赤子のときに、とある山中の深い森に捨てられる。
その森は小規模なアニマルオーヴァードのコロニーだった。コロニーリーダーはメンフクロウの「キエチュード（Quietude）」。
アニマルオーヴァードたちは戸惑うものの、人間の群れに捨てられた赤子を自分たちの群れに迎え入れ、家族として育て始める。
キエチュードの母国の言葉で「場所」という意味の「リュー（lieu）」という名をもらい、動物たちに愛情たっぷりに育てられる。

リューがコロニーに迎えられて5、6年が経った頃。コロニーはジャーム化した別のアニマルオーヴァードたちに襲撃された。
動物たちは満身創痍になりながらもリューを護り、レネゲイドを察知して駆けつけたUGNにリューを託す。
以降、UGNに引き取られたリューには便宜上の名字として「八ツ森」が与えられた。
そのままチルドレンとして訓練を受け、周囲と衝突しながらも任務をこなし、今に至る。

ちなみにリューの口が悪いのは、兄貴分であったハイイロガラスのグリーズ（grise）の影響である。

コードネームの「巣（ネスト）」は、リューの魔眼が彼の元居たコロニーの動物たちの姿を模るところに由来する。

アニマルオーヴァードたちと過ごしてきた影響で動物に対しての方が親近感が湧くが、本人の能力としては動物の言葉が理解できるわけではない（《ドクタードリトル》持ちじゃないので……）。
キュマイラやノイマンの能力がないところは、本人的にちょっと悔しいし持ってるヤツ羨ましい。
「それがあったらオレも本当の"家族"になれたかも」とか思っちゃうときもある。
動物の言葉は分からないが、動物には好かれやすい体質。

コンボ名は魔眼が模倣する動物たちの名前。

relier（ルリエ）：チャーミングなメスのクスシヘビ。
grise（グリーズ）：血気盛んなオスのハイイロガラス。
crocs（クロック）：頼りがいのあるオスのシンリンオオカミ。
quietude（キエチュード）：賢く優しいメスのメンフクロウ。

＊キエチュード（quietude）／メス／アニマルオーヴァード
　メスのシマフクロウ。八ツ森コロニーのリーダー。フランスから日本に渡ってきた。
　コロニーに迎え入れた動物たちの名前は彼女がつける。
　「リュー」の名前も「人間たちの中には居場所がなかった彼の居場所に、私たちがなりましょう」という想いで名付けた。
　しかし、リューの世話を通してコロニーが本当の家族のようにまとまり、最終的にリューを護ることで一致団結した。その死の間際「私たちが彼の居場所となっていたつもりだったけれど……いつの間にか彼の存在が、私たちにとっても心地の良い居場所だったのね」と言い残している。

秩序のために戦え。自由のために壊せ。
僕たちに夜明けの光が届くことはない。
だから、闇の中で君の手を取った。

ダブルクロス The 3rd Edition
「世界の夜明けは2人に遠く」
ダブルクロス
──それは裏切りを意味する言葉。

●PC1「君にはダブルクロスの疑いがかけられている」
UGNエージェントorチルドレン
ロイス：霜月 沙羅　推奨感情：P誠意/N憤懣
君はUGNに身を置いている。
とある任務で強敵を倒すためFHであるPC2と共闘したが、
その件で君は査問官である霜月に目を付けられてしまった。

▼採用してもしなくてもいい追加HO
数年前、君は霜月と会ったことがある。
ダブルクロスの疑いがかけられた友人が、君の目の前で霜月に処分されたのだ。
彼は実際、君を利用しようとしていたダブルクロスだったことは後の調査で判明している。
君がその事に感謝しているか、嫌悪しているかは自由に決めていい。
どちらにせよ、あの躊躇いない粛清の矛先が今度は君に向いている。