ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

No Data - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

殉教者(マルティール)No Data(-)

プレイヤー:ひいろ

自由登録 基本ステージ

世界はとても美しい。私はそれを知っています。だから、貴方にも、きっと訪れる。美しい幸福が。

年齢
17
性別
星座
不明
身長
高い
体重
細い
血液型
不明
ワークス
FHセルリーダーD
カヴァー
先生
ブリード
トライブリード
シンドローム
ウロボロス
ソラリス
オプショナル
ノイマン
HP最大値
25
常備化ポイント
12
財産ポイント
+10=12
行動値
5
戦闘移動
10
全力移動
20

経験点

消費
+24
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 父…あの悪魔のようなものが。きっとそう
犯罪者の子
経験 自分自身:私は僕を裏切った。普通に生きる(幸せになる)ために切り捨てた
裏切り
邂逅/欲望 生きていたい。死にたくはない。
幸福
覚醒 侵蝕値 産まれた時からこの力はあったそうですが……発現の自覚はありませんでした
生誕 17
衝動 侵蝕値 私という籠を壊せば、その中には()が居るのだろうか
解放 18
その他の修正7原初の紫:4/原初の赤:3
侵蝕率基本値42

能力値

肉体1 感覚1 精神3 社会4
シンドローム1+0 シンドローム1+0 シンドローム2+1 シンドローム0+3
ワークス ワークス ワークス ワークス1
成長0 成長0 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵 射撃 RC 交渉10
回避 知覚 意志3 調達2
芸術:お菓子作り5 情報:FH1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
固定 人助け 執着 恐怖 BK 立派な人間にならなくてはならない。胸を張って誰かの手本となる人間にならなければ。ならなければ、叱られる(殴られる)
固定 自分自身 執着 恐怖 OR 僕は何が好きだったんだろう。世界の何を美しいと思っていたんだろう。いや、そんなことに気を割くな。()死にたくない(不幸になりたくない)生きていたい(幸せになりたい)私は僕を殺すまで、私の生は始まらない(誰か、僕を殺さないで)
シナリオ
Dロイス 輪廻の獣(アルマレグナム) 判定後、シーン内登場キャラクターの判定を失敗にできる。タイタスを一つ昇華。1シナリオ1回

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
絶対の恐怖 1 メジャーアクション 〈交渉〉 対決 視界 3
攻撃力+LV。装甲値無視。//EAP.115
原初の紫:炎陣 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 2+1
カバーリングを行う。行動済みにならない。1メインプロセス1回
原初の赤:水晶の剣 3 メジャーアクション 自動成功 効果参照 至近 4+1+1
組み合わせ不可。武器1つシナリオ間攻撃力+LV×2する。1シナリオ3回
快楽の香気 1 メジャーアクション 自動成功 効果参照 至近
いいにおい!//EAP.119
完全演技 1 メジャーアクション 自動成功 自身 至近
いい人を演じている

コンボ

視えない『』

組み合わせ
《絶対の恐怖》
タイミング
メジャーアクション
技能
交渉
難易度
対決
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
3
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
4
10
10
21
100%以上
4
10
10
22

装甲値無視

武器常備化経験点種別技能命中攻撃力ガード
射程解説
カリギュラ 15 エンブレム
射撃
〈交渉〉 - 交渉レベル - 視界 この武器を装備している間、貴方が行う「技能:交渉」のエフェクトのダメージを+「この武器の攻撃力」する。
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
ペルソナショップ 5 エンブレム 〈芸術:お菓子作り〉×2点の常備化ポイント取得(最大値10)
能力強化:社会 3 その他 社会の達成値+1。1シーン1回
コネ:情報収集チーム 2 0 コネ <情報:●●>の達成値+2。1シナリオ3回/基本ⅠP.179
思い出の一品 2 その他 意志判定+1
∟メモリアル カスタマイズ ロイス指定【阿蘇野 七生】
選択したアイテムを持っている際指定キャラへの〈交渉〉ダイス+1。GMは適用却下可能。
∟ブランケット 1 カスタマイズ 〈意志〉判定の達成値+1
所持していない時〈意志〉判定の達成値-1
ハーメルンの笛 40 その他 ワーディングの際に使用することで任意のキャラクターを病にすることができる。病となったキャラクターはシーン間のドッジのC値が+1される。シーン終了とともに病は回復する。
デモンズシード 3 その他 [原初の赤:水晶の剣]EL最大値+1、侵蝕+1
ボイスチェンジャー 2 〈交渉〉判定達成値+1
ウェポンケース 1 指定した武器をオートで装備[カリギュラ]

