容姿・経歴・その他メモ

天涯孤独だったわさびをひきとったのは名家のひとつであるもみじの家系だった。
最初は警戒こそしていたものの、もみじの両親も、もみじ自身も(少々粗雑であるが)ともに優しく、幸せな日々を送っていた。…もみじがオーヴァードに覚醒するまでは。

両親との些細な喧嘩がきっかけ。それが白熱し、父親を怪我させてしまった結果、もみじは取り乱し始め…『覚醒』した。覚醒したもみじは自我を失い、衝動に身を委ね全てを破壊した。自身も、家族も、わさびも…自分の居場所すらも。わさびは、もみじは本当は優しい奴だと知っている。粗雑な言葉使いの中に他者を思いやる気持ちも、本当は他人も傷つけたくないことも知っている。
もみじが両親に手をかけ、殺してしまい、もみじの父親から想いを託されたとき。もう、こいつを助けられるのは自分しかいないのだと、自覚した。『護りたい』と強く願った。それが、わさびの『覚醒』のきっかけだった。

この事件のことをもみじは覚えておらず、オーヴァードの襲撃による不幸な出来事として処理された。
わさびはこの事件以降もみじとともに過ごしており、護り、護られの生活を暮らしている。
…本当のことを言えないまま。

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