“月光の歌姫”月宮 瑠奈
プレイヤー:かなめ
- 年齢
- 15
- 性別
- 女
- 星座
- 乙女座
- 身長
- 153
- 体重
- 42
- 血液型
- B型
- ワークス
- FHチルドレン
- カヴァー
- AIMチルドレン/インターネットアイドル
- ブリード
- トライブリード
- シンドローム
- オルクス
- ソラリス
- オプショナル
- ウロボロス
- HP最大値
- +-23=1
- 常備化ポイント
- 12
- 財産ポイント
- 9
- 行動値
- 4
- 戦闘移動
- 9
- 全力移動
- 18
経験点
- 消費
- +158
- 未使用
- 0
ライフパス
出自 | 「思えばさー、アレはあーしをつなぎ止める枷だったんよね」 | ||
---|---|---|---|
安定した家庭 | |||
経験 | インターネット発祥のアイドル「LUNA」として大手動画サイトで圧倒的な再生数を誇る。 | ||
大成功 | |||
欲望 | 「…あは、ぜーんぶあーしのモノ」 | ||
支配欲 | |||
覚醒 | 侵蝕値 | ||
感染 | 14 | ||
衝動 | 侵蝕値 | 「ぜんぶぜーんぶ、あーしが搾り取ってあげる…あは、死なないでね☆」 | |
17 | |||
/変異暴走 | あなたが受けるバッドステータスの暴走を以下のように書き換える。「あなたが暴走を受けている間、いかなる手段でもHPを回復できなくなる。この効果は通常の暴走を回復する手段に加えて、戦闘不能になることでも回復する。」 | ||
その他の修正 | 1 | イージーフェイカー | |
侵蝕率基本値 | 32 |
能力値
肉体 | 1 | 感覚 | 1 | 精神 | 2 | 社会 | 5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シンドローム | 0+0 | シンドローム | 1+0 | シンドローム | 1+1 | シンドローム | 2+3 |
ワークス | 1 | ワークス | ワークス | ワークス | |||
成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
白兵 | 2 | 射撃 | RC | 1 | 交渉 | +3=14 | |
回避 | 1 | 知覚 | 意志 | 調達 | 1 | ||
情報:FH | 2 |
ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Dロイス | No.51 記憶探索者 | ― | オートアクションで使用できる。シーンに登場しているキャラクターのタイタスをひとつ、ロイスに変更する。対象は拒否可能。この効果の使用後、侵蝕率を+1d10する。1シナリオ1回。 | ||||
固定 | 初瀬 瑞代 | 友情 | / | 不安 | 「あーしの幸せにはさ、みっちゃんも必要なんだよ。だから、あーしを見てよ」 | ||
固定 | ルナスケルツォ | 好奇心 | / | 劣等感 | 「これからの人生、楽しく生きようよ。分からないならあーしが付き合ってあげるからさ」 | ||
シナリオ | 櫻井 青葉 | 尽力 | / | 悔悟 | 「あいちゃんのためだけじゃない。あーしを含めた皆のために、届かなかったこの手を伸ばすから」 | ||
PC間 | 三鏡 藍羽 | 友情 | / | 悔悟 | 「4人で暮らしたいってその夢、諦めないでよ。それを願うのはあいちゃんだけじゃないんだからさ」 | ||
アズール | 遺志 | / | 憤懣 | ||||
― |
エフェクト
種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
麗しの容貌 | 1 | ||||||||
とてつもなく顔が良い | |||||||||
快楽の香気 | 1 | ||||||||
めっちゃエロい | |||||||||
竹馬の友 | 1 | ||||||||
エキストラはホイホイ食われる | |||||||||
イージーフェイカー:タッピング&オンエア | 1 | メジャーアクション | 自動成功 | 効果参照 | 視界 | 1 | |||
映像や音声などを送受信するエフェクト | |||||||||
リフレックス:ソラリス | 3 | リアクション | シンドローム | 2 | |||||
組み合わせた判定のクリティカル値に-LV[3]する。[経験点修正:-10点] | |||||||||
命の盾 | 1 | リアクション | 〈交渉〉 | 対決 | 自身 | 至近 | 1 | ||
このエフェクトを組み合わせた判定で、あなたはドッジを行える。 | |||||||||
絶対の恐怖 | 4 | メジャーアクション | 〈交渉〉 | 対決 | 視界 | 3 | |||
[攻撃力+LV[4/5]]の射撃攻撃を行う。この攻撃では対象の装甲値を無視してダメージを算出する。 | |||||||||
神の御言葉 | 4 | メジャーアクション | 〈交渉〉 | 対決 | 視界 | 4 | リミット | ||
前提条件:《絶対の恐怖》 左記と組み合わせて使用する。組み合わせた攻撃の攻撃力に+[LV*5]する[20/25]。1シナリオ3回。 | |||||||||
妖精の手 | 2 | オートアクション | 自動成功 | 単体 | 視界 | 4 | |||
対象が判定のダイスを振った直後に使用する。対象の判定のダイス目一つを10に変更する。このエフェクトは対象が判定を行っている最中にも使用できる。このエフェクトは1回の判定につき1回まで使用でき、1シナリオにLV[2/3]回まで使用できる。 | |||||||||