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 31 59 64 0 154 0/154
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

呼び方:マルティール、先生、ななし、りんごちゃん、

文字色
#
モチーフ・コンセプト
目、理性と欲望、人と獣、本質、善と悪、りんごと蛇、罰と死
誕生日
不明
誕生石
なし

宝石言葉:なし
星言葉:なし




〇一人称:私/僕
〇二人称:貴方/キミ
〇特徴・語尾:敬語
〇癖:作り笑い
〇好きな物:りんご、綺麗な物
〇嫌い・苦手な物:叱られること、生臭もの。
〇目的:叱られないように生きる。





「もっとあなたの運命を信じてください。人はそれほど悪い者ではありません。世界はとても美しいものです。」
「私こそ、幸福とは縁遠い人間だと言われたこともありましたが。今はとても幸せです。」
「両親は、ジャームとしてUGNに処断されてしまいました。」
「ジャームというだけで罪人とするならば、同じ力をもった私たちはなんだというのでしょう。」
「私は彼らのことも救いたい。」



▼七生ちゃんに話した殺しをしたくない理由

人殺しはしない。できるだけ見逃す。殺さなくてはならないのなら誰かに代わってもらう。自分はその現場を見ようともしない。目に見えない出来事は都合よくなかったこととして扱う。

PCが人を殺したくない理由は、いい人でいたいから。善行を行いたいから。もっといえば、叱られたくないから。
昔悪いことをして義父に酷く殴られたので、義父に叱られた時の恐ろしい目にずっと恐怖している。悪いことをする=叱られる、の図式が頭にこびりついた。
まとめると「人殺しはしたくない」理由は自分の保身のため。となります。

そんな様子が常日頃言行動に滲むと思いますので、七生ちゃんには察してもらっていても構いません。

PCが七生ちゃんに話した人殺しをしたくない理由は
「人殺しは悪いことでしょう。FHは殺しが推奨される組織だとは思いますがどうしても……できません。」「……ずっと見られているような気がして」


▼設定
基本は優しくて穏やかでいい人。人助けのために自分を顧みない性質がある。自身が不利益を被ろうが、それこそ死にかけようと迷わず他人に手を差し伸べる。
善悪にこだわりがあるが、一般的に普通の人間が善と思う行動をしているため、立派な人間だという見え方をする。
悪と思う行動には注意と改善を促す。頭ごなしな叱り方。細かいことでも何度でも注意する。お説教がくどい。うるさい。
彼がUGNではなくFHのセルリーダーとなってまで善行を重ねるのは、ジャームも自身たちと同じ、救うべき人間であると考えているから。
自分が善行を重ねれば信頼してくれる人もうまれるだろう。いつかはUGNにも、そのほかの組織にだって、FHのすべてが悪ではないのだと、ジャームにも日常を生きる希望があるのだと伝えたい。
そんな意欲と気持ちに溢れている。ように思える。

彼に興味がある者にはたまに、少しだけ。彼の善行に対する脅迫観念じみたものを感じることがあるかもしれない。

尚彼の善行は自分が善行をしているという自己認識が大切なので、対象にとって一過性となるものが多い。長期的目線から見ればそれは救いではないのでは?と思える行動もよくとる。例とするなら貧しい人間に出会ったからととりあえず金銭を与える、など。

よく目が怖いと言われるので作り笑いを浮かべていることがほとんど。何で怖がられているのかとくわかってない。


▶行動方針
・善行を行う。それは全て保身のため。いいことをすれば味方がたくさんできる。自分を叱り、殴る人もいない
・罪悪感を感じる行為をあまりしたくない。他人に擦り付けられるのならそうしたい。どうしてもしなければならないのならより負荷が小さいものを選ぶ。
・苦しいことはあまりしたくない。ただでさえ我慢して生きているのだから。
・人の輪から外れて生きるのは怖い。でも、本当はもっと自分の気持ちに素直に生きたい。かもしれない。
・見えないところで起こっている出来事は自分に認識できないため無いことになる。悪いことするときは見えないとこでやって!見えたら怒るよ!ぷんすこ!


