容姿・経歴・その他メモ

風紀委員長：ベアトリス・ハックマンの優秀な右腕であり、冷徹風紀委員として一部の生徒に恐れられている高等部二年生。常に真面目な優等生であり、まさしく風紀委員らしい人物。

校則違反を犯した生徒を表情を変えずに淡々と正論で詰める、余りにもやんちゃだと鞭で「躾け直し」をする等、かなり厳格かつ容赦を知らないタイプ。故に一部の生徒に「冷徹なる懲罰者」という呼び方を影でされている。本人も厳しいタイプなのは自覚済みだが変えるつもりはないし、ある程度恐れられるくらいでちょうどいいと言っている。

…が、ある程度仲がいい人達からすれば「これほど似合わない呼び方はない」「冷徹の仮面をかぶったお人好し」「苛烈な位の愛の鞭を振るう人」という評価をされる。誰かのためならば、自分の利益を放り捨ててでも力になろうとするお人好し…それが彼女の性分だと知っているから。

実際に容赦がないのは「再び同じことをして危険なことにならないように」「いつか後悔するようなことにならないように」という思いの元からの行いであり、心配性で誰よりも生徒のことを思っている人物。正論で詰めると言われているのも「その校則がどういう意図で作られたものなのか」「問題視しているのはどこで、どういった部分から注意しているか」などを丁寧に全部伝えた上で、「その校則を破ったのはどうしてか、破らざるを得ない理由はあったのか」を聞く…という可能な限り生徒に寄り添おうとしているが故の行動。ただし、ほぼ表情が変わらない上、ちょっとやそっとの屁理屈では揺らがないので「滅茶苦茶厳しい」という評価になっている。

そんな行動を取るには、過去がある程度関係している。ある大きな事故に巻き込まれ、その命を繋ぐために機械の体とレネゲイドを受け入れた澄香は、その力で可愛がっていた従弟を傷つけてしまったことがあった。

勿論悪気があったわけではなく、むしろ危ない場所に行ってしまった従弟を守ろうとしての行動であったのだが…力の制御がうまくできずにやりすぎてしまい、従弟は命に別状はないものの後遺症のある傷を負った。それに彼の両親は怒り、今もなお続く彼女との接触禁止状態になっているのだが…

これに一番傷つき、後悔し、澄香を責めているのは澄香自身だった。自分が遊ぶ場所に気を付けていれば…もっと従弟を強く止めていれば…あの時しっかりと力の制御ができていれば…そんなタラればを繰り返し、彼女はもう二度とこんなことにならないために努力を重ねた。

能力の制御が難しい力を振るうのは、大事な人を傷つけてしまう結果につながる。だから軽はずみに使ってはいけない。
立ち入り禁止の場所は危険を避けるためにそうなっている。万が一の怪我の可能性がある以上、下手に立ち入らせてはいけない。

その他さまざまの理論武装は、起こりうる悲劇を回避するために存在する。今日も彼女は冷徹な顔で、愛の鞭を振るう。全ては生徒が安全に有意義な生活を送れるように…傷つくことや後悔しかねないことを一つでも減らすために。

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