容姿・経歴・その他メモ

【色】

年若い外見に不釣りあいなほどに非常に寡黙で重々しい雰囲気をもった男。
感情表現は希薄だがないわけではなく、淡白に見えて愛情深く義理堅い。
だがめったに『今の名前』を他人に名乗ることはなく、大抵はUGNに与えられたヒーローネームで通している。

正体はいわゆる『古代種』のオーヴァードであり、変じる姿は黒曜石を纏ったような姿の竜。
自分でもいつから生きているかもうよく覚えておらず、その生涯を通して世界を放浪しては
現人神や天使、悪魔、怪物と恐れられ崇められてきた存在。
特に各地に存在する龍やドラゴンの伝承のうち数体は確実に彼のことである。

基本的に善である存在だが長年の経験により人類に対する信用/信頼度はそう高くなく、
中心となるスタンスはもっぱら『諦観』である。
だが、それでも自らに流れる血は本来人のものであるはずだという考えのもと
たった一握りでも善なる人間が存在するかぎりは人類の守護者として戦い続けるつもりでいる。

特に近代（※ここ数百年）においては
日本を拠点に比較的静かな生活をおくっており、
一族といえるほど家を栄えさせるに至っていた。
（といえども家に直接関わっていたのは自らが妻とした女性が死亡するまでであり、
　その後はまた放浪しながら時折一族の様子を見に行き、人知れず手を貸す程度ではあったが）
そんな古代種オーヴァードの血を引く一家がかの飛行機事件より以前から代々覚醒（≒感染）を続け、
いわゆる退魔の一族と自らを認識するようになったのはまた別の話。

安定していた、と言ってよかったそんな生き方が一気に崩れたのは
コードウェル博士の暴走からの激動の日々による。

当初はその超常に慣れた様子や変じた姿、敵への容赦のなさからヴィランとみなされ討伐対象になり、
しかし第一次RWを経てUGNが設立されるころには
その攻撃の対象がヴィランだけであると周囲に正しく認識されていたため
他ならぬUGNが華房全をカテゴリ『LG』のヒーローとして認定するに至ったのである。
それは表向きはここまでの歩みに対する賞賛であったが、
古くから生き続ける『竜』としての彼への首枷の意味合いもかなりの割合で含まれているだろう。

本人はそんな裏の意図も踏まえたうえで相変わらずの諦観と共にそれを受け入れている。
それが今の世界の形なら、合わせなければ。

己の居る戦場が、人々と、己が子孫たちを守るものである限り
華房全は与えられた今の役職通り、『レジェンドヒーロー』であり続けるだろう。

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