「真の護身」を作り出した男。自身からは一切手出しせず、兎に角敵からの攻撃を弾き返すこと５０年。
武力を見せることにより、互いに攻撃を行わず穏便に戦いを収める、「真の護身」を身に着けた。
・・・しかし、どうしても勝てない場合は、ソドムICBMと毒による殺害を行う。大樹郎曰く、
「己の肉体のみでなく、あらゆるものを用いて勝ってこそ、真の護身」とのこと。
普段は神城グループの社員として働きつつ、警備員たちに武術を教えている。
神城グループの大紫とは知り合いで、あちらが外敵を排除するグループ内「最強の矛」としての機能を果たす中、普段は大樹郎は警備員への指導。有事の際はスパイの対処、オーヴァードが攻めてきた際の処理など、「最強の盾」として活躍している。
また、東京、神田で道場を経営しており、師範として子供たちに合気道を教えている。

　戦時中に生まれる。戦火にみまわれながら過ごした。一番古い記憶は、玉音放送で泣き崩れる母と、布団でうんうんとうめき声をあげる父の声。まだ学校にも通っていなかった大樹郎だったが、自分の済んでいる国は負けたということ、そして、最終的に必要なのは力なのだということをこの時に痛感した。
　終戦後は学校へ行き、卒業後東京へ移住。会社員として働く傍ら、合気道の道場へ行き、力を付ける。２４歳の頃。会社で嫌いだった上司を叩きのめす。また、当時通っていた道場の師範、師範代を全員呼び出し、一人で制圧。免許皆伝のお墨付きをいただいてから、強くなるために放浪の旅を始めた。
　旅の中で強くなった大樹郎。彼の名声は、少しずつだが確実に人々の間で広まっていた。しかし、彼の心には暗雲が立ち込めていた。強くなるにつれ、自身に比肩する存在が目に見えて減っていることを。
日に日に減っていく猛者を目にしつつ、己が最早人の枠組みを超えたことに落胆していた。
そんな時、彼の前にオーヴァードが現れた。久しぶりの、自分と対等に争える存在に大樹郎は歓喜した。そして、なんとか首の皮一枚で勝利した。
まだ、上には上がいるということをこれで知った大樹郎は、さらなる高みを目指すために自身の道場を作り、人々に合気を教え自身の技術を再確認しつつ、隙間時間に自身の鍛錬も行う、修行漬けの毎日を過ごした。
そのまま続けること４０年。大樹郎自身もいつの間にかオーヴァードへと変化していた。
変化後は、たまたま募集していた神城グループの警備員アルバイトに参加。時折入ってくる泥棒や、オーヴァードを始末していた所を上層部に発見され、そのまま正社員として働くこととなった。
今は、道場で師範として生徒を教える傍ら、警備員にも指導を行っている。

「前略。道の上より」
あらゆる攻撃に対し、反撃を行う能力。それが武器であれ、弾丸であれ、はたまた核兵器であれ。自身が守れるものならば、全てに対応し、反撃をする。

好きな食べ物：牛肉のステーキ
嫌いな食べ物：麩（時々、味噌汁に入っているもの）
好きな事：自己研鑽
嫌いな事：確定申告。公園の水を飲もうとしたときに、顔面に勢いよく発射された時
好きな人物：ハネッかえりの若者
嫌いな人物：妙にずる賢い奴
趣味：麻雀、喧嘩

「真の平和とは。互いに攻めることをためらうことでのみ達成することが出来る。」

名前：笠原　大樹郎（かさはら　たいじゅろう）
年齢：８８歳
CN：護身の完成型
所属：神城グループ
目的：賞金

神城グループ内で、警備員への指導から社内戦争の終結。さらには企業内に侵入したジャームの対処などを行う、「神城グループの盾」
平和主義者であり、争いを好まない。

武器：なし
防具：なし
ヴィークル：なし