容姿・経歴・その他メモ

25歳の頃、都内港区で意識を失って倒れていたところを保護された。
持っていたものはラムネ菓子と、自身の目とは合わない度数の眼鏡。
衣類等にも身分を証明できるものはなく、歯型、指紋を照合しても該当するものはいなかった。

意識を取り戻してからは即座にUGNに身柄を移され、長光政治から世界のあらましを習う。
それから三ヶ月、長光の鞄持ちとして世界を猛スピードで巡った。
「きみには記憶がない。身寄りもない。世界に良くも悪くも執着がない、けれど遺産適合者だ。
　納戸にしまおうとしても、そうはいかないだろう。
　雨谷、よかったな。きみには強くなるだけの理由が、その両腕に抱えきれないほどある」

目覚めてから5年。
相変わらず自分が何者なのかはわからないが、
「『一つ』ひとつ、『日々』を重ねて、きみはきみの一生を生きなさい」
それでもかまわない程度には、日常を守るだけの理由が、この両腕いっぱいにある。

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《イフリートの腕》の影響で、怒りの感情がほとんど残っていない。
その反動か喜哀楽の感情は豊かで、自身の気持はストレートに表すタイプ。

記憶がないこと、身寄りがないことについて思うところがないわけではないが、「世界がこうだってことは俺の記憶もきっとろくでもないだろうな〜」と思っているので、どちらかといえば触らぬ神に祟りなしの心地。

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