容姿・経歴・その他メモ

特定の所属をせず、あるFHエージェントのみを追っているUGNエージェント。

　彼女が追っているFHエージェントの名は”デーモンクリエイター”、オーヴァードに対する様々な人体実験を行い、人造オーヴァードを何体も生み出しているFHでも屈指の危険人物である。

　彼女はデーモンクリエイターから作り出されたオーヴァードであった、自分はとあるオーヴァードのクローン体だという事を3歳の時に知る。

　だが、デーモンクリエイターが親同然の存在であった彼女にとっては、然程大事な事では無かった。

　彼女は、所謂デーモンクリエイターの『用心棒』をやっていた、そのため、UGNエージェントとも何度も衝突した。

　しかしある日、彼女はデーモンクリエイターに捨てられた

　理由は分からなかった、訳が分からないまま、6歳の時、彼女は孤独の身となった。

　その後、自分の持てる力全てを使いながら今日、明日をを必死に生きる日々が続いた。

　彼女の心が折れそうになる度、”デーモンクリエイター”の顔がチラつく。

　そして、彼女その度に立ち上がった。

　必ずデーモンクリエイターをぶちのめしてやる為に。

　それまで、彼女は生きる事を絶対に諦めなかった。

　今思えば、あの時UGNに保護されたのはとても幸運な事だったのかもしれない。

　霧谷雄吾の説得もあり、彼女は今、UGNエージェントとして、日常と非日常を行き来しながら今日も生きている。

　デーモンクリエイターの所在に関する情報が入るたびに各地へ飛び回り、自分と似た境遇の被害者たちに手を差し伸べる、それが彼女の日常となったのだ。

　UGNで知った彼の様々な実験の存在により、今の彼女にとって、デーモンクリエイターは、他の何よりも憎い存在となっている。

　だが、今はこの憎悪に身を任せる時ではないとも、彼女は思っていた。

　もうこれ以上、自分やのような被害者を増やさない、という信念一筋で、彼女は今の活動を続けている。

　そのお陰か、彼女の手によって助けられた人は皆彼女の事を尊敬している。

　そんな彼女だが、UGN内では問題児扱いされている。

　基本的に自分ファーストでしか動かない、許可無く活動するのは当たり前、不必要と感じたならば上層部の命令も無視して単独行動を行う。

　彼女の誤チェストによって犠牲となったFHメンバーは最早数えられない。

　また、生まれ育った場所や今まで過ごしてきた環境のせいなのか、基本的に口が悪く、周囲から怖いという評判も相次いでいる上に、（本人は特段気にしていないが）”デーモンクリエイター”絡みになると自分勝手な行動と口の悪さは更にエスカレートする。

　こうなった場合誰も手がつけられなくなる、その凶暴さは、ジャームと間違えられた事もある程に。

　だが、こんなんでもUGNの信念に基づいた行動をしており、彼女の活躍が無ければ、助けられなかったオーヴァードや一般市民も複数いることは確かであるため、その事が余計上層部にとっての頭痛の種となっている。

　だが、そんな事など知る由もなく、彼女は今日も彼女の『日常』を過ごしているのだ。

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