◎PCの善行基準
・法律的な物
・倫理観を重視
・人としてそれはいけないと思える行為
・大人が子供を叱る時の常套文句



◎PCまとめ
理性の人。叱られるのが病的に怖い人。ずっと既に死んだ義父の暴力()におびえている。
でも普通の人が怒るようなことに興味を持っちゃう人。倫理観が虚無。
だからがちがちの理性と持ち前の頭の良さで学んだ知識で叱られないようにいい人をしてる。
ストレスめっちゃたまる。他人をお説教してストレス発散とかしてる。最低。

ぶっちゃけ正しさとか人に嫌われるとかどうでもよかったりするのだが。
いい人のスタンスは崩せない。義父の目があるという強迫観念から抜けられない。そのため、極力悪いことはしたくない。でもどうしても必要な時があることはわかってる。それならば、都合の悪いことは見なければいい。認識しなければそれはないものと同じ。何もしていない。何も見ていない。人殺ししたことないよーーーー!!

後悔とか罪悪感とかは人並みにある。でも後悔とかも興味の対象だったりする。これしたら僕どれくらい後悔すんだろうなーみたいな。

Dロイス【輪廻の獣(アルマレグナム)】の影響で(PLが勝手に作った)側にいる特定の人間の、オーヴァードのレネゲイド侵蝕を高めてしまう。
そのため、彼の周囲ではジャーム化事件が多発する。彼の周りで事件が発生しまくるが、彼自身は人助け(叱られない行為)と称して自分を顧みず突っ込むため、よく被害者の1人になってる。そのため、彼を原因だと疑うものは少ない。本人もこの能力を知らない。
事件がたくさん起きれば人もたくさん助けられて自分の株が上がる!いい人ポイントゲット!無自覚マッチポンプ


▼PCの地雷
・自分の善行を否定される。(利用されてるだけだよ、とか、それ意味ないんじゃない?とか)
・お前って言われる
・獣って言われる
・頭から自分の行いを否定される。FHだし悪でしょみたいな
・いうことを聞かない。二桁行くまで同じこと注意させられたら怒ります!たぶん誰でも怒る!




▼PCがされたらうれしい
・名前、もしくは先生って呼ばれる。
・つくったおやつを美味しそうに食べてもらえる
・自分の本質を、誰かに見てほしい


▼PCの本質
・善行を重ねられるような慈悲深い人間ではない
・悪だと思える行為が存在するのはわかるけど生きるためにするのは仕方ないじゃないという思想。
・倫理観がない。良くいって無邪気、好奇心が旺盛。きっと好きな物がたくさんある。
・自分本位
・感情、欲望の人


▼名前

・マルティール=殉教者。宗教のために死んだ人間のこと。義理の父につけてもらった。この名前の意味を知ってはいるが、PCは自分の本質を自分で殺し、宗教染みた善という思想に尽くすのだ、という意味でそのまま使っている。
・理恵の果実=りんごのこと。リンゴの花言葉「後悔」「誘惑」。
・No Data=ジャームの両親のもとに生まれた。そのため戸籍がない。名前もない。
・孤児院施設「リンゴの木」=アダムとイヴのりんごより。PCがつけた。PCが名付けた理由は自分りんご好きだから
・FHセル「誘惑の果実」=誘惑に唆され欲望をのまま生きることは罪である。というPCの思想から。自分は欲望のまま生きることは許されないので。皮肉。PC本人はりんごの別名考えただけって言ってる。


▼FHセル、表向きの活動について

表向きの活動孤児院の経営。不要と教会を買い取って経営している。教会なのでそれっぽく修道着着てる。なんかこう、威厳あるでしょ!
孤児院の名前は「リンゴの木」
子供たちは5~10人ほど。身寄りのない子供を引き取っている。一般人、オーヴァードが混じっている。この子供たちは自身のセルと何も関係がない。裏の世界を自ら知り、自分でFHの組織に加わりたいと望んだものだけセルに引き入れている。
勉強を教えたり、ご飯作ったり、一緒に遊んだり(肉体的なのはパスで)している。子供たちからは先生って呼ばれたいな…。怒ると怖いって言われてる。
おやつを作るのは趣味。アップルパイが得意!おいしいよ!これで商売もしてる(ペルソナショップ)
孤児院の経営費はFHからの報酬、慈善活動で町の人から恵んでもらった食べ物や、深夜にPCがしているアルバイトで賄ってる。寝てるのかな。
職員も数名いる。