精髄吸収 | 1 | イニシアチブ | 自動成功 | 単体 | 視界 | 7 | 吸血、120% | ||
対象に[LV+2]D点[4]のHPダメージを与える、与えたダメージと等しい値だけ、あなたはHPを回復する。このエフェクトに命中判定はなく、対象はリアクションを行えない。このエフェクトは1シナリオに1回まで使用できる。このエフェクトはほかのエフェクトと組み合わせて使用できない。 | |||||||||
束縛の領域 | 1 | オートアクション | 〈交渉〉 | 効果参照 | 自身 | 至近 | 5 | 80% | |
「タイミング:リアクション」のエフェクトと組み合わせ可能。「射程:視界」に存在するキャラクターが攻撃を行った直後に使用する。その攻撃の判定の達成値を難易度として、このエフェクトを組み合わせた判定を行う。成功した場合、その攻撃は失敗となる。1シーン1回。 | |||||||||
天使の階梯 | 2 | メジャーアクション | 〈交渉〉 | 自動成功 | 単体 | 視界 | 5 | 80% | |
対象が次に行うメジャーアクションのCL値-1、攻撃の達成をに+LV×2[4/6/8] | |||||||||
要の陣形 | 1 | シンドローム | 3体 | 3 | |||||
組み合わせた行動の対象を3体に変更。シナリオLV[1/2/3]回 |
コンボ
ハラスメントノイズ
- 組み合わせ
- 《絶対の恐怖》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 交渉
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 5
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 5+2+2+3
- 10
- 14+10+1
- 5
- 100%以上
- 5+2+2+3
- 10
- 14+10+1
- 6
- 160%以上
- 5+2+2+3
- 10
- 14+10+1
- 7
- 5+2+2+3
装甲無視
ドミネーションコール
- 組み合わせ
- 《絶対の恐怖》+《神の御言葉》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 交渉
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 9
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 5+2+2+3
- 10
- 14+10+1
- 5+20
- 100%以上
- 5+2+2+3
- 10
- 14+10+1
- 6+25
- 160%以上
- 5+2+2+3
- 10
- 14+10+1
- 7+30
- 5+2+2+3
装甲無視
シナリオ3回
テイクイベイション
- 組み合わせ
- 《命の盾》+《リフレックス:ソラリス》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 交渉
- 難易度
- 対決
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 3
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 共通
- 5+2+2+3
- 7
- 14+10+1
- 0
- 5+2+2+3
防具 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 行動 | ドッジ | 装甲値 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
すごい服 | 防具 | 1 | 購入予定:難易度10 《交渉》判定の達成値に+2 |
一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
命の終着 | 15 | リフレックスをLV3で自動取得。 最大HP-20 | |||
生来の狂気 | 30 | ・交渉判定の達成値+10 ・交渉判定に対するリアクションの達成値に+10 ・情報:噂話の判定に必ず失敗する。 | |||
クランサイン | 5 | 選択:交渉 選択した技能の判定ダイスに+2個 | |||
サスペクト | 5 | 知覚及び交渉判定のダイスに+2個する。 | |||
ボイスチェンジャー | 2 | <交渉>判定の達成値に+1 | |||
インフルエンサー | 25 | 一般 | あなたが行う【社会】判定のダイスに+3個する。ただし、HP最大値に-5(最低1)する。 | ||
要人への貸し | 1 | ||||
刻銘 | 10 | 選択した技能の達成値に+3 選択技能:交渉 |
経験点計算
能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用/合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
0 | 30 | 168 | 90 | 0 | 288 | 0/288 |
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
――LUNAさん、本日はお時間をいただきありがとうございます。
「いえっ、こちらこそありがとうございます!わたしの事、皆様に知っていただきたかったので嬉しいです」
――LUNAさんはデビュー以来、たくさんの曲を歌ってきましたが、曲は何人で作っていらっしゃるんですか?
