項目名国内最大手中古ピアノ販売買取とピアノ開発、生産を担うメーカー「猛本鍵盤」の会長一族の長男として生を受ける。
幼少からピアノに触れ、その複雑怪奇な内部構造から奏でられる神秘的な音、富を象徴するかのようなフォルム、圧倒的な存在感を放つ大きさ…彼はピアノという存在そのものに魅了された。
しかし、ピアノは高価。そしてグランドピアノともなれば場所も、遠方に運搬ともなれば距離、維持費もかかる。そう、ピアノ手にすることができない人は幾万といることを知る。

彼には夢ができた。まずはどんな人でも手に入れることができる、どんなところにでも移動ができる、そして絶対に壊れないピアノを作るという夢が。
しかし、飽くまででそれはスタート。ゆくゆくは一家に一台を越え、一人に一台のピアノが供給できるよう、演奏以外にもインテリアや雨風を凌ぐ空間、千里を走る四輪駆動者、シールド、防波堤…様々な場面で、無限の可能性を秘めるピアノが、人々を幸せにする時代の到来を叶えるために。

夢へと進む段階で、現時点の技術力や能力では足りないと判断、レネゲイドウィルスを何やかんやして手に入れ、オーヴァードに覚醒。

しかしオーヴァードとしての力の手解きや使い方を熟知していなかった彼はテスト走行中、首都高湾岸線をピアノで暴“奏”、UGNによって捕らえられる。自身の夢を叶えるために手にした力が、非常に恐ろしいものだと理解する。暴走によって衝動に吞まれてしまえば、夢など叶えられるはずもない。
ジャームじゃないこと、故意に暴走させたわけではないことが明らかになりUGNでチルドレンとして、己の夢を強固にするために活動。資金集め、コネ作り、開発の経験値を得るため積極的に任務に取り組む。




「俺様ン名前は猛本 奏。よォーーーく覚えとけ。いずれピアノのシンギュラリティを巻き起こす男ン名前だァ」
「ピアノってすげーんだぜ。綺麗な音が出せる以外にもよォ、家に置きゃァインテリア、駅に置きゃァ憩いの場、デカくて硬い
ェ構造を活かせば誰かを守る盾にも、車輪を動かしゃァ四輪駆動車、下に潜りこみゃァ雨風凌ぐ小屋にもなれる。鍵盤楽器以外でも、デケェデケェ打楽器にもなれる。…ピアノには俺たちが知らねェだけで五万と可能性があンだよ。」

「ピアノ…“討って”ちょーーーだァい！！！！！！！！！！！」
「俺ん夢、邪魔するってんならよォ…テメーの命、“まあるく”してやるよ…！」
「もっともーーーーーーーーーーーーーーっと猛モッッッットォ！！！！！！！！！！（《雷神の降臨》）」
「俺様の仕業かって…？ヘハハハハッ、“そのとォーーーーーーーり”ッッ！！！！」