FHセル。名前は「誘惑の果実」
人殺しは好まないセル。UGNとも協力となれば積極的に応じる。とはいえ、一応戦闘用セルとなっている。殺しの仕事が舞い込むこともある。そういう時は殺したふり、とかでしのいだりしている。
セルのメンバーには感謝している。自分のエゴに付き合わせているのだから。



▼戦闘スタイル。



▼同卓PC/NPC

PC1:玖珂 獣思
呼び方:獣思
誰かのために、家族のために自分の身を尽くそうだなんて。素晴らしい人間だと思います。真っすぐと、悩みぬいて答えを出す姿勢にも好感が持てます。>(キミがFHに来た理由、そういう一面を見ているなら)
けれど、貴方はまだ若いのだから、もう少し年相応に、誰かに甘えても良いと思うのです。少しだけ、その真っすぐさが心配になります。私にも何かできることがあれば、貴方に助力をさせてくださいね。

肉体が強い……うらやまし…とか思ってる。子供の外遊び相手任せたいな……任されてくれないかな…。ジャームにも優しい世界について、すごく見ていて苦しくなりました。PCは表向きジャームも救える世界を~と宣っていますが、全部自己保身の建前。むしろジャームは好きではないので、その辺りで喧嘩したいですね!


PC2:歌川 歌恋
呼び方:歌恋
貴方の考え方には時折同意できる部分が多々あります。その歳でそのようにたくさんのことを考えられるということは、多くの苦労を重ねたことでしょう。とはいえ、FHに来る子供たちは皆、多かれ少なかれ何か苦労を抱えているものでしょうから、この言葉に大きな意味、意図はありません。
貴方の能力は頼りにしております。けれど私は、貴方の力になりたい。

車椅子これ機械なの”?すご!かっこよ!とか思ってる。言わないけどたまにすごく興味しんしんで見てます。PL的に、PC同士似ている部分が多々ある子かなと思っているので、その辺りつつきあえたら嬉しいです。「偽らなくても自分に出来ることはある」はすごくこちらの根幹にも刺さるかもしれません。のですが、情緒がまだ自己肯定感の概念に到達していないです。
嘘つきまくって生きてるので嫌っていいです!



NPC:阿蘇野 七生
呼び方:七生
FHに所属した当初から(なのかな?)ずっとお世話になっております。私のために何かと手を尽くしてくだり感謝の念が尽きません。どうか、貴方とはいつまでもこの関係が続けられることを祈っております。ところで今日のアップルパイは美味しく焼けまして。ご近所さんから頂いた密がたっぷりの甘酸っぱいリンゴで作りました。一切れいかがでしょう?

現在、唯一自分の本音をぽろりと口にできる相手。といっても本当に苦しい時、思わず飛び出たという様子で自分の本質にあるような言葉を口にします。雑談も積極的に持ち掛ける。話していると楽しい相手。これが友達なのかなって思っている。初めての友達。七生ちゃん以外に友達がいないので比較対象がなく友達?ってなってます。
七海ちゃんのコードネーム、セル名、名前を意識して色んな名前を決めてる。リンゴの木の蛇とかそうです。彼女植物好きですし!

▶背景設定

どこかの北の方の国で生まれた、生まれながらのオーヴァード。ジャームになった両親のもとに生まれる。両親はそのまま、PCを産み落とした後UGNに殺された。PCはジャームの両親がいたことすら知らない。この出生故戸籍が存在していない。本当の名前なんてものもない。学校にも行ったことはない。常識と勉強は全てノイマン学習した。

その後、人間とレネゲイド、オーヴァード、ジャーム、彼らの平等を説く非オーヴァードの宗教に拾われる。
彼らは生まれながらにオーヴァードの力を持つ人間が手に入ったことを喜んだ。

この宗教の思考はこうだ。オーヴァードのPCが立派な人となって周囲の人間に受け入れられれば、レネゲイドと人間の平等な世界くるのではないか。ミサイルで脅すとかそんなことしないよ!強制すると反抗したくなるのが人間だからね!PCを頑張って育てるぞ✊

それからは育成係として一人の男がPCの父親役となった。PCはこの父親役を本当の父だと思っている。
義父はPCにまず名前をつけた。
殉教者(マルティール)
宗教のために生きろ。教示のために死ね。
この名前にはそんな意味合いが含まれているが、PCはそれを知らない。


