容姿・経歴・その他メモ

育成指針：《一陣の風》、《弱点看破》(セレリティと組合せで)、
　　　　　サイドリール（「種別：射撃」の武器による攻撃の判定達成値+3、ダメージ+1D）

射手弾魔（いで だんま）、16歳。
銃を握るその姿は年齢に似合わぬ鋭さと余裕を漂わせている。幼い頃から両親は海外勤務で日本を離れ、彼を育てたのは、厳格で武骨な元自衛隊員の祖父、射手陣兵衛だった。祖父の教えは実戦主義。銃の扱い方、サバイバル技術、索敵と奇襲――すべてを「生活の一部」として叩き込まれた弾魔は、知らず知らずのうちに“狙撃の鬼才”として育っていった。

中学に入る頃には、地元のサバゲーコミュニティで異彩を放っていたが、がその強さは、まだ人の枠内に収まっていた。
それが大きく変わるきっかけになったのが、ある“事件”だった。

春休みのある日、弾魔と仲間たちは廃工場跡でサバゲーを楽しんでいた。だがそこへ突如現れた武装集団――それはFH（ファルスハーツ）の実験部隊で、違法なレネゲイド兵器の輸送中だった。偶然にもその現場を目撃してしまった彼らは、“消去対象”として銃口を向けられる。

仲間の悲鳴、銃撃の音、崩れる足場――その一瞬、時間が弾魔にだけゆっくりと流れた。視界が研ぎ澄まされ、空気の震え、引き金の動きすら見える。そしてその時、彼の中で何かが“弾けた”。

「撃たせねえよ、俺の仲間を！」

まるで風を切るような速さで動き、正確無比な射撃でFHの兵士たちを無力化していく。
それは常人の域を超えた“異能”だった。
この日、彼はオーヴァードとして覚醒したのだ。

UGNのエージェントが駆けつけ、弾魔の身柄は保護された。
彼は初めて「自分にしかできない戦い」があることを知り、そして「守れた」という確かな手応えを感じた。以来、高校生活を送りつつ、UGNのチルドレン教官・玉野椿のもとで能力の訓練を受けている。

訓練の中で弾魔は、自らの力を銃火器に同調させる技術――「魔弾操作（バレットコード）」を習得。

性格は生意気で、勝ち気。笑顔の奥には狙撃手としての冷静さがある。
だが何よりも彼の心を動かすのは、「仲間を守る力を持った自分」への誇りと――
「もう一度、あの日のように戦いたい」という、危うくもまっすぐな願いだった。

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