人型の上半身に無限軌道付きの四脚の車体を持つ大型ロボ。いわゆるアーマードコ○の四脚型機体。
腕部がマニピュレーターになっている他背部にショベルアームとクレーンアームを装備している。
腕部に大型チェーンソー、クレーンアームに鉄球を搭載する事も可能であり立て籠もる犯人を建物ごと叩き潰せる。

読み：こまつ　こうた
『古河さん！出動命令です！サボってないで行きますよ！！』
軌堂が特科車両隊にいた時の部下。享年27。
真面目で人懐っこい性格、困っている人は必ず助ける正義感の強い警察官だった。
民衆が暴徒化した時軌堂を庇って絶命した。
一人称：僕　二人称：（名字）さん、あなた

なんて事はない任務のはずだった。多少規模は大きいとは言ってもただのデモの警備活動、暴動に発展することや他グループとの衝突も考えにくい。ただいつも通りに警備に当たるだけの話のはずだった。

「なんだかいつもより人の数が多いですね、それだけ不満が溜まっているんですかね？」隣にいる小松弘太が話しかけてくる。視線の先にはプラカード等を掲げながら声を上げている群衆、確かに今までより多い気はする。
「そうは言っても統率されたデモ抗議だ。一昔前の衝突や暴動沙汰にはならんだろうよ。」そう言って胸ポケットの煙草を手に取ろうとしたのを慌てて引っ込める。
「もう、一応は勤務中なんですからタバコは控えてくださいよ。色々うるさいご時世ですからね。」
「ああ、わかったよ……。全く、民衆のガス抜きも大切だけどよ、俺のストレスもガス抜きしてもらいたいもんだな……。」
「もう、古河さんは普段からもう少しちゃんとしていればもっと上層部から評価されて昇進してもおかしくないのに、もったいないですよ。」
「管理職なんてガラじゃねーよ。そういうのはお前みたいな真面目なやつがやるべきだからな。」
「そう言って現場ではちゃんと仕事してるじゃないですか。古河さんなら問題ないですって。」

若干呆れたような笑顔を浮かべていた弘太が再度群衆に目を向けると「あれ？」と素っ頓狂な声が彼から上がる。
「どうした？なんかあったか？」
「いえ、さっきまであんな人いましたっけ……？」
そう彼が指を指した先には遠目から見ても分かるくらいの笑顔を貼り付けた赤髪のスーツの男。
「あん？一般人が混じっちまったか？」
目を凝らして見るがあんな風貌の男は先ほどまでいなかったはずだ。と、それと同時に背筋に嫌な予感が走る。あの笑顔は貼り付けた、なんてものじゃあない。もっと醜悪で、悪辣なものだ、と。
「そうかもしれませんね。誘導しておきますか……古河さん？どうしました？」
「待て、小松。警戒を怠るな…」そう言いかけたその時。

群衆の中に炸裂光と爆音が響いた。

「な、何が起こった？！」
「ふ、不明です！ですが市民に多数の被害が！早く救助に！！」
「クソッ、いくぞ小松！！」
そう言って爆心地に向かうと地獄がその場に広がっていた。抉れたアスファルト、ひしゃげたガードレール、叩きつぶれた車に崩れた建物。そしてその全てに人だったものがぶちまけられていた。血と火薬の匂いが充満し、苦痛に呻く人の声がそこかしこから上がっていた。
「息のある者から救助だ！急げ！ぼさっとするな、一秒も無駄にするな！」
「はい！………古河さん、アレ、なんです？！」
そう言った彼の視線をたどれば悲鳴をあげる民間人。
それと形容しがたい巨大なモノ、端的に言うならば化け物と形容する他ない生物が民間人を食い荒らしていた。
「クソッ、何かは分からんが要救助者がいる、手を貸せ小松！！」
そう言って拳銃を化け物に向かって発砲する、が全ての銃弾は弾かれてしまう。そして向かってきた化け物の牙が目の前に迫った時、身体が横にふっ飛ばされた。

「小松！！！！」
軌堂の視線の先には化け物の牙で刺し貫かれた小松弘太の姿があった。全身からおびただしい量の血が流しながらも弘太は口を開く。
「古河さん…、逃げて…くださ、い……。あなた、なら、僕より…多くの、人たちを…守れる、はずです……。」
「バカなことを言うな！！お前を置いて逃げるなど…！！！」
そう言い終わるより早く、化け物の牙が弘太の身体を両断した。