義父から宗教の思想を教わりながら、信仰を広めるために色々な町を回る。マルティールは好奇心が人一倍強く、様々なものに興味をもっては自ら学んでいった。
その傾向に義父は満足していたが、周囲の人間の反応はいまいち悪かった。
まだマルティールが幼すぎて人の役に立てていない、いい印象を持たせられないということもあるが、やはり一般人にとってレネゲイド、オーヴァードの存在は受け入れがたいものだ。
町に居づらくなっては出、転々と居を移した。この時のマルティールは、なんか人に避けられる…悲しい。けどおとうさんといろんなとこに行けるな楽しい!くらいにしか思ってない。


しかし、ある日決定的な事件を起こす。
小さな町に滞在していた時の出来事。マルティールは好奇心のまま、道端に破損し落ちていた鳥形の遺産を空に放って暴発させる。
町は燃えるような紅いレネゲイドで満ち、ジャーム化が多発。小さなとはいえ町1つが丸々滅ぶこととなる。
UGNが駆けつけ事態は収束した。義父はマルティールの身体を心配した。こいつを育てたという自分の努力が全て無に変えるのは避けたいからだ。
そんなことよりマルティールには暴発した遺産の姿が美しく憶えて仕方がなかった。
己すら掻き消されてしまいそうな膨大な力量。体から無理やり引き出されるように喚起するレネゲイド。このまま思いのまま力を解き放てばどんなに……。
義父はあの遺産が綺麗であったと呟くマルティールを見て原因を察し、彼を叱った。殴りつけた。何度も。何度も。
厳しい人ではあったが殴られたのはこの時が初めてだった。

お前がそんなことでどうする。
お前は立派な人間にならなければならない。
そうでなければお前を育てた価値はない。
欲望のままに行動するのは獣と同じだ。
お前は獣だ。

お前、獣。その罵りの言葉が、自分を睨みつける悍ましい目が頭にこびりついた。生き残りの町の人に止められて殴る行為は収まった。
マルティールの行動理念はここで確定した。「殴られたくない」



それからは義父の言う通り立派な人間を目指した。
模範となる人間
あなたのようになりたいと尊敬される人間
拳を握る前にその手を開かせる。
そうすれば殴られない

知識があれば、自分に無い倫理観も補うことも簡単だった。
頭の良さが幸いした。

けれど、誰かの決めたレールの上を歩くという行為は、マルティールにとって自身の本質とかけ離れたものだった。
苦しくて何度も自分自身を殺す思いをした。

そんな行為が板についてきたある日、義父は死んだ。マルティールの特定の人間のレネゲイド侵蝕を高める。は非オーヴァードながらレネゲイドウイルスに罹患していた義父のレネゲイドを高め、ついにその日が来た。
義父は獣のような姿となってマルティールを襲ったがUGNに殺害される形で死亡した。

殴る義父は死んだ。でも、今もまだ怖い。ずっと怖い。義父の目が。どこかでずっと見ているような気がして。




その後はUGNから逃げているところをFHに保護された。UGNに所属する、それだけは嫌だった。ただでさえ自分に身の丈に合わない善人の皮を被っているのだ。けれどUGNに、我々の組織で保護しよう、とか言われたらお願いしますと自分は返すってわかる!だっていい人は良いことの提案を断らないし!UGNはいい組織だし!いいことができてしまう!自分は頷くしかないのだ。
彼らの言葉を聞く前に必死に逃げている途中で、FHのセルに拾われた。


FHでは信じられないものをたくさん聞いた。たくさん見た。彼らは到底普通の人間であれば悪いことだと言えるようなことをして、そうして褒められるのだ。
マルティールには信じられない世界だった。

ああ、ここでなら。と思った。
ここでなら僕として生きられる。目が、怖い。やっぱり僕を見ている
ここでなら、私の善行はより際立つのではないだろうか。と考えた。ゲインロス効果だ。
そうだ、父が言っていた通り、そうすれば人とオーヴァードの垣根も薄まるのではないだろうか。なんならUGNともFHとして協力関係が気づけるのではないだろうか。

