奏音の父は天才型の奏音と違って、真面目で勤勉、そして誰よりもピアニストになりたいという強い夢を持っていた。しかし、家のために、そして自分には才能がなかったのだと諦めピアノをやめて天富家を継いだ。
奏音が生まれてすぐに妻を亡くし、息子にたいしてもどう接すればいいのかわからなかったが、ピアノを通じて交流は少なくともあった。しかし不幸にも、奏音はどうしようもなく天才であり、自分が「これにダメだったらピアノをやめよう」と決意したコンクールは彼にとってはただの発表会程度のものであった。
何をやらせても人より優れ、バケモノのような才能の塊を受け入れるには、どこまでもまっとうな奏音の父にはひどく苦しいものだった。
それでも奏音は父からの愛を求めたし、そのためにピアノを制覇して、あっけなくピアノを捨ててもみた。しかし、父は奏音を見て、彼の求めるようには愛してくれなかった。
そうして奏音は家を出た。父から連絡が来ることも、迎えに来てくれることもなかった。
今では奏音のいつもつけている、幼いころ父からもらった革の手袋だけが、父との唯一のつながりである。

ロイス：「アッシュローズ」
推奨感情：○ P 好意/N 脅威

キミたちはギルドに所属する犯罪者だ。
「○○（PL で相談し自由に決める）」という名のチームを組んで活動している。
キミたちは信頼し合う仲間である。

ある日、キミたちのチームの一員であるオーヴァード、
「アッシュローズ」が行方不明となった。
彼女が発見されたのはダンボール箱の中。
彼女の写真と体の一部が、キミたちの元に郵送されてきたのだ。
箱には手紙が同封されていた。
宛名はキミたちのチームの名前、その下にはただ一言。

「次はお前たちの番だ」
【泥棒】
ワークス/ カヴァー：泥棒/ 自由
推奨取得エフェクト：〈十徳指〉（エグザイル）
キミは泥棒だ。物、人、情報などどんなものでも盗める。
他人の所有物をすり取ることや、錠前を破ることはキミにとって息をするより簡単なことだ。

〇PC②　裏社会に生きるオーヴァード
ロイス：PC③　推奨感情P：好奇心/N：任意
裏社会に生きるオーヴァードだからこそ、キミは自分の力がどこまで通用するのか試したくなるもの
たまに訪れては力試しをする闘技場で、キミはいつもの様に共に戦えそうな仲間を探していた
周囲を見渡したキミは狙いを定める…よし、あいつ（PC③）にしよう