「はいっ、これはわたし一人でやっています!」
――一人でですか!?
「はい、わたしの想いや、経験や、見てきたものを歌詞にしています。そして、それに合わせて音を選んでいます」
――昔から音楽は好きだったんですか?
「そうですね。小さいころからアイドルに憧れていたんです。歌って踊って、見ている方が幸せになってほしいなーって思っていました。曲を作ったり歌詞を書くっていうのは、もう少し経ってからでした」
――実際にPVでも踊ったりしていますよね。先日投稿された『Stardust!』は普段とは違ってちょっと色っぽいですよね(笑)
「今回の『Stardust!』は確かに挑戦しました(笑)。いままでとは違うわたしを見てほしいと思って、ちょっぴりシゲキ的にしてみました。ファンの方にはもしかしたらショックになっちゃうかな…と思っていたんですが、わたしが想像していたより好意的でよかったです」
――ただエロいという訳ではなくて、きらびやかというか、美しさがある感じでしたね。美しさの中に芯の強さがあるというか。
「そうなんです。そこは強く意識していました。ただ露出を増やすだけだと、女の子的には媚びてるだけになっちゃいますから。強く、たくましくいきている女性をイメージしました」
――今後も新しい挑戦はしていきますか?
「もちろんです!今までのアイドルらしさ、というのがわたしのベースなんですが、時々こういった特別なこともしたいと思っています。これからもいろんなわたしを見てほしいなって思います」
――では最後にファンの方にコメントお願いします。
「新作の『Stardust!』は今までとは違うわたしを表現してみました。わたしの事、これからも見守って、そして応援してください☆」
「これからも頑張ります!ありがとうございましたっ!」
「…あは、ばっかみたい」
「…あは、所詮人間なんて男も女も欲には逆らえない。ほら、おいで。欲望のままにあーしの身体に溺れなよ」
基礎情報
オーヴァード歴 | 出身地 | 誕生日 |
---|---|---|
2年10ヶ月 | 日本 | 9月4日 |
髪 | 瞳 | 特徴 |
---|---|---|
金 | 青 | ギャル |
愛称 | 一人称 | 二人称 | 口調 |
---|---|---|---|
瑠奈orコードネーム | あーし | 呼び捨てorあだ名 | ギャルっぽい |
特技 | 趣味 |
---|---|
運動(R-18) | 運動(R-18) |
好きなもの | 嫌いなもの | 苦手なもの |
---|---|---|
欲求 | 欲がない者 | アズール(嫌ってはいない) |
イメージソング:ミセカケのI Love you/上木彩矢
本当のテーマソング:Reincarnation/Kiria(南條愛乃)
能力測定
【物理強度】 | C | ■■ | 投薬により基準値まで強化 |
---|---|---|---|
【生理耐性】 | A | ■■■■ | 自分の欲求による影響 |
【戦闘技術】 | B | ■■■ | 精神感応による幻覚 |
【戦場機動】 | EX | ■■■■■ | 『命の終着』による影響 |
【戦術立案】 | D | ■ | 己の欲求に忠実 |
【レネゲイド適正】 | EX | ■■■■ | 蒼穹の種に適合 |
プロフィール
FHセル『AIM』に所属するチルドレン。
インターネットを席巻するアイドル「LUNA」の正体。
LUNAの時の、明るく真面目な言動は全て偽り。その本心はドス黒い。
とある任務の際に発現した力により、中学入学の時点とは大きく性格が変わっている。
自身の欲求に忠実となった。端的に言えば快楽主義者となってしまった。
元々そうなる未来だったのか、レネゲイドの影響なのかは不明だが、とても15歳とは思えない体つきに成長しており、それを武器として裏社会で行動している。
