容姿・経歴・その他メモ

　日本有数の大会社の社長を父にもち、裕福な家庭に育った。父と母から愛を注がれ、何不自由ない生活を送っていた。しかし、その幸せな日々はある日突然崩れ去ってしまう。５歳のときに家族で参加した社交パーティーの帰り道、周辺で発生したジャームによる暴動に巻き込まる。のちの「血のバレンタイン」である。その中で、父は命を落とし、母は重傷を負い、自身は人としての未来を失った。父と母が襲われる中、どうして自分だけが見逃されたのか分からない。
　その後、暴動の調査に出動していたR担の「谷修成」に保護される。オーヴァードとしての覚醒が見られたため、UGNの保護施設に送られ、レネゲイドウィルスの制御方法など、訓練を受けたのち、UGNチルドレンとして任務に身を投じることになる。
　オーヴァードとして覚醒して以降、自分の中の人ならざる力を感じている。しかし、その力を認めることはできない。この力は、父と母を傷つけたその力に他ならないからだ。この力を躊躇なく行使してしまえば、あのバケモノと同じになってしまう。ただ己のために人傷つけてしまうバケモノに。そのように考えているため、力を抑える傾向がある。
　オーヴァードとしての力の否定、他者を傷つけてしまうのではないかという恐れから、UGN職員との関係は淡泊なものとなっている。心を開いているのは、自身を救ってくれ、気にかけてくれている「谷修成」と、こんな自分の理解者であるK市支部支部長の2人のみである。

　自分はどのように生きればよいのかを常に思い悩む。すべてを失ったあの日、命も手放すべきだったのではないか。この力が災いを呼ぶ可能性があるのなら、自分の手で終わりにするべきなのではないか。自己矛盾を抱えながら、今日も任務に臨む。答えを得るために。

セッション履歴