だから、マルティールはFHにおいても善行を重ねようとする。
人殺しもできない。今もそこに目はあるから。










もっとあなたの運命を信じてください。人はそれほど悪い者ではありません。世界はとても美しいものです。(全部僕の手には届かない)
私こそ、幸福とは縁遠い人間だと言われたこともありましたが。今はとても幸せです。(笑ってさえいれば幸福な人間に見えるだろう)
両親は、ジャームとしてUGNに処断されてしまいました。(あんなものを殺してくれたことに感謝こそすれば)
ジャームというだけで罪人とするならば、同じ力をもった私たちはなんだというのでしょう。(ジャームなぞ化け物だ。獣だ。悪魔だ。)
私は彼らのことも救いたい。(あんなもののことなど心底どうでもいい)





ノリノリで調子乗った。読まなくていいやつです
SS


僕がまだ子供だった頃。
世界は美しかった。

何を見ても幼い僕にとっては宝石のようで。
揺れる光はこの世界中の様々なものに宿っていて、恐ろしいほどに僕の目を惹いた。
彼らは僕の好奇心を刺激する。魅了する、といってもいいだろう。

手を伸ばしたい。彼らの言葉に耳を傾けたい。心の赴くままに。


ある日、空を飛べなくなった小鳥が地面を這っていた。
羽が手折られてしまったのだろう。誰か、人ににだろうか。惨いことをする。
藻掻き苦しむ鳥へと僕は近づいた。
”ねぇ、あなた”
か細い声が聞こえた
「だれ?」
思わず辺りを見回すが、もちろんそこには誰もいない。
この無様な様子の小鳥しか、この周囲にはいなかった。
「キミ?」
”そうよ。わたし……羽もなくなって、空を飛ぶことができなくなってしまったの”
「うん。」
小鳥は動く方の羽を上げ、僕に怪我の様子を見せてきた。
”本当は。とってもとっても綺麗な羽だったのよ。自慢の羽。それなのに。”
「……。」
小鳥は本当に悲しそうに目を伏せた。折れていてもわかる。この羽は美しい。僕は考えた。
「ねぇ、小鳥さん。僕になにかできることはある?」

綺麗な羽。小鳥さんの自慢の羽

”優しいのね。あなた。ならひとつだけ、お願いがあるの。”
”わたしはもうすぐ死んでしまうわ。だけど、最後にもう一度、もう一度空を飛びたいの”
「……どうやって」

僕も見てみたい。そんなにも綺麗な羽があるのなら。


”あの町の一番高い屋根の上から、私の羽を伸ばして、飛ばしてほしいの。”
”風に乗れば、動かない羽でも少しは飛ぶことができると思うの。”
”お願い。私にできるお返しは、この綺麗な羽を見せてあげることくらいだけれど。”

「いいよ。」

迷わずに頷いた。ずっと考えていたのだ。この鳥の言う、美しい翼を見るにはどうしたらいいのか。
方法があるのなら、僕にとっては願ってもいない話だ。

僕は小鳥を抱えた。一瞬、触れた指に痛みが走る。
「いた……」
”あら、大丈夫?”
「うん……。小鳥さんは?」
”何もないわ”

ならよかった。そう呟いた。
先ほどの痛みに嫌な胸騒ぎを覚える。
きっとあの痛みは、警告だ。この小鳥は小鳥の姿をしているけれど、本当はもっと良くないものなのだ。
僕の中に眠る力とおんなじ。良くないもの。
……そこまで考えて、やめた。今は関係ないことだ。この小鳥が何であれ、その美しい翼を僕は見てみたい。


この町で一番大きい建物にやってきた。
僕のすんでいた町はとても小さなもので、ビルなんてものもなくて。
だから高い建物といっても3階建てくらいのものだった。
僕は家の柱を伝い、屋根上へと登っていく。
運動はそこまで得意じゃなかった。だから、少し、柱を折ってしまったり、屋根の一部に躓いて壊してしまったところもあったけれど
小鳥と僕は無事、屋根の上に立つことができたんだ。

少しだけ近くなった空。見渡せばいつも眺めていたはずのものたちも形を変え、色を変え、僕の目に映り込む。

あれはなんだったけ。あれは僕の家だろうか。あんなに小さく見えるなんて。空が近すぎて、僕の手でも届くんじゃないかな。

これだけで十分楽しかったんだ。これだけで満足していればよかったんだ。

”ねぇ、綺麗でしょう。私はいつもこの景色を。ううん、これ以上に美しい景色の中を、美しい羽根で飛んでいたの。”
そうだった。僕はもっと美しいものを見に来たんだった。

