことを、できる限り丁寧に紡いでいく。
ずっと兄と思っていたし、同じく施設にいた子供たちが兄と呼ぶ姿を羨ましくも思っていたし、自分もそう呼びたいと思っていたが、自分の生い立ちを思い出すと、彼の弟になることで彼の立場を悪くすると思うと言えなかったその言葉を口にして伝えて、ようやっと安心した兄の顔を見ると、自然と涙が溢れていた。本当に自分の兄が誇らしくて、道を明るく照らす、眩しい晴れ空に浮かぶ太陽なのだと、改めて思わされた。こんな顔をしてくれるのなら、もっと早くに伝えられていればよかった。
更に嬉しかったことは、全て奪われたが唯一取り返した形見の剣が元の姿を取り戻したことだ。兄を形にしたような性質の剣が無惨な形となって、それどころか嘲笑すらされたことが悔しくてたまらなかったが、これに込められた想いと共に、再び仇敵とその背後に待ち構える黒幕と戦うことに、使命感と高揚感も覚えた。こんなに頼もしいこともない。
絶対に負けない、負けたくない。
ここまで共に戦った仲間のためにも、この一件に関わり散った人々のためにも、最も尊愛する兄のためにも。
俺はもう巣のない小鳥じゃないから。
Stand By Me
真の仇であり、全ての元凶の巨悪と対峙する。実体でなくとも感じるその重圧に気圧されつつも、立ち向かう以外の選択肢はなかった。簡単に立ち向かえる相手ではないが、それでも。
履歴
ギベオン隕石
約4億5千万年前にアフリカに落下した隕石
この隕石のみで打たれた「隕鉄刀」が存在する
Caprimulgus
夜鷹の学名
全長29cm程度、夜行性で巣らしい巣を持たない
image song
成長履歴
1話
〈白兵〉4 →6
〈調達〉2 →10
強化素材×3 常備化
2話
《電磁障壁》新規取得
《マグネットフォース》新規取得
《コンバットシステム》2 →1
暁月 陽人 〇尽力/疎外感 →小鳥遊 小夜 〇誠意/恐怖
3話
〈調達〉10 →11
《電磁障壁》消去
《アタックプログラム》3 →5
《磁力結界》新規取得 →3
《コンバットシステム》1 →2
強化素材 常備化
4話
《ひらめきの盾》新規取得 →2
《ラストアクション》新規取得
暁月 晴朗 〇憧憬/寂寞 →〇遺志/寂寞
小鳥遊 小夜 〇誠意/恐怖 →暁月陽人 〇尽力/不安
5話
〈白兵〉6 →11
《コンセントレイト》2 →3
《コンバットシステム》2 →3
メモリー『面影島』 取得
セッション履歴
| No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
|---|---|---|---|---|---|
| フルスクラッチ作成 | 47 | ||||
| 1 | 25/08/08・09・15 | CP:ハートレスメモリー1話『Birdcage』 PC② | 5+6+5+5+5 | 由時 | PC①:“ナイトフォール”卯月 叶夜(ぼく)/PC③:“パラシティックベベ”三尾 美緒(ぴり)/PC④:“紅雪豹”九輪 えま(ゆあ) |
| 2 | 25/08/19・20・21 | CP:ハートレスメモリー2話『Yesterday Once More』 PC② | 5+5+5+5+5 | 由時 | PC①:“ナイトフォール”卯月 叶夜(ぼく)/PC③:“パラシティックベベ”三尾 美緒(ぴり)/PC④:“紅雪豹”九輪 えま(ゆあ) |
| 3 | 25/08/25・26・27 | CP:ハートレスメモリー3話『Invader Festa』 PC② | 10+7+5+5+5 | 由時 | PC①:“ナイトフォール”卯月 叶夜(ぼく)/PC③:“パラシティックベベ”三尾 美緒(ぴり)/PC④:“紅雪豹”九輪 えま(ゆあ) |
| 4 | 25/09/10・12・16 | CP:ハートレスメモリー4話『Heartless Memory』 PC② | 10+5+4+5+5 | 由時 | PC①:“ナイトフォール”卯月 叶夜(ぼく)/PC③:“パラシティックベベ”三尾 美緒(ぴり)/PC④:“紅雪豹”九輪 えま(ゆあ) |
| 5 | 25/09/24・25 | CP:ハートレスメモリー5話『Stand By Me』 PC② | 10+8+5+5+15 | 由時 | PC①:“ナイトフォール”卯月 叶夜(ぼく)/PC③:“パラシティックベベ”三尾 美緒(ぴり)/PC④:“紅雪豹”九輪 えま(ゆあ) |