容姿・経歴・その他メモ

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【“Project-filament”資料開示請求を確認】
【閲覧権限を確認します――一部承認。概要及び措置を開示】


【"Project-filament"――XXXX/XX/XX　承認　/　XXXX/XX/XX　運用凍結】
本計画はUGNチルドレン“■■■”の治療、及び同種のケースにおける対処療法の開発を主目的とした実験プログラムである。
XXXX/XX/XX現在凍結中。
PFI-0073の処遇決定を以て中止処理予定。

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【被験者について】
コードネーム：“■■■”
所属支部：△支部
区分：UGNチルドレン
概要：潜入・撹乱作戦に高い適性を示す工作員。
医務室からの申し送り事項：
任務への参加は不許可。後述する症状のため、経過観察を指示。治療に専念させること。
主な症状は再生異常。身体欠損の再生時、該当部位の異常増殖及び癌化が高確率で観測される。
原因は融合・自己分離系エフェクトの過剰使用。短期間で身体の分割・損傷と再生を繰り返した結果、自然治癒力の限界に達したものと見られる。

【本計画の基本方針について】
被験者から採取した体組織をアールラボ日本支部で解析し、万能細胞としての培養プロセスを確立。
異常発生部位へ移植、置換することで、再生異常の解消を目指す。

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【本計画の凍結経緯1】
被験者“■■■”が命令違反の出撃によりジャーム化。被験者が生死不明であること、及び当人の特殊性を鑑み、全プロセスを停止し培養中のサンプル一式について焼却処分を指示。
※■■■は身体分離及び他者への融合に特化したオーヴァードであり、サンプルについても既に一定程度干渉可能であったことが確認されています。

【本計画の凍結経緯2】
焼却作業中、管理番号PFI-0073が急速に分化し、10代半ばの少女体へ変化。
検査の結果、レネゲイドビーイングであることが判明。
運営委員会における審議の結果、PFI-0073の処遇については3年の経過観察期間を設け、期間中の行動を鑑みて決定するものとする。また、PFI-0073の処理完了まで、本計画は暫定的に凍結とする。

【補記：PFI-0073の管理について　1】
PFI-0073の知能レベルは一部分野を除き、原則小学校高学年-中学生程度。情緒や社会性は相当未熟。
明確な自我の獲得は焼却処分日であり、それ以前の記憶は曖昧である旨申告あり。学習装置にて補完処置を実施。

【補記：PFI-0073の管理について　2】
PFI-0073はレネゲイドビーイングとしての自覚を持ち合わせていない。
対話・管理に当たってはカバーストーリー「ラボ育ちの被検体」を適用し、最大限の注意を払うこと。

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「子代夜 繭。多分16才のはずだ」
「こうも砂埃がひどい日は、無性に無菌室に帰りたくなるな」

一人称「僕」、二人称「君」、中性的な喋り方の少女。自称「ラボ育ちの16才」。
人なつこく、すすすっと寄ってきてはぽんぽんとよく喋るが、よくよく聞いていると感情表現がやや素っ頓狂だったり、外見年齢の割に幼い発言が飛び出したり……と、色々不安になってくるタイプ。
一見常識があるように見えて、その実全て擦り込み教育の賜物なので、思わぬところでボロを出す。

本人の自認は「UGN研究部出身の実験体（調整体）」。
この身分について特にネガティブな感情はない。時々自分でネタにして茶化したりするレベル。
というかそれ以外の生き方をあまり知らないので「よく分からないが、これは普通ではないんだね？」程度にしか思っていない。

その正体はUGN研究部(アールラボ日本支部)の某プロジェクトによる副産物。自覚のないレネゲイドビーイング。

経過観察完了時、レネゲイドビーイングとしての本性を顕わにするのか、“人間”を目指すのか――
研究の結末は、まだ当人すら知らない。


■余談

1)戦闘スタイル
・髪を金属質の武器に変成しての白兵戦がメイン。お気に入りは剣と小さなバックラーの組み合わせ。
マイナーアクションで一気に髪を伸ばして、それを材料に作成します。
・元のUGNチルドレンは糸使いだったが、繭にそんな精密操作はできなかった。
・武器自体は打ち合う間にすぐ摩耗するが、それも折り込み済。摩耗し分離した一部が敵に付着してからが、“縫合糸”の本領発揮である。
・最終的には敵の神経系に侵入し干渉したいので、攻撃時は基本首・背中・頭部を集中して狙う。

2)Dロイス「変異種」
・元が万能細胞であるからか、あっさりと自己分裂・増殖してみせる。
「え、そんな難しく考えることある？僕はいくつにちぎっても僕なんだから」
・ただし、新しく増えた方は身体の組成等色々雑なので、あんまり場持ちは良くない。
酷いときは斬ると中空洞だったりする。人間への理解が全然足りていない。
・そもそも繭の脳味噌のキャパシティがあんまり大きくないので、頭数が増えすぎたり、大勢で難しいことしようとしたりすると処理落ちする。「頭痛がいたい……」

3）コードネーム
出身元の実験計画から命名。

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