かつて聖苑学園で発生した生徒失踪事件の犯人“ネームレスモンスター”椎名レイン。
レインは椎名レインのクローン体に宿った支配型のレネゲイドビーイングである。椎名レインの死と同時に生まれたこのレネゲイドビーイングは学園での記憶処理を行なっていたUGNのエージェントにより保護され、UGNによる調査が行われた。

UGNの調査により、以下のことが判明した。
・レインは椎名レインの記憶を宿しているがそのほとんどが失われており、特に自身がいじめを受けていたことや聖苑学園での事件についての記憶はほとんど覚えていないこと。
・自身を椎名レイン本人だと思い込んでおり、レネゲイドビーイングとしての自覚を持っていないこと。
・オーヴァードとしての自覚はあり、ソラリスシンドロームの力を発揮すること。
・精神的には非常に安定しており、暴走の兆候は見られないこと。
・UGNに対して友好的な態度を示しており、UGNへの協力を申し出てきたこと。

上記のことからUGN日本支部はレインを「椎名レイン」として扱い、重要監視対象として管理下に置くと同時にUGNエージェントとして試験的に運用することを決定した。しかし、UGN内の研究者からはレインが自身の正体や失っている記憶について思い出した時にどのような行動に出るか予想が付かないため運用を危険視する声も多い。