17年ほど前、当時の長(つかさ)の両親が存命だった頃、二人はコードウェル博士の同僚としてレネゲイドの研究を行なっていた。
その中で、彼らはレネゲイドウィルスの発症によるオーヴァード化、さらにはその果てに至るジャーム化の存在を予見した。
そして、長(つかさ)の両親はオーヴァード化の抑制を目指して研究を行ない、独自の施術によるレネゲイド抑制の理論を開発した。
この施術は実際に幾人かのレネゲイド感染者に行なわれた。その中には、彼ら自身の娘たちも含まれていた。
実際のところ、個人差はあれど、この施術には一定の効果があった。
長女の卯(あきら)は、オーヴァード化してしまうもジャーム化を免れ、
次女の皐(すすむ)は、オーヴァード化せず《AWF》の獲得にとどまり、
末女の長(つかさ)は、オーヴァード化が緩やかに進行していくこととなった。
結果的には覚醒してしまった長(つかさ)であるが、覚醒時のショックを経ることがなかったため、
無自覚ではあったがジャーム化の危険性もなく、レネゲイドが身体に馴染んでいったことで今に至っている。
今までの業績についても覚醒による恩恵が大きいが、本人は「レネゲイド(これ)も私の一部だ」と前向きにとらえている。

髪色

赤

瞳の色

紅玉

肌の色

標準

特技

剣技、将棋、料理、火に関わること全般

好きなもの

剣を振るうこと、盤上遊戯全般、昼寝、長(つかさ)、妹

最近の趣味

長の鍛錬に付き合うこと、色々な人間との交流

嫌いなもの

莫耶に危害を加えるやつ

苦手なもの

クモやゴキブリ、くすぐられること、張り合いのないやつ

能力測定

【物理強度】

優秀

【生理耐性】

卓越

【戦闘技術】

卓越

【戦場機動】

優秀

【戦術立案】

優秀

【レネゲイド適正】

――

プロファイル

「干将莫耶」の姉の人格。『陽』の力を司る。
美しい赤髪と紅玉の瞳を持つ。体格は妹とほぼ同じだが、少しスレンダー。

性格は活発で男勝り。もっぱら奥手な妹を引っ張っている。
その反面、根っこはかなりの乙女であり、相手から押されるのに弱い。
ただし、一度激怒すると周りが制するまで止まらないほど冷めにくい。

競争心が強く、強い相手を見ると挑みたくなる性分。日常的な鍛錬も欠かさない。
とはいえ脳筋というわけではなく、理詰めで戦うタイプ。趣味の将棋もかなりの腕。

長のことは使い手であり家族として信頼しており、同時に好敵手とも思っている。

髪色

青

瞳の色

蒼玉

肌の色

標準

特技

剣技、大局将棋、暗記、家事全般、水に関わること全般

好きなもの

平和、静かな時間、雄大な自然、長(つかさ)、姉

最近の趣味

長から借りた専門書を読むこと、園芸

嫌いなもの

武器を大事に扱わない人、孤独

苦手なもの

人間(一部を除く)、争い、ネズミ

能力測定

【物理強度】

優秀

【生理耐性】

卓越

【戦闘技術】

優秀

【戦場機動】

標準

【戦術立案】

卓越

【レネゲイド適正】

――

プロファイル

「干将莫耶」の妹の人格。『陰』の力を司る。
美しい青髪と蒼玉の瞳を持つ。体格は姉とほぼ同じだが、少し肉付きがいい。

性格は奥手で引っ込み思案。もっぱら姉の陰に隠れている。
しかし、芯の部分は強く、攻めに転じると普段から考えられないほど押しが強い。
普段は姉のブレーキ役であるが、一度限度を超えると姉以上に手が付けられなくなる。

正体が剣であると思えないほど争いを好まず、家事や手芸、園芸などを得意とする。
戦いにおいても前線に立つ姉を後ろから援護する形で戦う。ただし、大局を見据えた戦術眼は姉以上。

今までの使い手と違って力に呑まれない長のことは信頼しており、同時に心配もしている。