主な活動はハニートラップ。これにより莫大な資金を集めており、それらはAIMの軍備増強にも繋がっている。
アズールからは最初難色を示されたが、これが自身の欲望だと言い張り無理やり通した。
自分の欲求を満たすためなら誰とでも寝る。男も女も問わない。その上で行為が終わって満足したら対象の記憶を消して去っていく。
上記のように倫理観はかなり欠如しており、自身やAIMにメリットになるのであれば幾らでも身体を売るし犯罪にも手を染める。
このような快楽主義者で倫理観の無い彼女ではあるが、AIMには強いこだわりがある。
誰とでも寝るし自分から誘ったりするが、それでもAIMメンバー、特にPC達には絶対にそういった事はしない。
彼女にとってAIMは、唯一残った心の繋がり…つまり、大半を失った彼女が唯一失わずに済んだPC達がいる場所である。
どれだけ自身が快楽に堕ちようと、欲望を追い求めようと、この部分だけは侵したくない領域のようだ。
基本的に倫理観に欠けてはいるが、(恐らくは)三人の中では一番理性的であり、客観的な視線で物事を見れる(かもしれない)。
Dロイス記憶探索者について
任務中に敵対組織のエージェントに襲われた(下記SS参照)に発現したもの。相手の思考、記憶を読み取る能力。
破られた秩序
ある任務のこと。
潜入任務の中で、瑠奈は下手をしてしまった。見つかってしまったのだ。
交戦の末、瑠奈は手にしていた銃を奪われ、その場に押し倒される。
「全く、行儀の悪い子供だ。少しばかり教育をしてやらないとな」
男は酷く醜悪な笑みを浮かべ、瑠奈の胸元を掴む。
掴む腕に力を込め、服を破る。
「い…嫌!やだ!離して…っ!」
涙を浮かべ、必死に抵抗するも、男の大人…それもオーヴァードに力で叶うはずもなかった。
「やだ…こんなの…!」
大粒の涙を流し逃げ出そうとしても、身体が動かない。男は息を荒げ、ただひたすらに瑠奈を貪る。
死にたいと思った。
ひたすらに訓練をさせられ、殴られ、罵倒され続けて半年。だがそれも瑠奈の欲望のため。そして、ほぼ全てを失った瑠奈に残された、最後の繋がり。それを守るためだけの半年だった。
その努力も、今行われている屈辱が嬲っていく。
初めては、好きな人に。ちょっぴりロマンチックにと思っていた。だが、そんな願いは、男の嘲笑と共に破られていった。
「………え…?」
屈辱的な筈なのに。
大人の慰み者にされている筈なのに。
だが、瑠奈の感情はそれとは真逆だった。
瑠奈の感情が、感覚が高ぶっていく。
身体全体に広がっていくその感覚は、瑠奈の吐息と連動していった。
まるで今までの人生が嘘だったように、今まで繋がれていた枷が砕け散っていく。
「…っは…あはは…」
瑠奈の笑みに気付き、男は身体の動きを止めた。
「おや、慣れてきたか。なら楽しもうじゃないか」
「…そだね。そうだよね」
「そっか…あたし、そういう人間だったんだぁ」
「そうだね、楽しもう。たくさん、たーっくさん…!」
瑠奈は目を見開き、男の目を見た。その瞬間、男の視界はぐらっと揺れる。身体の動きがきかなくなった。瑠奈はゆっくりと起き上がると男を突き飛ばし、床に倒す。
「ね…たくさん楽しもうね。わたしが満足するまで。いくらでも搾り取ってあげる」
「よかったね、おにーさん。たくさん、気持ちよくなれるよ」
男の耳元で囁く声は、狂喜に満ちていた。その声が男の理性を、そして男の精神を支配していく。この異常さに男はやっと気付いたが、それはもう遅すぎたのだ。
「あたしが満足するよりも先に果てないで…ね…あは」
潜入先の建物から、一人の少女が出てくる。その手にはキャリーケース。アズールから指示された目当ての物だ。
「…あは、なーんだ。簡単じゃん」
「こんなに気持ちよくなれて、任務も出来るなんてお得だなぁ」
「んー…でもなんか物足りない」
