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警告:以下の情報は、UGN評議員、UGN本部、UGN日本支部支部長の許可を得た者以外のアクセスを禁ずる。

"勿忘草"鎮圧作戦についての報告書

20██/██/██:███県██市にて、インシデント発生。市内全域の非オーヴァード、オーヴァード、EXレネゲイド、レネゲイドビーイングなどに大規模な記憶及び認識障害が発生。付近のUGNが調査に向かうも、消息不明に。当該インシデントをレネゲイド災害に認定。周囲に情報操作を実行し、一体を閉鎖。

20██/█/██:偵察用の小型探査機の映像から、発生中の認識障害の原因が、暴走中のオーヴァードの少女であることが判明。少女についての調査を開始。暴走中オーヴァードのCNを「勿忘草」に決定。

20██/█/█:UGN日本支部支部長霧谷雄吾の命令により、最新鋭のアンチレネゲイド装備を配備した勿忘草鎮圧用の部隊を結成。

20██/██/█:閉鎖中の███市に勿忘草鎮圧部隊が到着。作戦実行。翌日██/██、PM3:46、勿忘草の鎮圧、無力化に成功。

勿忘草の基本データ

CN:勿忘草
偵察機による映像に残された音声から、当該オーヴァードが「私を忘れないで」と何度も呟いていたことから命名。
本名: [データ破損]
年齢: [データ破損]
シンドローム:オルクス|ピュアブリード
能力:領域内に存在する対象の記憶を消す。また、認識を阻害する。生物であれば何にでも影響し、またレネゲイドやエフェクト、無機物にも影響を及ぼす。鎮圧後、領域内で起きていたそれらの記憶障害及び認識障害は改善されたが、後遺症の残った者は多数。また、鎮圧部隊の一部の隊員にも記憶障害が発生している。
備考:鎮圧から数週間後、意識を取り戻し、UGN参加の病院にて検査を実施。当該オーヴァードは暴走中の記憶を喪失していた。検査の結果ジャーム化はしていないことが判明。UGNの監視下におき、能力が安定するまでアンチレネゲイド設備を施した部屋に収容することが決定した。
また、インシデント発生時に███市にかけつけたUGN部隊に関しては、今現在も発見されていない。

████はごく普通の家庭に生まれた。しかし、彼女は生まれつきのオーヴァードであり、その強力な認識阻害能力はあらゆる存在に影響を及ぼし、彼女の両親は彼女のを自分たちの娘だと認識できなかった。その結果、彼女は養護施設へと預けられた。

成長してからも、彼女のことを覚えていられる者はほとんどおらず、様々な施設を転々とした。ごく稀に、オーヴァードの能力を持つ者だけが、彼女を覚えていることができた。しかし、成長するにつれて彼女の能力が強くなる連れ、彼らも彼女のことを忘れていった。

そしていつしか彼女はこう思うようになる。「どうして自分だけがこんな目にあうのか。自分以外も全員、大切な人達のことを忘れてしまえばいい」。そんな強い願いに彼女のレネゲイドが共鳴し、件の暴走を引き起こした。

かくして暴走オーヴァード"勿忘草"はUGNに鎮圧され、無力化された。彼女は暴走状態の時のことは覚えていなかった。しかし、UGNという場所で、自分のことを覚えていてくれる人達がたくさん居ることに、彼女は感動を覚えた。

それから彼女は、能力が安定するまでの間、アンチレネゲイド 設備を施した部屋に幽閉され、UGNの監視下に置かれることになった。
それから数年後、彼女の能力についての調査が進展し、インターネットにおいてHNなどを利用して他者と交流を図る場合、というよりも、「最初から本名ではない名前で彼女を認識している」場合においては、非オーヴァードであっても彼女のことを記憶に留めておけることが判明した。
また、彼女はたまたま、古代の書物である「ミーミルの覚書」に触れる機会があり、その際に古代種に感染。この古代種の影響で、能力をある程度制御することが可能になった。

また、インターネットでの活動を許可された彼女は、インターネットにのめり込むことになる。そしてインターネットでの動画などの活動を目する。自分のことを覚えてもらいたいという想いから、彼女が目をつけたのがネットアイドルだった。
その後、自身の能力の制御ができるようになった彼女は、UGNの監視付きで一般社会での生活を送ることを許可された。
そして数年間の引きこもり(幽閉)生活の末ミリタリーオタクだった彼女は、ミリタリー系ネットアイドル、リーフェン少尉として活動を始める。
それから私生活でもリーフェンを名乗ることにより、非オーヴァードからもリーフェンとして覚えてもらっている。

自分の本名に関して、彼女は「忘れた」と答える。また、彼女が顕現させる「軍隊」の兵士たちは、彼女が引き起こした事件において行方不明となったUGN部隊の隊員達と似ているというが、その隊員達についてもほとんどの情報が破損しており、詳細は不明だ。