容姿・経歴・その他メモ

──海と過去とに底はない。

UGNの若手イリーガルにして期待の星。
なぜか覚醒した街から離れたがらない。

容姿

ボーイッシュな茶色の短髪を切りそろえ、制服か清潔感のあるカジュアルな服装。
スタイルの良さもあり本来見栄えはするのだが、絶望的に挙動不審なため台無し。

経歴

由緒正しい【要相談】二条家とは実業家の両親含め家族ぐるみで仲がよく、幼少期からほぼ三姉妹扱いされていた。
華やかな姉と妹と異なり地味なこと、才能がないことを常に気にしており（そんなことはないのだが）、時に猛烈な頑固さを発揮。
その一環として中学校卒業にあたり三姉妹での小旅行を提案、フェリーでの国内移動となったのだが……
海難により乗客は詞苑以外全滅。姉と妹もライフジャケットを譲ってこの世を去った。
救助が遅れたため、ライフジャケットではなく、覚醒したサラマンダー能力により体温を保ったことが決め手であった。
UGNに保護されて以降は戦闘イリーガルに志願、猛烈な努力から戦闘・格闘経験のない状態からエースの座を得た。
採用初期は荒れていたが、ここ最近は落ち着いてすっかり陰のあるイケメンになった。後輩女学生から告白もされた。

能力

不可視の力場を手持ち武器として生成し、突き刺した物体を粉砕・爆裂させる。
刺突、ことに逆手持ちでの突き下ろしを多用することから“銛”と通称される。

本質は“エネルギー停滞”。“銛”と重なった物質の運動・熱・化学・電気エネルギーの移動を禁止するもの。
心臓は脈打たず、熱を生めない細胞は死滅し、燃焼を止めたエンジンは空回り、金属の電子結合すら無に帰す。
反面能力の作用がきわめてミクロであり、物体の移動などの大局的なエネルギーには無意味。
“小さな震えを殺し、大きな波だけを残す”能力だといえる。

人物

「いやいやいや、ぼくじゃなくてもいい人いるでしょ！？」
コミュ障、自己評価底辺、なのに強情。
個人としても集団としても能力は高いはずなのだが、自分に係る判断だけは非常に荒っぽくなる。

「……行けよ。ぼくごときにやられるなら、先は長くない」
もともと内向的、かつ姉妹と比べて地味なことを気にしてはいたがここまでではない。
“生き残るべき人間を犠牲にしてしまった”という後悔と、
“それに報い、立派でまともな人間になるべき”という外的自負が彼女を押し固めている。
そのため現状、不器用だが爽やかな女性に擬態するすべを学び、ものにしつつあるが……
芯の部分に触れてしまった場合、自滅的贖罪を止めるすべは、ない。

だのに歌う人魚は底からやってきて、ぼくを王子様と呼ぶんだ

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