”でも今はこれ以上無理ね。だからお願い。”
「うん。わかった。」







それからの光景は

きっとこのような景色を、人は地獄と呼ぶのだろう。


空に飛び立つ鳥の形をしたそれ(レネゲイド)は大きく膨れ上がり、町の上で弾けた。
その瞬間、燃え広がる様に炎のような紅色が街を包んだ。

-紅-
人の本能が警告を鳴らす色。
恐怖をもたらす色。
不安をかきたてる色。


町人は意識を失うもの。
絶叫を上げながら床に壁にと体を打ち付けるもの。
獣のような姿になり咆哮をあげるもの



僕は、急にすべてが怖くなった。
助けを呼ぶ声がする。
痛みに苦しむ叫びが
元は人間だった何かが暴れては気を失った人々を食い散らかす。
炎の広がった町


でも、耳を塞げなかった。
目を閉じることもできなかった。

これがあの鳥さんの羽なんだ。

「きれい……」

怖くて堪らないのに。ここにいたらきっと自分も危ないのに。
この先の光景がもっと見たかった。
だってあの鳥は最後の力で飛んだんだから。もう二度とこんな光景も、この先の光景も見れない
この圧倒されるほどに、暴力的な力が美しくて。
僕はその場から動かなった。








UGN、と名乗る人たちが町に来た。レネゲイドの専門家。人類の盾。僕たちがきたからもう大丈夫。とかなんとか
鳥の羽は落とされてしまった。空は青い。

僕は屋根の上から保護される形で町の広場へと連れていかれた。
騒ぎは落ち着いていたけれど、みんな泣いたり怒ったり、大変そうだった。


広場に行くとそこには父がいた。
父は僕を見ると慌てた様子で近づき

「よかった……無事だったか。」
僕と目を合わせて、僕の肩を掴んだ。
僕に傷がないか、そして、僕のレネゲイドが正常か、図っている様子だった。
「少し上昇傾向にあるが、この程度で済んだなら…」
「よかった……本当によかった。お前が無事で。」


無事。僕は無事だった。でもあの鳥さんはもういない。

綺麗だったな。

気もそぞろにそう呟けば、父は訝し気に僕を見たが、僕のおかしな様子に察したのだろう
怒鳴りながら僕を叱り(殴り)つけた。

お前がそんなことでどうする。
お前は立派な人間にならなければならない。
そうでなければお前を育てた価値はない。
欲望のままに行動するのは獣と同じだ。
お前は獣だ。


そう言って、何度も、何度も。何度も。
自分のことで手一杯だっただろう、広場にいた人たちが青ざめた顔で止めに入るほどに。その言行動は一種異様とも呼べた。

ごめんなさい。

僕は必死に謝った。何が悪いことなのか、この時しっかりと理解はしていなかった。でも、きっと、僕が綺麗なものに手を伸ばすのはいけないことなのだろう。



それから、僕は僕の中にある(本能)を、籠の中に閉じ込めた。
私は人のありざまを学んだ。
知識さえあれば模倣は簡単だった。
殴られたくないのなら、その拳を握らせなければいい。
だから立派と呼ばれる人間になる
誰からも尊敬されるような
貴方のようでありたいと言ってもらえるような。
優れた人格者となる



笑顔を張り付けた。その表情は、僕を美しい幸福の中に紛れさせてくれた。
偽りの言葉を紡いぎ続けた。それは僕を人の輪の中に隠してくれた。私でも見つけられなく程に。
そうやって私は僕を何度も、何度も。何度も。殺しながら、人の定めた正しいレールの上を歩くこととなった。



足が痛い。





ある日父は死んだ。
あっけなく死んだ。
最後は獣のようなジャームになって、僕を襲おうとしたところでUGNの人が殺した。
あれほど私を獣と罵っていたやつが、とんだ皮肉だと思った。



私はそのままUGNに保護されるという話になりそうだった。
私は嫌だった!人類の盾?冗談じゃない!そんなものに入ってしまったが最後、私は今よりもっと背伸びをして生きていかなければならないじゃないか!

