容姿・経歴・その他メモ

そこそこ名の売れた政治家の息子。
両親からは将来を期待されていたものの、ある日オーヴァードとして覚醒。

『ブラム＝ストーカー』

吸血鬼そのもののような異能を、彼らは恐れ疎んだ。


家に居場所はないと察した纏は、早くして家を飛び出す。その後は神城グループのレネゲイド研究セクションに拾われ、オーヴァードとしてのデータを提供する代わりに、自身の能力の使い方を学んでいく。

もはや普通には生きられない。ならばこの道で生きていくしかない。この道で生きていくなら、これを極めるしかない。

愚直な努力の結果か、あるいは最初からそうだったのか。ある時発現したのは熱を操るシンドローム『サラマンダー』。

そうしてクロスブリードとなった纏に、神城グループ会長の神城早月はUGNへの出向を命じた。

『やってらんねぇー』

これに尽きる。
神城グループがそれなりに居心地が良かったばかりに、出向して早々に帰りたくなってくる始末。
対外的にUGNと仲良くしておきたいとか、グループ内の派閥争いのためにUGNの内情知りたいとかわからんでもないけど、俺でなくても。
あとなんか、風の噂で顔も知らん妹が出来たとか、両親はなんか死んでて、その妹が家の諸々相続したとか、俺のことあの扱いだったクセに、お前の妹なんだから気にかけろとかいう遺言があったりとか、マジやってらんねぇー。もうどうにでもなれ。

急に色々面倒くさくなったので、とっととこんなところからおさらばしようと思う。


……そんな時に見かけたのが彼女で。多分、一目惚れだったのだ。

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