とある大手企業のビジネスパーソンとして働く33歳男性。
そして、その裏でUGNとしての活動もこなすUGNエージェント。
生真面目そうな印象の眼鏡と赤の混じった髪。そして顔の大きな傷が特徴的で、威圧的な印象を与えがち。
性格は冷静沈着な合理主義者。しかし表には出さないが熱血漢で好戦的な一面も兼ね備えている。根は脳筋。
身寄りを無くした際に義理の父に拾われ、その後はUGNで活動している。

一人称：私(感情が昂った時は俺)　二人称：貴方　三人称：〇〇(基本的には呼び捨て)

オーヴァードの力に目覚めたのは6歳の頃。
彼は打ち捨てられていた。アスファルトの上に吐き捨てられたガムの如く、数えきれないほどの人に踏み潰されて、尊厳を失っていた。
とある山の中、FHの施設。沢山の注射針と一枚の毛布、冷たいコンクリートで覆われた灰色の四角が彼の全てだった。
名前は無かった。どうやら自分は723番目の子供だったらしく、首に刻まれたそれが自分の代名詞だと認識していた。
それが当たり前だと、ずっとそう認識していて、その日のそれも特筆すべきこともない出来事のはずだった。
オーヴァード化薬というものがあるらしい。何も知らない子供をバケモノにするための、おぞましい薬。
その日もそれを注射された。何も起こらない。また腕の注射痕が一つ増えるだけ。いつも通りの出来事に収まるはずだった。

突如、身体が熱くなる。全身が発火し、身体が変形していく。そのあまりの苦痛に思わず顔を歪ませる。
それを見て、彼らは笑ったのだ。「実験は成功だ」「今すぐ報告を」
彼は思考する。ああ、こんなふうに利用されて、俺の人生は終わるのか。せっかく、こんな力を手に入れたのに？
陽炎のように視界が歪む。
そうだ、どうせなら、全部燃やして、壊してしまえばいいじゃないか。

そして、彼の身体はますます熱くなる。全身から燃え盛る火柱が立ち、床のコンクリートが変形して、彼の灰色の世界に初めて色がつく。そのあまりの喜びに、思わず顔を歪ませた。
ああ、気分がいい！全部、ぜんぶ、こわれてしまえ！

そうして彼が意識を取り戻したのは、全てをすっかり焼け野原にしてしまった後で、つまるところ何もかもがもう手遅れだったのだ。

彼は訳も分からず、恐怖に突き動かされるままに走った。
自分のしでかしてしまったことの重大さ、復讐されることへの恐怖、そしてじんわりと身体に残る暖かさが気持ち悪くてたまらなかった。
走って、走って、走り疲れて、ついにその場で眠ってしまった。冷たくも硬くもない床は少し新鮮だった。

目を覚ませば、清潔な白いベットに横になっていた。
ベッドの横でせっせと手当ての準備をする、屈強な白髪の神父。
神父は目を覚ました自分を見て、大袈裟に驚いて見せた後、「神宮寺 アンブローズ」と名乗って握手を求める。
その逞しい手を取れば、自分と同じ温もりを感じて、少しだけ心強いと思った。

色々なことを教えてもらった。
自分でできる範囲の家事のやり方や、文字の読み書き。そして、"力"の扱い方を…
そうやって十数年が経ち、最終的に彼は義父と同じUGNに入った。
それは、尊敬する義父の背中を追うため。
そして、自分のように悲しむ子供を減らすため。
それを達成するためなら、どんな効率的な手段(暴力)にも頼ってみせる。

好きなもの
・読書　推理小説・ビジネス書をよく読む。
・映画鑑賞　好きな映画は『マッドマックス』　過激なものが好み。
・タバコ　義父が吸っていた銘柄。そんなに沢山吸うわけじゃないが、雰囲気が好み。
・平和　何よりも愛している。世界の安寧を守るためだったら何でもする。

・武力行使　結局のところ一番能率的な手段。大好き！

嫌いなもの
・無駄　資金も努力も、無駄な浪費をすべきではないと思っている。
・眼鏡の指紋汚れ　戦いの前には眼鏡を眼鏡拭きでしっかりと拭いてから望む。
・生のにんじん　美味しくない。嫌い！

実はキリスト教徒。義父の影響である。そこまで熱心な信徒というわけではないが、月に二度は礼拝に赴くのを欠かさない。
義理の父・神宮寺アンブローズのシンドロームはサラマンダー・エンジェルハイロゥのクロスブリード。
誕生日は5/28。誕生花はグロリオサ。花言葉は「燃える情熱」「勇敢」「栄光」