容姿・経歴・その他メモ

普通の人間の男/それに取り憑いたレネゲイドの集合体。

○綱代 旭

「どうしてこんなことに～～～!?」

　バイオテクノロジー分野に興味があり、科学者を夢見て大学を卒業した。
　そこで声をかけられて入った研究所が、まさかのレネゲイドウィルスを研究する秘密組織の隠れ蓑。
　大学卒業から十年近く、ブラック企業の如き業務に圧殺され、精神的に疲弊し夢も希望もなくしてしまった。
　更には違法であった研究所が何らかの不手際で文字通り爆発。
　せめて研究結果だけは、と持ち出す。その研究成果は〝カグツチ細胞〟と呼ばれていて、その反応や培養を任されていた。
　その細胞がまさか自分に入り込み、更にはその細胞の意志が〝幼い少女〟の姿を取るという予想外の事態に。
　現在は罪を償いつつ生計を立てるため、秋桜学園で科学担当の教師をやっている。
　常にくたびれており、長いことを監禁に近い生活をしていたので人間不信の傾向がある。
　臆病で慎重。良識はあるけれど他人に意見をするのは苦手。
　自分に取り憑いた〝監視役〟に日々怯えながらも、その生活に順応している。

○綱代 尊

「可愛らしい人でしょう？　私の旦那様は……ウフフ……」

　〝カグツチ細胞〟と命名された細胞群。レネゲイドウィルスの集合体であり、細胞群という特殊な形態を取っている。
　他者のレネゲイドウィルスを活性化させる効果を持っており、そのために培養や加工を目論んで研究されていた。
　旭によって持ち出された際、ずっと彼に語りかけることで生まれていた意識から旭への執着心と偏愛が芽生えている。
　自分たちを保護した最上グループと交渉し、協力者として登録している。旭専属の監視役として、彼の動向を最上グループに報告している。
　自らの分体である従者を学生として通わせていて、旭の未来の妻ということを公言して憚らない。
　彼女の興味は全て旭にだけ向けられている。とはいえ、旭の生活を守るために日常を守らなければいけないことも弁えている。
　そう、良き妻となるのならば周囲の人間関係をしっかりと築くのも大事なことなのだから……。
　全ては、この人を囲い込むために……。
　有事の際は、旭の意識を奪って気絶した状態の彼を操って戦いに挑む。

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