神代グループの財務部門で神童と呼ばれた少女、アリシアをクローンとして生み出した模造品。
能力効率を高めるため、遺伝子調整によって「多くの富を築ける者が最も価値がある」という刷り込みをされている。
なお、｜エリシア《クローン元》は恋心を抱いていた少年の日常を守るべく奮戦し、既にジャームとなり討伐された。
彼女の双子の妹として仮初の日常を送る事になるのと、同じ少年に恋したのはほぼ同時であった。

恋心を知らない彼女は、少年との恋を習熟させるため「自分が金を持っている＝貴方に相応しい」と思わせようとしている。
例え、金で靡く人間でないから惹かれた……という事実がそこにあったとしても。
そう作られた彼女は、金を使う事でしか相手の気を引く方法を知らないのだ。
想い人である少年は、未だに惹かれ合っていた｜アリシア《クローン元》に想いを馳せ続けている。

「必要な物」を作る能力。
これだけではモルフェウスだが、この「必要な物」はモルフェウスのソレよりも規模が大きくすることが可能。
即ち、世界的に不足しているレアメタルや貴重な大きさのダイヤモンドなどを難なく生産する事が出来る。
その上、彼女が生み出した物は時間経過で砂に戻る事がない。と、リソースの生成に関してこれ以上ないほど優秀な能力を有している。
ちなみに｜エリシア《クローン元》はノイマン/モルフェウスであり、その資産を上手く活用する事にも長けていたが、彼女は生産能力のみを重視して生み出された存在なため、資産運用に関しては姉の足元にも及ばない。
生産する富を築く以外の楽しみを見出す事はないはずだったが、遺伝子を操作しても恋心は止められなかったようだ。