その目は狂気に歪んでいる。ただひたすらに夢を見ていた少女は…枷を嵌められてはいた少女はついに、己の狂気という扉を破ってしまった。
「…そうだ。イイコト思いついた」
「いろんな人を誘って、たくさんすればいーんだ。それで脅して、お金を巻き上げよっかな。そうすればあたしは気持ちよくなれて、AIMにお金を入れることもできる。」
「あたしのためにもなるし、AIMのためにもなるじゃん」
「…あは、楽しみだなー。あ、男の人だけじゃなくて女の人ともしてみたいかも」
「うん、楽しみ。ワクワクしちゃう。そうと決まれば、色々調べないと」
酷く口元を歪ませ、恍惚とした表情で瑠奈は再び歩き始める。ただひたすらに、その姿は狂気的だった。
「…あは☆」
クロス・ムーン①
FHセル『AIM』、月宮瑠奈の自室。
キンダーガーデン、そして櫻井青葉、ワンダーマムとの死闘からしばらく。絶対安静を指示された瑠奈は暇を持て余していた中で、人質としてAIMに加入したルナスケルツォを部屋に招き入れる日々を送っていた。
「…読み終わったよ」
ルナスケルツォはパタンと、読んでいた漫画を閉じると瑠奈に告げる。
「おっ、どーだった?面白いっしょ、13等分の花嫁」
「…面白いかどうかを聞かれたところで、僕の答えなんて分かりきってるだろう」
「だよねー。でも13等分の花嫁、あーしのおすすめだよ。めっちゃキュンってするし、熱いところは熱いんよねー」
「…ヒロイン13人は流石に過剰積載じゃないか?こういうラブコメ物というのは、一人だけが選ばれてあとは負けるんだ。負ける頭数を増やしているだけじゃないか。それに13人の女性が一人の男に思いを寄せるのも非現実的だ」
「はぁーーーーーー、ルナくんほんっとわかってないなー」
「これは創作なんだからさぁ、そういう非現実的な部分も楽しむんだよ」
その言葉に対してのルナスケルツォの反応は芳しくない。そもそも、喜び等の正の感情を知らないルナスケルツォには理解することはそもそも不可能ではあるのだが。
「あぁ、でもあの作品は考えさせられるものがあった」
「ん?どのやつ?」
「『今世紀かばんけりを』だ」
「へぇー、意外じゃん?確かにあれも面白いよね。パンを加えた女の子とぶつかるって冒頭からあんなすごい話になるなんて…」
「主人公と親友が語り合うシーンは哲学的だった。考えさせられるものがあった」
「あ、そっち…あのねー、これもラブストーリーなんですけどー?」
「恋愛やらなんやらは僕には理解できない。何度も言ってるだろう」
「へーそーですかー。ま、他にも漫画とか沢山あるし好きに読んでいーよ」
瑠奈はパソコンに向き合い、歌詞を書き出している。それと共に作曲も行っていた。
「…ムーンフェイス」
「瑠奈」
「…は?」
「あーしの名前。知ってんでしょ。名前で呼んでよ」
「…僕と名前が被っているだろ。ソルがいるところだと間違えるかもしれない」
「んじゃ、ここにいる間だけでいーからさ」
「…はぁ。分かったよ…瑠奈」
「ん、よろしい。んで、何?」
ルナスケルツォは訝しげに瑠奈を見ている。
「なんでいつも僕を部屋に連れ込むんだ。それでいてやることは漫画を読まされるだけ。何がしたいんだ?」
「んー…」
クルっと椅子を回転させ、ルナスケルツォの方を向く。
「ルナくんに興味があるから、って言ったら?」
「…バカバカしい。なんの面白味もないだろう」
「そう?あーしはこの時間結構好きだけど。ルナくんも基本的に来てくれんじゃん?嫌ってわけじゃないんしょ?」
「…最初は不安しかなかったけどね」
「えー?あー、もしかして犯されるって思ってたの?」
「…手出しをされそうになったら逃げるつもりだったよ」
その言葉に、瑠奈はわざとらしく笑って見せた。本心を隠すかのように。
「だけど…どうやら瑠奈、君は『AIM』ではそういう事はしないと理解した」