私はその場から急いで逃げ出した。必死だった。保護したばかりの少年ということもあって、UGNの人たちも油断していたのだろう。
彼らをうまく撒くことができた。


暗い山の中に逃げ込み、木々の中に身を潜めたところでようやく、大きく、大きく息を吐いた。
そして気が付いた。私の足が真っ赤に染まっていた。
そういえば、駆けている間ずっと足が痛かった。

父が事を起こしたのは自宅だった。家から裸足で駆けてきたのだ。こうなるのも当然だ。

「……痛いな」

これは本当の痛みだ。体が訴える自然な痛みだ。だって怪我をして、血も流れている。痛くて当然だ。だから私はそう呟いた。





”きっとこの痛みは今に始まったことじゃない”
”僕の足はずっと前から血を流していた。”
”身の丈に合わない靴を履き”
”背伸びをし続けているんだ”
”本当は誰かの手本になれるような、立派な人間なんかじゃない”

私の中の獣がしゃべる


”誰も僕のことなんて見ていないのに。いつまで見栄を張り続けるんだ”
”あの忌々しい、父を名乗る何かは消えた。もう僕を見つめる目はどこにもない”


違う。見られていないからこそ、見栄を張るんだ。後戻りができないほどに。
誰も私の本質など見ないのなら。
私が私の中に何をもっていても、

私は、レールの上を歩くことができる。

人として生きることができる。







私は、痛みを背負って人の道を歩き続ける。
そうすれば殴る拳が私の下に降り落ちることはない。

”あの日の鳥も、僕を叱る目も死んだんだ”

いや、きっとあの人は見ている。私を。ずっと。
立派な人間になる。人の模範となる。

”痛くて、苦しくて。”

痛いのは、苦しいのは、まだ私がそれに見合うだけの人間じゃないからだ。
きっといつか、それが当たり前になる。私の生き方になる。幸せになれる。

”幸せは、このレールの先に本当にあるのだろうか”
”途方もない、終わりの見えない真っ暗な道。”

私は歩かなければならないんだ!
そうでなければ、私にはもう、他の生き方はわからない。
叱られない生き方が。
滑稽だと、歪であると指をさして笑われようと。私は立派な人間になる。

”笑いたくもなる”
”その血だらけの足でどこまで行けるんだ”

それでも私は今この道に立てている!
これは今の私の努力の結果だ!
私の努力を、進もうとする意志を、そうであろうとする姿勢まで否定される筋合いはない!









ああ、()死にたくない(不幸になりたくない)生きていたい(幸せになりたい)私は僕を殺すまで、私の生は始まらない(誰か、僕を殺さないで)



キャラを掴むための殴り書き

「私が人助けをする理由、ですか?それはもちろん。人として当然のことだから。」
「困っている人がいるのなら手を差し伸べる。それでその方が笑顔になってくれるのなら、こんなに嬉しいことはありません」

「それが人間でしょう。ええ。私は人間ですから。」
「人として立派なことをすれば、人として当たり前のことをすれば、私は人として見てもらえる」
「心の中で何を思っていようとも、心の奥にどんな悪魔を抱えていようとも。」
「誰もその本質にまで目を向けようとは思わない。」
「僕も誰かの本質にまで目を向けようと思わない。どうでもいいことだ。関りのないことだ。」

「なら理由なんてどうでもいいじゃないか。僕は正しいことをしている。その事実がここに在れば。」
「どんな感謝の言葉を並べられていたって、利用されているだけ。都合にいい奴だ。そんなこともわかってる。」
「隠れて生きるにはちょうどいいんだ。ここが。」

詳細

「ずっとずっと、何度も何度も、私は僕を殺している。」
「僕の求めるものは、欲しいものは、いつも人の普通(・・)には為りえない。」
「わかっている。だから切り捨てる。だからそんなものを求める心を殺し続けるしかない。」
「痛くて苦しくてたまらないんだ。僕は何故そうまでして生きている?」
「この世界はどこを見ても美しい物ばかりで、僕を魅了してやまないのに」
「そのどれもが遠い」

「ここまでいい人を貫いてきた僕が、それこそ友の一人でも殺しでもしたら」
「僕はどれほどの罪悪感に苛まれるのだろう。」
「二度と取り戻らない命が、絆が、奪われた瞬間は、どんな気持ちなのだろう。」
「好奇心が僕を誘惑する。囁き続ける。」

詳細

「FHが悪だって?全て悪として断ずる権利が誰にある?」
「僕は人助けをしてきたんだ!誰かにそれを否定される筋合いはない!」

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 24

チャットパレット