容姿・経歴・その他メモ

城鐘家14代目当主であり、現在は私立神威日煌学園にて中・高等部の日本史教師。

沈着冷静、見る人に感情を感じさせず必要以上の干渉を嫌う、冷徹と呼ばれるタイプの人間。
冷たい、拒絶といったものではなく、どちらかと言えば「無関心」と感じるもので、積極的に関わろうとする人は稀。
左腕を失っており、「昔事故で無くした」と語っている。

剣道の名家である城鐘家に生まれ、22歳の時に父の厳月より月輪と共に城鐘家当主の座を受け継ぐ。
その後、任務の最中で出会ったディアーナ・ルキニシュナ・アクサーコフと結ばれ、娘である冴月が生まれた。
しかし、病弱であったディアーナは冴月の出産と引き換えに死亡。
ディアーナが人生の全てであった新月は、冴月を厳月に預け、彼女を生き返らせるためにその命を使い潰すと決めた。

元はエンジェルハイロゥのピュアブリードであったが、死者蘇生の旅の過程で変質。”光を喰らい飲み込む”方向に変異し、現在はウロボロスシンドロームと判定されている。
かつての相棒、”陰刀・月輪”は娘の手に渡ったため今は所有していない。現在は”月蝕”と呼ぶ、影を実体化させたような異質な剣を振るっている。
また、自らを”デシレア”と呼ぶ謎の少女の影に取りつかれており、行動を共にしている。



UGNやFHの行う実験体のデータや、奇妙な生命体であるレネゲイドビーイング、悠久の時を生きるオーヴァードやそもそものオーヴァードの生命力。レネゲイドに侵蝕されたこの世界には、最早”正しい生命の理”など存在しないという結論に至った。
娘の事は間違いなく大切に思ってはいるが、己の全てであったディアーナを取り戻すまで止まる事は無い。

▼ディアーナ・ルキニシュナ・アクサーコフについて
UGNとの共同任務にて、”人道に反する手段を用いて異質な実験体を生み出している”とされる研究施設に潜入。その支部の最奥、最重要実験室に収容されていたところを助け出した。
当時ごく少数報告されていた”レネゲイドウイルスの集合実体”のデータを元に、レネゲイドを人間の遺伝子に極限まで溶け込ませた人間。それがディアーナだった。
”メテオライト計画”と呼ばれていたそれは、より完璧で高度なレネゲイドの行使を目的とした素体を生み出す実験であり、彼女はその唯一の成功例だった。
ディアーナを救い出した新月は、その施設を徹底的に破壊。実験のデータは失われ、UGNでの検査を終えたディアーナは城鐘家にて引き取られる事になった。
やがて2人は結ばれ子も授かったが、”期限”の定められた実験体であるディアーナにとって、出産は命の危険を伴うものだった。
医者と新月の反対を押し切り冴月を出産したが、結局体力の消耗に耐え切れず、新月に娘を託し死亡した。

▼デシレアと”月蝕”について
とある遺跡の探索中、最奥部にて影の怪物に遭遇。
左腕を喰われ、絶体絶命の瞬間に新月の命を救った少女の亡霊、それがデシレアだった。
「お前がいずれ見るであろうこれまで以上の絶望が見たい」と言うと、新月の身体に取りつき黒い影の剣を生み出す能力を与えた。その剣が”月蝕”。
”光を喰らう”という性質で広範囲を”喰い消し、飲み込む”という代物。
大抵は剣の形で具現化し振るっているが、全力で出力する場合は失った左腕を黒い影が形取るように具現化する。
デシレア自身は自分の事を全く語らず、ただ新月に憑き気まぐれに力を貸し与えている。
行動原理は唯一つ「新月の絶望するところが見たい」というものであり、協力的ではあるが味方ではない。よく煽り、よく嘲笑う。
新月もその性質を理解しているため、必要以上のコミュニケーションは取ろうとせずにただ武器と力として扱っている。
互いに”好意的な関係ではないが、いなくなると非常に困る”という奇妙な関係性。

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