「……」
「君は自由奔放だし、欲を抑えないはずだ。にも関わらず、なぜここではそうしない?」
「…ルナくんさ、デリカシーないよね」
「君がデリカシーを説くのか?」
「……」
「…はぁ。ちょっとルナくんのこと舐めてたかな」
「そうだよ。あーしはここではしない」
少しうつむいて、ルナスケルツォの様子をうかがいながら、瑠奈はボソッと告げる。
「…ルナくんさ、ちょっとだけあーしの我儘に付き合ってくんない?」
「ちょっと楽になりたいっていうか…ただ話を聞いてほしいだけっていうか」
「…まぁ、僕も何かやることがある訳じゃない。マトモな回答を期待しないなら好きにするといい」
クロス・ムーン②
あーしはさ、元モデルのママと、そのマネージャーのパパから生まれたんだよね。
綺麗で優しいママと、かっこよくてあーしらの事を誰よりも大切にしてくれるパパ。自慢の親だった。
親友が3人いたんよ。ルナくんも知ってるあいちゃんとみっちゃん。それと、ティエラアリア…あおちゃん。
すっごく幸せでさ、ずっとこんな日が続くと思ってた。いつかアイドルになって、皆を呼んで、おおきなステージで歌う事を疑ってなかった。
けど、ワンダーマムのせいで全部が台無しになった。もちろんあの女を許せるハズなんてない。
「……」
あ、もちろんルナくんとソルちは恨んでないよ。
んでさ、オーヴァードになってAIMで訓練して、任務に出て。
あーしさ、敵に一回つかまっちゃったんよ。んで、犯された。あーしの処女は、どこの誰かも分からない男に奪われた。
屈辱的だよね。一生の心の傷になるよね。普通はさ。
…でも。あーしはさ、それに快感を得ちゃったんだよ。自分の心が満たされるような。
エッチしてる間は何もかも忘れられるんだよ。
後で知ったんだけどさ、あーしのママ、デキ婚だったんだよね。現役時代にパパを無理やり押し倒して、犯して、そんでできた子供があーし。
結局あーしは、その血を受け継いでたんだよね。
それからはあーしは辛いことも忘れたくていろんな男に抱かれてきたし、犯してきた。女の子にも手を出した。
あーしはいくらでも現実から逃げられた。
「…逃げることは、悪いことではないだろう。現実に耐えようとしたら心が持たない可能性だってある」
そう。それがあいちゃんとみっちゃんだよ。
「…」
あーしは性欲という逃げ道があった。弱いから。ずるいから。二人が心をすり減らしている間も、あーしはずっとずっと逃げ続けてきた。
二人はさ、それができなかったんだよ。
二人を誘えば、あーしが二人を快楽に堕とせば、きっと二人は辛い思いを忘れさせることはできたと思う。
けど、出来なかった。したくなかった。だからあーしは、ココでは何もしない。
…二人は自分以外の人の幸せを願って自分の命は二の次って考えてる。
…ま、あいちゃんはこの間の一件でそうじゃなくなった所はあるっぽいけど。
でも、みっちゃんは違う。今でもみっちゃんは自分の破滅を前提にあーしらの幸せを願ってる。
「確かに、彼女は自分の身を顧みない戦い方をしていたな…でも何故?」
…罪悪感だよ。みっちゃんはさ、あーしのパパに庇われたんだって。それでパパは死んじゃったんだってさ。
けどさ、あんな状況だよ?パパが庇わなかったらみっちゃんは完全に死んで、アズールは蒼穹の種を埋め込む判断をしなかったと思う。
だから、みっちゃんは悪くなんかないんだよ。罪悪感を覚える必要も、贖罪も必要なんかない。
けど、あーしの想いは届かなかった…違うか。届かせることが出来なかった。
きっとみっちゃんは、あおちゃんを助けて
そのまま死ぬなり消えるなりしようとするんだろうね。それがみっちゃんの贖罪の終着点。
…馬鹿だよそんなの…!
誰よりもあーしらの幸せを願ってくれてるのに、誰よりもあーしらの事を考えてくれてないんだよ!
あーしらの幸せを願うなら生きてよ!側にいてよ…!