瞬間、体内の何かが弾けたような気がした。
怒りに任せて拳を化け物に振りかぶる、と同時に地面から轟音を立てて巨大な影が現れる。

意識が戻った時、その場にはおびただしい量の血を流しながら倒れる化け物と巨大な鋼鉄の機械。そして無数の犠牲者。生存者は軌堂ただ一人。


民間人の犠牲者136名、小松弘太を含む警察関係の犠牲者14名を出す大惨事の顛末だった。

辞令が下り、面影島の駐在員として派遣されるもそこの住人の面影冬日にこの島の謎と危険性を伝えられる。疑問に思いながらも行方不明になっている七姫薫の捜索を行なっている途中、大量のジャームと出くわし、その場にいた御堂帳、向化青紫、ソフィ、水野ドロイドと共に迎撃に当たる。
情報を捜査していくにつれ、島で黄泉帰りという現象で死者が復活していることが判明。謎を知っているであろう小鳥遊小夜と小鳥遊声と交戦になり、これを撃退するも帳と青紫の戦いぶりに疑問を抱き、今後の連携への課題とした。
小夜の遺体を駐在所に安置するも翌日これが消失。それと同時に3年前に死んだはずの小松弘太が駐在所に配属され、驚愕と動揺を持って彼を出迎えた。

駐在所に面影冬日が現れ、メモ書きを残していく。島内にいる関係者たちの下に大切な人の死者が現れていることが判明。島の調査に乗り出すことになる。島の住人たちが黄泉帰っていること、命の危険もあることが判明し、他の4人に危険なことに関わることや戦う理由を問い、彼らへの理解を深めた。
夜のパトロール中に山中に向かう人達とジャームが殺しあう場面に遭遇、共に追跡していたソフィに支部長としての姿勢を改めて追及した。
冬日を殺した容疑者である時雨京一郎と戦闘になり、ドロイドに止めを刺されかけるも自身がかつて小松に助けられた時の事を思い出し、ロイスの力を昇華することで彼の危機を守りそのまま時雨を撃破した。
戦闘終了後、先日嫌悪していた帳たちと同じような戦いをしていたことに自己嫌悪するもドロイドに応急処置を施し回収した。
後日、小松のいない駐在所の寂しさを改めて噛み締めた。

学校教師の美作重陽に依頼され、島民に狙われている帳と青紫の警備に当たることになる。
祭りの最中にソフィに子ども園の土地後見人になってほしいと頼まれ、いくつかの条件と共に承諾した。その後、かつて小松と共に警備に当たっていた時の事を思い出していたものの、青紫の家が放火にあい更に島民が暴走。仲間達と共に安全だった学校に脱出し体制を整えている最中にやるべきことが分からなくなっていた青紫に自身の過去について打ち明け、彼のこの先についての一助とした。
面影神社に向かう途中、パトカーの車内でソフィの未来への展望と仲間たちの反応を聞き、彼女のお願いを受け入れることにした。
面影神社でジャームと化した小春と戦い、面影神社の御神体に向かうも六白神無と六白霧人と対面。彼らとも戦う事になった。
決着後、現れた美作がFHエージェントだったことが判明。暴走させられた御神体の精神世界に幽閉されることになった。

面影島の精神世界に仲間達と共に幽閉され、脱出の手立てを探していたところ六白傷無と出会い、面影島の精神世界に現れた住民達や喪った大切な人達と出会い脱出の手がかりを探すよう言われる。
面影冬日の真意、泥人との再会とカルキノスの強化案の提供、ソフィと使羽なるの決闘を見届け彼女たちの理念を理解し最後に小松弘太に出会う。
彼に自身の抱えていた悔恨や感謝の胸中を打ち明け、彼からも感謝や尊敬の意と彼の大切にしていた形見のジッポライターを受け取った。
御神体の下に向かいその場にいた美作重陽と戦い、これを撃破した。
決着後、都筑京香が決着を着けに来たことを告げられ、仲間達と共に最後の戦いに臨む事になった。