容姿・経歴・その他メモ

一人称：私
二人称：貴方
口調：勤務中はですます調で丁寧。敵対者に対してはですます調をやめるが基本的には落ち着いている。

　UGNN市支部に所属するチルドレン。自身もチルドレンでありながらN市支部においては訓練教官の職務を担っており、覚醒したてのチルドレンやエージェントたちに向けた基礎訓練や白兵戦闘の演習を担当している。
　様々な武術に習熟し白兵戦を得意としている。昔は貪欲に強さばかりを追い求めて勝つことにこだわった戦い方をしていたが、現在は「負けないように戦う」を信条にし、自身が教鞭を執る際にも「負けないこと、生き残ること」の大切さを説き守勢に重点を置いた訓練を実施している。

性格

　勤勉で努力家。勉学や仕事の合間を縫って、どんなに短い時間になっても日々の鍛錬は欠かさない。教養も深く文武両道を体現する模範的な優等生。
　年齢不相応に落ち着きがあり達観しているような言動が多いため、周囲からは成人のエージェントと勘違いされやすく、人によっては浮世離れしていると感じさせられる。これが悪い方向に働いて、チルドレンが受け持つ一般の教育機関への潜入任務への適性に難があったため、支部長の推薦もあって早々に教官という名の内勤に配属された。

過去

　オーヴァードの父親と一般人の母親の間に生まれた。
　父親はUGNのエージェントであり戦闘狂であったため、家庭を顧みることなく強いFHエージェントと戦うことに執心しており滅多に家に帰ってくることが無く、幼い頃から岳の父親への心象は悪かった。
　6歳の頃にオーヴァードとして覚醒した際、父親から半ば強引にUGNへと連れて行かれチルドレンとして厳しい訓練を受けさせられた。今まで家庭など見向きもせず母に迷惑をかけてきた挙句、自分と母親を無理矢理引き離してやりたくもない武術を叩き込んでくる父親のことが憎くてたまらず、父親を殺すために彼の技の全てを盗む勢いで修練に打ち込み、実際に幾度か殺害を企てたこともある。が、全て返り討ちに遭って未遂に終わっている。
　後に、父親が自分を無理矢理UGNに連れてきたのは、正しく力の扱い方を学ばせなければ誤って人を殺しかねないこと、母親が最もその被害者になる恐れがあること、そうなってしまえば良心の呵責に苛まれて息子本人が心底から苦しむであろうことを考えた末の行動であり、不器用で乱暴だが彼なりの愛情であったことを知り、少しだけ、本当に少しだけだが父親として見直した。また同時に、自分に武術の才能があることを見抜いてわずか数年で鍛え上げたことには素直に感服し、師として、一人の武人として一目置くようになる。
　それでも依然として父親に対する反骨精神は残っており、それを示すかのように父親の攻勢重視の戦い方と相反する守勢重視の武を磨き上げる道を選び、ウロボロスシンドロームの特性を絡めた独自の防御術の研究開発に勤しんでいる。また、任務等で父親と顔を合わせることになった場合は徹底して他人行儀に接する。

コードネームについて

不動如山： 孫子の兵法書軍争篇の一節「不動如山(動かざること山のごとし)」より。戦国武将武田信玄の旗指物(諸説あり)として有名な“風林火山”の山の部分の原文である。孫子の兵法は「兵は詭道なり」という言葉から始まり「戦は可能な限り外交を以て避けるべき」という教えであるが、軍争篇はいざ戦が起こってしまった際の動き方の指針を説いており、「不動如山」は「守勢の時には山のようにどっしりと構えるべし」という戒めである。
カーム：英語で「落ち着いている、平然な」を意味する“calm”より。

「名は体を表し、名と実は相応じる。であれば、そう在れかしと名を付けることによって己を戒め、己が理想への導にしよう──と。そう思って、数年前にこのコードネームへ変更したんだ。我が身は未だ若輩であり、この名に相応しい人間になるには途方もない時を要するのだろう。それでも、私はこの果て無き道を己の足で歩いていくと決めたんだ」

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