「……それで、瑠奈。君はどうするんだ?」
…やれることはやるよ。たとえ届かなかったとしても。それでもあーしは、自分のやるべきことをやる。ありったけの想いをぶつける。
あーしはワガママだから。みっちゃんが自分の考えを貫くなら、昔みたいにあーしはワガママを貫き通してみせる。
「そうか……僕は君の手助けはできない。何せ気が利かないからね」
「けれど、見届けることはできる。どのような結末が待っていようとね」
…ありがと。
見届けてよ、あーしのワガママを。
あーしはぜんぶ手に入れたい。
あおちゃんを救って、あいちゃんが笑ってくれるところを。
みっちゃんが、前を向いてくれることを。
あーしが、本当にやりたいことを楽しめるように。
「…全く、本当にワガママだ」
でしょ。だから…よし。
「…?」
完成した。あとはこれに、あーしのありったけをぶつける。
後悔はしない。あとは何があっても、あーしは全力を出して、その結末を受け入れる。
クロス・ムーン③
「…瑠奈、君は歌うのが得意なんだって?」
ある日のこと。いつものようにルナスケルツォは瑠奈の部屋で押し付けられた漫画を読んでいた。そんな中で思い出すかのように瑠奈に尋ねた。
「んー?そだよ。え、知らなかったん?」
「言われなかったからな。ソルが言ってたんだ」
「あー、そういやソルちにそんな話したわ。動画見て喜んでくれたなー」
「ルナくんは聴いたの?あーしの歌」
「あぁ、聴いたよ。確かに上手かった。音楽に興味のない僕でも分かるくらいにはね」
「ただ、何というか…だいぶ雰囲気が違ったな」
「まー、インターネットアイドルだからね」
アイドルという言葉にピンときていないのか、ルナスケルツォは首を傾げる。
「アイドル…?歌手とは違うのかい?」
「アイドルはねー、夢を与えるんよ」
「…?」
「あーしの歌が、ダンスが皆の喜びになるの」
「…ふぅん。随分つまらなさそうに言うんだね」
瑠奈の目を見ながら、ルナスケルツォは淡々と告げる。その言葉は、瑠奈の胸に突き刺さる。
「……ルナくんさ、もうちょい手心とかないワケ?」
「否定はしないんだな」
「……まぁ…ね」
「歌うのは好き。ダンスも好き。だからこの活動はあーしに合ってる…はずなんだけどね」
「結局ただの自己満足だよ。誰かのために歌ってるわけじゃない。ぜんぶあーしのため」
「…動画編集があんまり得意じゃないあーしのために、みっちゃんが手伝ってくれてんの」
「みっちゃん、きっと嫌だっただろうね」
「なら断れば良かったじゃないか」
「…そーなんだけどさ…みっちゃんが自分からやるって言ってきたんよ。あーしのために動いてくれた」
「だから断れなかった。その結果、みっちゃんは心を痛めただろうね」
「そんな痛みの上で成り立つアイドルってさ、皮肉だよね」
「…でも辞めなかった。何故だい?」
しばしの静寂が訪れる。瑠奈はゆっくりと噛みしめるように天井を見上げて言葉を紡ぐ。
「…好きだから」
「こんなひどい目にばっかりあってさ、夢も希望も無くなったこの世界にいても…それでもやっぱり、あーしは歌うのが好き」
「歌っている間だけは、あーしは3年前のあの日の続きが見れるんじゃないかって思ってLUNAとして活動してきたけど」
「曲を作って、歌ってみて」
「…楽しかった。そう、すごく楽しかったんだ」
「だからあーしは歌うのを辞めない。今はあーしだけが楽しいだけだけど」
「いつかあーしの歌が、あいちゃんやみっちゃんに元気を分けてあげることができたら…うれしいなって思う」
「なぁ、聴かせてくれないか?君の歌を」
「…あは、いいよ。聴かせてあげる」
「あーしの生歌聴けるなんて貴重だよ。なんせ、この三年間、動画編集を手伝ってくれたみっちゃんだって実際歌っているところ見せてないんだから」
瑠奈は立ち上がり、部屋の隅に置かれているギターを手にする。
「あの頃は楽器なんて使えなかったし、作曲もできなかった。ずいぶん成長したなー…」
ギターを手に取り、再び椅子に座り足を組む。アイドルとは違う姿ではあるが、今の心情を歌うのであればちょうどいい。
「じゃあ、聴いて」
「『うたかたのOutside』」
履歴
3話プリプレイの成長候補
・交渉の固定値増加
・捨て駒→セットアップの分散
・失敗作→神の御言葉の最大レベルアップ
・《原初の赤:風の渡し手》→n体攻撃化
・強制起動者(オーバーユーザー)→4回目の御言葉を撃てるようにする。
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
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フルスクラッチ作成 | 4 | ||||
1 | Outside April | 85 | ざきお | かなめミナフジさんしましょーさん | |
2 | 2024.8.18 | Outside Innocent | 69 | ざきお | かなめミナフジさんしましょーさん |