登録名：リップル・ローレライ
コードネーム：深海姫
性別：女
出身：太平洋のどこか
誕生日：2/10(海の安全記念日)
身長：164.9
体重：体内水分量によって可変
血液型：無し
所属：UGN大和支部/「遺産小隊」
ブリード：クロスブリード
シンドローム1：ハヌマーン
シンドローム2：ウロボロス
シンドローム3：────
特記事項：

・戦闘適性：A+
・継戦能力：B-
・命令順守：AA
・陣頭指揮：C
・社会適性：D
・RC技術：A
・衝動耐性：A
・特異能力：EX

大和支部支部長「葛西飛鳥」の保有する傭兵部隊「遺産小隊(アーティファクトリー)」の一人。大人びた見た目に反し、常にゆるゆるほんわかとした雰囲気を漂わせており、にこにことした笑みを絶やさない。つかみどころがなく、自分のこともあまり話さないため、支部内では「謎のお姉さん」として有名。いつのまにかいて、いつのまにか消えている。ゆるっとした雰囲気の通りに情緒もやや子供じみており、ニコニコしてはいるものの感情の上下は比較的わかりやすい。実年齢も相まって、デカい幼女だと考えるべきだろうか。

その正体は、かつて米国海軍で開発された軍事用レネゲイド兵器、通称「セイレーン」に搭載された人工知能に宿ったレネゲイドビーイング。「セイレーン」そのものにレネゲイドが宿ったのではなく、野良のレネゲイドビーイングが住まい宿として「セイレーン」に目をつけた形であり、彼女のオリジンがサイバーではなくレジェンドであるのはこれに起因する。
「海の恐怖と神秘」を具現化したレネゲイドビーイングであり、現在は若い女性の姿を取っているが、本体は大きなクラゲの姿をしている。
海中に、極めて小さなポリプの姿で誕生し、二年ほど海の中をふよふよと何も考えずに漂っていた。海中の微生物や日光、レネゲイド因子を貪りながらぐんぐんと成長しているうちに、アメリカ近海にたどり着き、運用実験中だった敵船殺戮用レネゲイド潜水艦「セイレーン」に接触する。
「セイレーン」に侵入したリップル──厳密に言えば、当時はまだ名前のなかったクラゲのレネゲイドビーイングは、濃密なレネゲイド因子がある方へと食欲の赴くままに漂っていく。そうして、搭載されていた人工知能の持つ大量のレネゲイド因子を、保有していた「セイレーン」の支配権ごと食らい尽くし、「セイレーン」をまるごと掌握。米国領海から早々に脱走して好き勝手に海の中を泳ぎ回っていた。
そんな折、未だ名もないレネゲイドビーイングは、海中に落ちていた「白猿の額冠」の因子を発見。取り込むことで遺産継承者として再覚醒する。とほぼ同時期、米国海軍がUGNに対し「セイレーン」の捕縛のための協力を要請。これを受理したUGNは葛西率いる大和支部に今作戦への参加を呼びかけ、(よくわからない勘的なサムシングで)遺産案件であることを察知した葛西がこれを承諾。「深海姫(セイレーン)奪還作戦」が決行される。
深海姫(セイレーン)の持つ兵器に苦戦されながらも、なんとか捕縛に成功した一同は、完全に「兵器」としての枠を逸脱した彼女(？)の処遇を遺産のプロフェッショナルである葛西に一任。葛西は彼女に「さざ波」と「人魚姫」を意味する「リップル・ローレライ」という名を与え、「遺産小隊」に迎え入れる。

「セイレーン」の大部分を吸収、自分の一部へと変えており、かの潜水艦に搭載されていた広範囲攻撃用兵器を自らのメインウエポンとしている。加えて、毒による妨害攻撃なども可能であり、「敵の撃滅」に大きく寄った性能をしている。
オーヴァードの中でも珍しい「水」を操るオーヴァードであり、ハヌマーンの「波」を操る力で周囲と自分自身の体内の水分を上手く操作して戦うようだ。

彼女の持つ遺産「白猿の額冠」によって求められる「理性」は、彼女が考える、「ニンゲンの振りをしたレネゲイドビーイング」として求められるべき在り方を体現している。生まれたての人間のような幼い情緒と、ちぐはぐな見た目。それに反した人間らしい至高の発露と言語野の習得。液体らしき不定形さ故にあらゆる形へと順応する彼女だからこそ、彼女の考える年相応の人間らしい在り方に固執しつつ、それを実行、維持し続けるための強固な理性があることを強いられる。それがさもあるかのように、「レネゲイドビーイング」として理性的にふるまい続けることをこそ、彼女は本能によって行っているのである。